働きながら精神疾患を治療しており、かつ禁煙外来に通い禁煙をこころみようとしている方へ

2020年という人類史に多少なりとも刻印を残すであろう年が終わりを告げようとしていますが、みなさんいかがお過ごしでしょうか。ぼくはまあまあ元気です。実はいま禁煙を続けていて6週間ほど経つのですが、12月9日から非常に具合が悪くなっていました。詳細を書くのは控えますが、働きながら精神疾患を治療中の方のなかで、チャンピックスを用いて禁煙をされようとしている方は無理しないでと言いたいです。もちろん精神科・心療内科の主治医の許可があればトライして構わないと思いますが、症状が悪化する場合があります。

ぼくの場合は10日ほどで落ち着きましたが、うつが重かったときとは現象の質感(憂鬱さ、倦怠感、疲れやすさなどにも手触りのようなものがあります・説明がとても難しいのですが、主観的には"違う"のです)が違い、最初は軽くパニックになりました。ひかえめにいってもかつて地獄のような日々を生き延びてきたので、いったん混乱しても徐々に落ち着き、加えて精神科にも禁煙外来にも足を運んで事情を主治医に相談し、休息をとること・チャンピックスの服用頻度を減らすことで症状が消えました。自分の中では、かつての症状と今回訪れた"症状"は質感が違うように感じておりいまでも解せないのですが、医師からみると抑うつ状態が強くなったのだ、という説明をせざるを得ないでしょうし、また長患いをしていますから、かつての症状の記憶そのものがあいまいになっていることも含めて考えるべきでしょう。

いわゆる健康な方でも禁煙を続けるのは心身にかなり強いストレスが持続的にかかります。それを甘く見ているところはたしかにあったと思います。けれども、禁煙をこころみていることじたいに後悔はありません。ただ、ひとによっては禁煙することが精神疾患の症状に影響を及ぼすことがあるので慎重にトライして頂きたいということです。ちなみにぼくは発病してから12年目のうつ病患者ですが、ふだんは穏やかにわりと楽しく暮らしています(疲れやすいので仕事は大変ですが)。といっても今年は40年生きてきたなかでも、特殊な一年だったと思います。そのことについては稿を改めて書くかもしれません。きょうはとりあえずこのへんにしておきます。

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