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私と本

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私と本 その1『感力へのめざめ』

私と本 その1『感力へのめざめ』

私の思考のベースになっている本といっても過言はないこの1冊。
さをり織り創始者 城みさを氏

「感力へのめざめ」。

「知力、体力は辞書にあって感力がないのは之如何に」

感じる力が如何に軽く扱われて来たか。
人生の中で最も大事な力であるということに、どれだけの人が気づいているだろう

「知情意。情は知をも意をも支配する」

さをり織りという、誰もが好きに自由に自分を表現できる織物を通じて、みさ

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私と本 その2「無肥料栽培を実現する本」

私と本 その2「無肥料栽培を実現する本」

私と本の2冊目は、

岡本よりたかさんの
『無肥料栽培を実現する本』

ここ数年の手放せない本。私のバイブル。

土いじりを始めたのは、娘のつかさが東京農大に入って、家を出た時から。
仕事と子育てでパンパンに詰まっていた毎日に、すきま風が吹いた。
そのタイミングでコミュニティファームのお誘いを目にし、娘の影響もあって始めてみたのが7年前。

サボテンも枯らす女が野菜なんて育てられるの?という不安は

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私と本 その3「西の魔女が死んだ」

私と本 その3「西の魔女が死んだ」

私と本。3冊目の本は

梨木香歩「西の魔女が死んだ」

まだ30代前半だったころ出会った本。

その頃の私は大人な魔女にあこがれていて、魔女修行中の魔女っ子と自分のことを思っていた。今はもう魔女っ子というにはちょっとはばかれるものがあるけどね。そんな時出会ったこの本には、私のあこがれる毎日が流れていた。

日々を丁寧に暮らす。何かに振り回されずに生きる。自分で決めていく生き方。そういった生き方をし

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私と本 その4「会うまでの時間」

私と本 その4「会うまでの時間」

私と本。4冊目は

俵万智「会うまでの時間」

高校生のころから好きな歌人俵万智さんの自選歌集。

私の青春バイブルのような一冊。

万智さんの名を知ったのは、ミスタードーナツのCM。

『潮風に君のにおいがふいに舞う 抱き寄せられて貝殻になる』

女子高生には衝撃的だった。そして、あの有名な歌

『「この味いいね」と君が言ったから七月六日はサラダ記念日』

短歌という私の中の固いイメージを、万智

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私と本 その5「傷つきやすい子どもたち」

私と本 その5「傷つきやすい子どもたち」

私と本。5冊目は
宮崎龍太郎
『傷つきやすい子どもたち』

父のように慕っていた宮崎先生の最後の本。

私は今はさをり織りや農業やものづくりの人のような顔をしているけれど、もともと福祉大出身で、アウトロー福祉人だ。

18歳からずっと障がい児者の人と関わりながら生きている。これはさをり織りと並んで、私のライフワークだと思う。

宮崎先生は私が駆け出しの福祉職員をしている時に出会った。障がい児者教育

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