内定率100%、転職6回で習得したググっても見つからない転職成功法

現在33歳、今までどういうキャリアを歩んできたか

ちょっと簡単に自己紹介だけさせて下さい。新卒で旅行業界最大手に入社するも仕事へのモチベーションが上がらず、いつも月間成績は153人の同期の中で151番目、それでも何とも思いませんでした。

ただある日、一本の映画に出会います。それがきっかけとなり転職をすることになるのですが、おそらく人生が右肩で上がり始めたのはそれからです。

国内最大手旅行代理店 ➡ 底引き網漁船(蟹漁師)➡ ITベンチャー企業の事業責任者 ➡ 総合コンサルベンチャー企業(取締役)➡ 業界大手総合広告代理店(プロデューサー)➡ 国内最大手総合広告代理店(辞退)➡ ネット専業広告代理店(事業部長)

上記は僕の辿ってきたキャリアですが、他にも多くの国内・外資系トップクラスの企業を辞退したりヘッドハンティングをお断りしたりといつも転職先に困ることはありませんでした。

実際に今も選択肢はたくさんある方だと思います。

そして、僕の転職手法は他の人と少し違っており基本的にリクルートやビズリーチなどの転職エージェントやサイトを活用して転職をするということを推奨していません。理由は後ほどご説明します。

それでは、全て実体験で学んだ「独自の転職成功法」を公開していきます。

この記事を読んで頂いた後に、もし転職をする上で分からない点などがあれば(数日前よりちゃっかり専用Twitterも開設したので)メッセージ頂ければ時間の許す限りお答えさせて頂きます。


今回、文字数が多いので大きく5つの構成で書かせて頂きました。

【①会社(転職先)の選び方編】
【②書類選考編】
【③面接序盤編】
【④面接終盤編】
【⑤まとめ】

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【①会社(転職先)の選び方編】

ポイント1.「募集の有無は直接電話で確認すべし」

皆さんはどのような理由で転職されますか?

リストラされた、会社が倒産した、様々あると思いますが大体の転職理由は大きく2つかなと思っています。

1つ目は「どうしても行きたい業界や会社がある」、2つ目は「転職先は今から考えるがとりあえず今の会社を辞めたい(環境を変えたい)」

これらが理由で転職したい時、まず皆さんならどう行動しますか?

おそらく転職エージェントに登録する方が大半でしょう。

しかし僕の場合は違います、1つ目の「どうしても行きたい業界や会社がある」という理由であれば、(採用募集していようがいまいが)まずその行きたいと目星をつけている企業に直接電話をします。

ここで重要なのは、仮に採用サイトを見て募集をしていないからと諦めるのではなく、電話をして直接確認をするという行為です。

基本的に社内において人員欠如が発生した場合、大体以下のような流れで採用募集が公開されていきます。

人事あるいは部長クラスが募集要項を考える ➡ テキスト作成し、デザイナーやコーダーに引き継ぎされる ➡ コーダーがコーディングして本番環境にアップ

これが作業や決裁スピードが遅い会社だと、現場で人員欠如が発生してから実際に募集がサイト内にオープンにされるまで約1ヶ月以上も要する場合がしばしばあります。

そういったロス期間にたまたまあなたがサイトを見ている可能性があります。なので、募集の有無は必ず電話で確認することを推奨します。それだけで書類選考に乗れる可能性がグッと高まります。

2つ目の転職先はまだ考えていないという場合は、コンサル寄りのエージェントに会いに行ったり、まずは転職サイトでプロフィール登録をしスカウトを待つという手もありますが、その前に自己分析などを用いて自分自身の状況を整理することから始めましょう。

これには理由があります。

何も分からずエージェントに行き、受け身状態でエージェントから紹介される企業だけを見ていると、エージェント側の売上や利益都合による「エージェントに取って都合の良い会社」に転職してしまうだけです。

なのでまずは自己分析からです。


ポイント2.「ミッションや企業理念に同調出来る会社を選ぶべし」

会社を選ぶ際、皆さんは何を見ていますか?

