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「キャリア」とは、「運転」である

ビジネスという世界に足を踏み入れてから、社会人として迎える3回目の夏。
自分自身のキャリアも様々な角度から考える機会が増えました。

自分が経験したことない業界・職種、自分が経験した職種からキャリアを広げた方々、自分で事業を興し発展途上にある方、個人で仕事を手にし独立した方、など恐らくかれこれここ3か月で合計50人程は何かしらでお話させて頂いたと思います。

そんな状況で、お盆休暇中に地元を車で運転していた際にふと整理がついた一つの自分なりのキャリア観をまとめてみようと思います。

2つの意味での「運転」

僕がここで述べている、「運転」には二つの意味があります。

一つは文字通りの、車などの乗り物を運転するという意味での「運転」
もう一つは、「運が転ぶ」という意味での「運転」

このダブルミーニング的な「運転」という考え方が、自分のキャリアをさらに好転させるために必要なのかな~と最近少しずつ整理が出来てきました。

自分の場合、新卒で当時正社員100人以下程のIT系のベンチャー企業に入社し、部署も入社時5人だった新設のマーケティング部署であり、中でもインサイドセールスは現在の上長に当たる方一人だけが実質一人で担っているという割とカオス(自分にとっては嬉しいくらいの刺激的だったが)な環境を経験してきました。

そこから、インサイドセールスのプレイヤーとして少しずつ幅を広げながら色々な局面を経験してきましたが、社内の同職種のプレイヤーとしては一番長い歴になってくる中で、キャリアについても色々考えるようになりました。

2022年11月~12月頃に考えていた仕事のビジョンや中長期的のキャリア
IS自己定義ワークシート(中澤和也).xlsx

僕自身、誰もが「偉大な可能性がある」と考えているし、自分もその例外ではないと常に考えています。

そんな中、改めて納得のいくキャリアを自分で歩むには、「運転」が重要だなと。

「運転」を分解してみよう!


実際、お盆休暇中には運転をしている時間がかなり多かったのですが、改めて運転の要素を一部切り取って分かりやすく分解してみます。

  1. 目的地を決める

  2. ルート(道順)を決める

  3. 流れを読む

  4. 前提:事故を起こさない

①目的地を決める

まず、運転をする際には「目的地」を決めると思います。
つまり、「どこをめざして運転するのか?」ということです。


明確に目的地が決まっていて、そこで何をするかまで決まっている人もいれば、中にはいくらカーナビで情報を入れても表示されない場所を目的地としていて、明確な場所が分からない場合もあるでしょう。

ただ、そんなときにやることは恐らく大抵の人は、「目的地に一番近い、目印になる別の場所」をナビにセットしますよね。

キャリアについても同じことが言えるのではないと思います。

何度ナビに正しい情報を入れても、場所がわからないものはわからない。

だとしたら、自分が分かる上で一番近くまで辿り着いている人の情報を頼りに自分も進めばいいのだと思います。

明確に目的地を決めることもできたら理想ですし、できなくとも「何をしたいか?」があれば、当初予定していた場所と目的地を変えてもいいと思います。

その際は、まず運転してみて一番近い同じことが出来る施設に焦点を合わせて運転してみたらいいと思います。

ただ、上記の話全てに共通することは、「一旦ここを目指す!」という「中間の目的地」は最低でも設定されているという事です。

目的地が最終的なゴールでなくてもいいので、決めたら思い切ってアクセルを踏んで動き出してみましょ。

②ルート(道順)を決める

一度目的地を決めたら、次は「どのルートで行くか?」です。

自分にとって最適なルートを選択するために必要なのは「選定軸」です。

  • 予算を抑えて目的地まで行きたいので、「最安」のルートで行きたい

  • とにかく早く着きたいので、「最短」のルートで行きたい

  • 友人も途中で拾っていきたいので、「○○を通る」ルートで行きたい


など状況に応じて何が最適なルートなのかは変わります。


ここでいう、最適とは「自分が何を最も重要視するか」という事です。


ただ、一つだけ付け加えるとすると、「すべての道はローマに通ず」ということわざがあるように、どんな道を選択しても、途中で断念しなければ、遅かれ早かれ「目的地」に着くということです。


単純に早く着く人が偉い訳でもなければ、競争をしているわけでも元々ない。

重要なのは、いずれにせよ「目的地に辿り着いたか?」だけ。

道順に優劣も無いですし、むしろ一見遠回りそうな道でも、道中で新しい人との出会いや絶景との出会いなど当初想像もしていなかった、素敵な偶然に出会い、新しい目的地を設定するきっかけになるかもしれない。


キャリアも、偶発的な出会いから新しい道が開ける可能性があるという意味でも、目的地から逆算して最適な道順を選ぶという意味でも運転と似ています。

③流れを読む

運転をしている最中に意識することは、「流れを読む」という事です。

目的地を決め、ルートを決め、いざ車を走らせてみると、思ったより交通量が多かったり、先の道で渋滞が発生していたり、右の車線より左の車線の方がスムーズだったりなど様々な外的要因の変化があると思います。

