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今日は楽しいひな祭り?

3月3日はひな祭り、空気も春めいて楽しい気分になってきました?

私は小さい頃からひな祭りの歌詞が「今日は楽しいひな祭り」と歌いながら、単調で泣きそうな気分になるのが不思議でたまりませんでした。どうしてこんなメロディで楽しいって言えるのかしら?皆さんは違和感がありませんでしたか?

お雛様は皆様ご存知のように婚礼支度のお人形で、昔は、毎年必ず飾らないとお嫁にいけない、片付けが遅くなると婚期が遅れるなどというお話を皆気にしていました。雛人形は、階段に赤いもう線を敷いて正式に飾るとなると相当に大変な作業です。海外では、美しいからと、一年中飾っているお宅もあるようですが、皆さんはどうしていらっしゃいますか?

フィンランドが誕生100周年記念の2017年には、現地でお雛様茶会をすることになって、その時にこの歌を歌い、その意味を解説することになりました。そこで調べてわかったことは、昔、女の子がお嫁入りにいくということは、家から出ていってもう2度と会えなくなるかもしれないという覚悟があった、そんな別れの悲しい気持ちがあったからかもしれないということでした。また、この歌を作った方の大好きな妹さんが若く亡くなられて、雛人形を見るたびにその方のことを思い出して歌詞を書いたのではないかというエピソードもありました。

面白いことに、フィンランドのクリスマスソングも、悲しい短調の曲が多いのです。どうして?って聞いたら、家族揃って過ごしたいクリスマスに、そうできない悲しみとか、なくなった方を思い出したりしてしみじみ過ごすからだそうです。もちろんサンタクロース発祥の地ですから、子供たちはサンタクロースからのプレゼントもあるし、みんなお休みになって楽しい季節でもあります。

日本とフィンランドで、このように悲しいこと楽しいことが同時に表現される歌があることがとても興味深く思えました。人生ってきっと、この両方がいっぱいあるもので、どちらか一つはあり得ないというのが本当のところかもしれませんね。

今朝の朝の会では、ひな祭りの歌を歌ってそんなところをシェアできたらいいなと思っています。

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