よく社風や福利厚生、人が良さそうなどという理由で会社選びをされる方がいますがそれでは学生の就職活動と同じです。

転職で重要なのは会社全体のイメージやブランドではなく、自分が今後身につけたいスキルや極めたい職種、本当に心から自分がしたいことを実現出来る環境や教育、体制などが整っている会社を選べるかです。

学生時と同様の感覚で転職した人はよく保って一年、きっと会社のせいにしてまた無駄な転職を繰り返す末路になります、これは間違いないです。

また、上記に加えてもう一つ押さえておきたいのは転職先候補に挙がっている会社の企業理念やミッションを確認することです。

理由は一つです。

もしもあなたが次の会社で課長(マネージャー)レベルでいいやと考えているのであれば特に大きく影響はないかも知れません。

しかし部長以上を目指し新しい事業開発などを行っていきたいと思っているなら企業理念やミッションは必須チェック項目です。

部長以上になると新規事業開発の実行許可など様々な決断機会が求められます。その際の判断基準は事業の成長可能性はもちろんですが、それ以上に今から始めようとしていることが組織理念やミッションに反していないかが重要な判断基準となるからです。

この判断時に企業理念やミッションに寄り添えない、本気で体現出来ない部長では話になりません。

次の会社に長くいるつもりなら、長時間軸を長く見据えて会社選びをすることが大切です。

【②書類選考編】

ポイント3.「あ、この人会ってみたいと思ってもらうべし」

書類に記載するアピールポイントは1つに絞り込むことをお薦めします。

知り合いや後輩の書類選考をたまに添削していてよく感じるのは、伝えたいことを詰めすぎていることから読む気が失せるという点です。

これは営業の心得とも同じですが、書類を選考する側(つまり相手)の立場を考えてみて下さい。日々の業務で忙殺されている中、多くの選考を行うとなると1人1人の書類をじっくり見ている訳にもいきません。まして大企業や人気職種となると書類の量は膨大な数になります。そういった相手の立場を汲み取り、端的にデザインしていくということが大切になります。

このアピールポイントの例は行きたい会社の課題に沿って自分のスキルや実績を添えるようにして下さい。

こちらは僕が30歳の転職時にした広告代理店向けの例です。

・WEBプロモーションにおけるマーケティング~プランニング、クリエイティブ~データドリブンまで全て一気通貫で知識、スキル、経験を持ち合わせていること(総合的に組織を見れる人材が不足している会社向け)
・〇〇会社で設立以来過去史上最速で部長まで登り詰めたこと、その背景にはこういうマインドやアクションがあったこと(業績の成長角度が鈍化していて組織全体に新しい風を吹き込みたいと思っている会社向け)
・部下を約30名抱えており事業部サーベイの上司評価は常にトップクラス(ミドル層人材の不足や退職率に困っている会社向け)

上記の例は大それたことを書いていますが、社会人5年目未満での転職だったとしても同様です。

例えば、自身がお付き合いしているお客様に対してこのように圧倒的顧客志向を持ってサービスやプロダクトを提供しているなどでも良いです。

大前提、自身のアピールも大切ですが行きたいと思っている会社がいま何に困っていて、いまどういう人材を求めているのかということを募集要項や会社の業績からしっかり読み取れるかがキーとなります。

【③面接序盤編】

書類が通過すると続いて面接です。

最近は面接回数も徐々に減ってきていると同時に以前より堅苦しい雰囲気の面接自体もなくなってきています。僕が現在まで主に受けてきた業界は広告代理店や外資コンサル、メーカーなどになりますが大体面接回数は3~4回程(最終含む)でした。

当たり前の話ですが大体1次面接から最終面接に進むにつれて面接官の役職は上がってきます。

この各ステージでどの面接官に対しても同じアピールやコミュニケーション、質問をしていませんか?それではダメです、それだとその採用は見送りになるでしょう。

ポイント4.面接官の役職レベルを意識すべし」

面接時は面接官の役職レベルに合わせたコミュニケーションを意識して下さい。

まず先に各役職者の業務領域を知っておく必要があるので整理します。この役職や業務領域は業界によって様々なので自身が転職したいと思う業界の役職や業務領域は事前に整理しておいた方が良いです。

・メンバークラス(役割:上司より与えられた自身の案件における定性定量目標を達成する、他)
・リーダークラス(役割:自身が持つチームのメンバーマネジメント及びチーム目標を達成する、他)
・マネージャークラス(役割:リーダークラスのマネジメント、業務効率全体最適化、新規与件の獲得、他)
・部長クラス(役割:PL管理設計、新規事業開発、他事業部間連携、経営、メンバー評価、他)
・役員クラス(役割:経営に関わる業務全般、他)

