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不思議な話26「昔の家2」

 子供の頃に住んでいた府営団地での体験。

 寝室として使っていた部屋での出来事。

 その頃は、父だけが居間で寝ており、寝室には母と兄と私が寝ていました。

 夜中に目が覚めると、ふすまが少し空いていました。

 母が閉め忘れたのかなと思いましたが、冬で寒かったこともありそのままにして寝ようとしました。

 すると、トイレの方に歩いていく足音がして、トイレのドアが開いて閉まる音がしました。

 寝室には3人そろっていましたので、父がトイレに行ったのかと思い、なんとなく戻ってくるのを待っていました。

 しかし、いくら待っても出てきません。

 このときは、小学校の高学年になっていたので、そっと見に行きました。

 すると、父は寝ていましたし、トイレには誰もいませんでした。

 トイレが終わって出てくるときの音だったのか?とも思ったのですが、私は居間に戻る父を見ていないのです。

 急に怖くなって、急いで寝室に戻り眠りました。

 5人目の家族がいたようですね。


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