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写真表現の行方

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写真表現の過去、今、そしてこれから
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記事一覧

今年の木村伊兵衛賞作品展の哀しいまでの空疎さ。

 昨日、池袋の新文芸坐で、小栗康平監督の「眠る男」と 「伽倻子のために」の デジタル4Kレス…

佐伯剛
9日前
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口先だけの分析なら、もはやAIの方が上手にできる。

昨夜の地震の状況を知ろうと思って、朝、テレビをつけたら、屋台を引きながら無料でハーブティ…

佐伯剛
3週間前
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安井仲治と鬼海弘雄の写真が示す未来。

不思議なことに安井仲治は、38年の短い生涯で、近代写真の最初から、21世紀芸術として写真表現…

佐伯剛
2か月前
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もし安井仲治が、あと30年長生きしていたなら。(2)

 日本が太平洋戦争に突入する直前、安井は、驚くべき写真を創出する。  それは、「磁力の表…

佐伯剛
2か月前
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もし安井仲治が、あと30年長生きしていたなら。(1)

  東京都国立近代美術館で展覧会が行われている中平卓馬の写真が、対象を観るというより、強…

佐伯剛
2か月前
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現実とファンタジーをつなぐ写真 『ON THE CIRCLE』。

「円形の貯水槽 の上に寝て目を閉じる。  宇宙に包まれるという感覚ではなく、宇宙を包み込…

佐伯剛
2か月前
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原始のエッセンスが持つ普遍性

嬉しい頼りが地球の裏側から届いた。  アフリカのルワンダで、「イミゴンゴ」という伝統アートの調査活動と、普及のための展示や販売を行っている加藤雅子さんが、このたび私が制作した「始原のコスモロジー」を、現地でイミゴンゴの制作を行っている人々に見ていただいた時の写真を送ってくれ、その時の雰囲気などを伝えてくださったのだ。  「(イミゴンゴの)作り手さんたちは、写真をゆっくり眺めながら、指でなぞりながら、その眼差しは、かつての聖域に思いを馳せているよう」。  ルワンダにはもともと土

勘の働きと人工知能

ピンホールカメラというのは、単なる木箱に針穴が空いているだけで、その針穴から差し込んだ光…

佐伯剛
4か月前

ものづくりや表現の羅針盤。

自分が作ったものに対する人の評価というのは、気にならないというと嘘になる。  でも、その…

佐伯剛
4か月前
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この時代における写真家の存在意義

 昨日、私が選考委員をつとめさせていただいている笹本恒子賞の受賞式が行われ、久しぶりに、…

佐伯剛
5か月前

鬼海弘雄さんの魂を偲ぶ

本日、10月19日は、写真家の鬼海弘雄さんが他界されてから3年目の命日。  この写真は、5年…

佐伯剛
6か月前
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写す行為と、写る現実のあいだ

六本木のフジフィルム に、広川泰士さんの写真展を見に行き、その後の、関係者三名のトークも…

佐伯剛
7か月前
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