上記の通り、組織には役職と役割というものがあります。

面接の場に出てくる面接官は必ず何かしらの役職を持っている方のはずです。その役職と役割に合わせたコミュニケーションを意識することが重要です。

リーダークラスであればリーダー業務に関わる題材を用いたコミュニケーション、マネージャークラスであればマネージャー業務に関わる題材を用いたコミュニケーション、といった感じです。

それを考慮せずにリーダクラスの面接官に対して経営に関わる話をしたり、面接官が部長クラスなのに自身の担当案件における顧客満足度の話を一所懸命行ったとしてもあまり刺さらないでしょう。

面接序盤で大切なのは面接官から「共感と少しの謙遜」を得るということです。

ポイント5.「若手は「気持ちの良い違和感」を与えるべし」

社会人3年未満など若いメンバークラスの転職の場合は上記のような実績や経験が少ないため、意識して欲しいのは「スタンスの良さと新しい風を吹かせてくれそうな雰囲気」です。

この「スタンス」というのはその人間が醸し出す態度や空気感のことを示しています。いくら自分に自身があっても実際はまだまだ若手です、ここは真摯に学ぼうという姿勢が誠実さに変わり面接官に良い印象を与えてくれます。

そして「新しい風を吹かせてくれそうな雰囲気」というのは若手ならではの新しい発想や意見のことです。「コイツが入社してくれたら何か分からないが良く変わりそうな気がする」と思わせることが重要です。

【④面接終盤編】

恋愛も同じですが、好意の度合いにおけるバランスはとても大切です。自分が少し良いなと思っている交際前の異性がいたとします。しかし相手の好き度合いがあまりにも強すぎる場合、大抵の人は一歩下がってしまいますよね。(全てがそうとも限りませんが・・・)。

面接の場も同様、あるいはそれに近い状況だと捉えています。

こちら側の「入社したい」という強い意思表示はもちろん大切ですが、一方的な思いだけではこちら側の思いを面接官が上の立場からジャッジをするという構図が必然的に生まれてしまいます。

ある種その構図は間違ってはいませんが、こちら側も会社を見極めているという意図は伝わるようにした方がコトがうまく進むことの方が多いです。

ではどのような状況でその意図を伝えるのか?それが面接の場で設けられている質問時間です。

ポイント6.「組織の課題点を捉えた質問をすべし」

面接の途中あるいは終盤に、多くの面接官は「何か質問ありますか?」と聞いてくれます。よくあるエージェントや転職に関する記事ではそういった場に向けて「質問は事前に必ず準備をするように」と書かれていますがなぜ必要なのか?それが明確に書かれていません。

この質問の場は、自由形式の自己アピールの場だと捉えて下さい。そして、ここでの質問内容において需要なのは以下の2点です。

①質問内容は相手の役職レベルに合わせる(これは前述にも記載している通りですがリーダークラスであれば現場寄りの質問、役員クラスであれば会社全体に関わる質問といったイメージです)
②相手が突かれたくない組織や事業の課題点を突いた質問をする

例えば、行きたい会社が現状抱えている課題がミドル層の退職率だったとします。(面接の回数を重ね、行きたい会社が抱える課題が何かを事前にしっかり把握しておいて下さい)

そのような状況を理解した上で、質問時に「貴社はミドル層の退職率に対して現状をどう捉え、今後どのような形で改善していく予定ですか?」といったような質問を飛ばします。

おそらく、採用をする上であまり知られたくない社内事情なのでちょっとマズイなとリスク回避するかも知れません。

しかしこういった質問は、こちらも会社をジャッジする権利を持っているという主張に代わると同時に会社側にこれで辞退をされたらどうしようという危機回避能力のスイッチを入れさせるきっかけになります。(事実こういった質問をする際によく相手の表情や動きを観察してみて下さい、何となく今言っているニュアンスが分かると思います)

ただし、この質問は時と場合によってはある程度のコミュニケーション能力と洞察力が求められます。実行する際には十分注意して行って下さい。

【⑤まとめ】

いかがでしたでしょうか?

今回、現在33歳まで合計6回(現在7社目)の転職経験で学んだ転職法を記載させて頂きましたが少しでも皆さんが行きたいと思える会社に転職するための参考になっていると嬉しいです。

ご意見やご質問、転職が成功したなど嬉しい報告があればまたTwitterなどで教えて下さい、今後の参考にさせて頂きます。

未来は想像以上に明るい。


大手企業、ベンチャー役員、事業部長、漁師などを経て、現在7社目の少し変わった経歴を持つ33歳のジョブホッパーです。 実体験から学んだことだけをもとに発信しています。