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「Low fantasy.」(4)

「見送る星」
次の辺境、鏡の入江へ向けて立つ日。
草原の庭師と宇吉郎が ひろい高原の端まで送ってくれた。
すっかり日も暮れて 遠くに見える入江に映る星空を見ている2人。

草原の庭師に名前を聞いたけど、
庭師になるためには名前も生まれも捨てなければいけないらしく、
それすら「昔の事すぎて、もう名前も忘れた」とのこと。
彼女の見た目から、ずっと少女だと思っていたけど
一体 どれほどの年月を ここで暮らしてきたのだろう。
そして、あとどれくらいの年月を ここで暮らして行くのだろうか。


(5)に続く

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