  • お盆期間、この先の道で夏祭りをやっていて車道規制がかかっていたので別のルートに変更しよう

  • 2つ先の信号の右方向に駅があり、右折したい車が右車線に増えるだろう。スムーズに直進したいので、今のうちに左車線に車線変更しておこう。

  • 5km先で渋滞みたいなので、次の信号で曲がり、別のルートから行こう


など運転歴の長い人は、通常無意識で行っていることかもしれませんが、
「先の流れを予測する・読む」という事はスムーズな運転のために重要です。

キャリアにおいて当てはめて考えるとすると、「市場規模」や「市場・事業の将来性」という言葉が一番イメージに近いかと思います。

市場規模はどれくらいか?(市場調査会社の動向レポートなど)
競合でどんなプレイヤーが市場に参入しているか?(競合のIRなど)
事業の将来性はどうか?(ARR・MRR 等)
事業の成長に伴い、生まれるポストは何か?(役職者の経歴など)
そのポストを担うために、どんなスキル・マインドが求められるか?(募集要項)

例えばですが、「事業責任者になりたい」「マネージャーになりたい」「新規事業を立ち上げたい」と考えていたりする場合を例にします。

現在市場全体がどんな状態で、現在の事業がどんな状態になれば、どんなポストが生まれる可能性があり、どんな人材が求められるか?という点を「市場」と「事業」という目線で考えることで、先の流れが読むことが多少なりともできるようになると考えます。

具体的には、同じような事業を展開している競合のIR情報や決算書などで市場全体のリサーチをしておくと、「先の流れを予測する」という意味で、自分のキャリアに活かせると思います。

④前提:事故を起こさない

いろいろ言いましたが、結局①~③を行うにも大前提「事故を起こさない」という事が何より重要ですよね。

自分が運転者なら自分の身を守るために当然のことですし、同乗者がいれば
同乗者に不安を抱かせない(運転への信頼残高)という点でも大事ですね。


改めて言いますが、これは「キャリア」にも全く同じように置き換えて考えられることだと思います。

疲れたら一度止まって考えればいいし、再度現在地と目的地を確認して、再度アクセルを踏みだせばいい。

先程も話した通り、「早く着くのが正しい」訳でもないと思うので、考えている以上に、埒のあかない状況を打開する手段は、自分の状況を正しく把握し、コントロールできることを定め、再度集中して動き出すという凄くシンプルなんだと思います。

「運が転ぶ」という意味での「運転」

ここまで、キャリアを車の「運転」になぞられて、自身の考え方を語ってきましたが、冒頭申し上げた通り「運転」にはもう一つの意味があります。

それは、「運が転ぶ」という意味での「運転」です。

運に対しての考え方で、自分が非常に好きな考え方があるので興味がある方は下のURLに参考になった本を紹介しておきますね。


運転者 | 喜多川 泰 |本 | 通販 | Amazon

運が劇的に変わる時、場というのが、人生にはあります。あなたにも。
運はいいか悪いで表現するものじゃないんですよ。
使う・貯めるで表現するものなんです。
先に貯めるがあって、ある程度貯まったら使うができる。
運は後払いです。何もしていないのにいいことが起こったりしないんです。
周囲から運がいいと思われている人は、貯まったから使っただけです。―――本文より

ここで、伝えたいことはキャリアにおいても自分から運を引き寄せるには、「まず自分が運をためることが必要である」ということです。

まず自分がどれだけ運を貯められるか?

自分のキャリアを好転させるようなチャンス(運)を引き寄せるには、まず先に「運を貯める」行いをすることからです。

自分の現在の経験(経験資産)・スキル(技術資産)・人脈(人的資産)などを基に、「誰の、どんな役に立てるのか?」


こんな風になりたい!
あんなことしたい!

など色々なビジョンを語り、実際に叶えるためには運の要素も必要になると思います。

「運を使う」チャンスが訪れるのは、「運を貯める」ことが出来ている人であるという事を忘れないようにし、まずはいつ訪れるか分からない「運を使う」場面を考えるのではなく、日々訪れる「運を貯める」場面を自分から作り出していくことにフォーカスしてみると良いのではと思います!!!

最後に

このNoteは改めて、自分のキャリアについて考えていたことが、たまたま地元で運転している最中に言語化出来たので執筆してみました。

キャリアについての相談や悩みなどは誰しも感じることだと思います。

ただ、そんな悩みも「運転」として考えれば、キャリアのハンドルを握っているのは常に自分であるし、運を貯めるも使うも自分次第だと気付くと思います。

もし、今後のキャリアやインサイドセールスのこと、PLAN-Bのこと、もしくはその他何でもご相談があれば一定期間1on1をMeetyで募集してますので、是非お気軽にお声掛けください!!


是非、一緒に最高にワクワクする「キャリア」というドライブプランについてお話ししましょう!

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