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U-10公式戦レポート

今回は昨年9月、U-10カテゴリーの県大会の公式戦。
この大会ではコーチの自分が指揮をとりました。

メンバーは4年生を中心に、一部3年生も加えて編成。

組み合わせ抽選会の結果、対戦相手はジュニアユースもあるようなそこそこ強いチームに決まってましたので…

この大会向けの戦術を用意して臨みました。


【テーマ】

「味方と協力して守る」

【狙い】

①相手の方が技術レベルが高いので1人で奪えると思わないこと。

2人で奪うには味方との距離感が大事。
(1stDFが突っ込みすぎると2nd DFのカバーが間に合わない)

1stDFは抜かれない、遅らせることを意識しつつ2nd DFと2人で対応する。


②相手のビルドアップでCB、SBが良い状態でボールを持っている時はあえて積極的にプレッシャーはかけない。

逆に相手の前線(FWやSH)に対しては2人で対応。常に1人多い状態にして1人がカバーに動きやすくする。

自チーム(青)敵チーム(赤)

③ゴール前や中央エリアなど危険なエリアに侵入させない。

横幅はペナ幅を意識してそこから外まではあまり積極的にプレッシャーにはいかない。(サイドは捨てる)

外からのミドルやクロスを上げられる分にはある程度は仕方ないので、中に人数をかけて簡単に決めさせない。難易度の高い攻撃をさせたい。

中を固めれば相手はおのずとバックパスや横へ展開するボールが増えてくるはずなのでそこでのパスカットやコントロールミスを狙っていく。


④ボールを奪ったらストロングポイントである右サイドにボールを展開し攻撃するということを共通認識にしておく。

1発カウンターしかチャンスはほぼ無いと思うので少ないチャンスを活かせるか、どこまで0点で抑えれるかがポイントになる。

【結果】

1回戦○1-0勝ち

作戦がはまって会心の勝利!


相手が戦前の予想よりもあまりパスを使わず個人のドリブル突破をメインに攻撃してきたので、うまく中央に人数をかけてボールを奪うことが出来ていた。

それぞれの選手がしつこく相手のマークも出来ていたので簡単にはプレーをさせていなかったし、守備では本当に全員が献身的に最後まで体を張って守れていたことで失点を0で抑えることが出来たと思う。

攻撃では相手の最終ラインが高いことで裏のスペースが空いている状況が度々あり、併せて相手のDFも浮き玉の処理や裏ケアがあまりうまくなかったのでGKからのパントキックや中盤の競り合いでこぼれたボールをこちらのFWが回収でき、そこからチャンスが何度か生まれていた。

実際に決勝ゴールも中盤の選手が球際で奪って裏へ出したボールに味方FWが反応しGKとの1v1を落ち着いて決めた形となった。


2回戦⚫︎0-8負け

さすがに力負け。

2回戦の相手は個人のドリブル突破だけでなくパスでの早い展開やコンビネーションも織り交ぜながら攻撃してきたこともあり、こちらが人数で守りたいところをうまく分断されてしまったのでなかなか守りきるのが難しかった。

別日ではなく、当日の連戦ということもありスタミナ的にもキツくなってきて攻めあがった選手が戻れない場面が増え、ゴール前の人数が足りなくなってしまい崩された。

さらに失点したことで点を取り返したいという気持ちが強くなったことで、1試合目に出来ていた我慢の守備ができず前から奪いにいってしまう場面が増え、後ろに人数をかけて守れる回数が減ってしまったように思う。

それでも最後のところの集中力は切らさず、危ない場面でもボールをギリギリでクリアしたり、攻撃もシュートで応戦したりと最後まで諦めない気持ちの部分はしっかり感じとれた。

【総括】

今後の課題としては、守備では危険なエリアをまずは優先的にしっかり守ることを続けながら、個人の奪う能力とグループでの守備の質を上げて後ろにかける人数を減らしていき、前線からのハイプレス守備が出来るようにしていく。

攻撃では個人の突破、推進力は見せれたと思うので、低い位置でのパス回し、展開力を身につけることでもう少し楽に時間も使いながら、ストロングポイントである両サイドまでボールを展開していけるようにしていく。



見事に県大会規模の公式戦で1勝!

することが出来ました!

これは選手たちの自信にも繋がりましたし、勝つ喜びを経験できたのは非常に良かったです。

相手も格上のチームだったので終始押される展開にはなりましたが粘り強くやれたのが勝ちに繋がったと思います。

ただ同じことが2回連続でやれる集中力だったり、スタミナの部分がまだまだ足りなかったですし、パスを展開して来られた時にどうしても広げられてしまう。

そして全ての相手を抑えることは難しいので、ボールサイドやゴールに近い相手から優先して守ったり、味方と連携して守れる距離感でプレスに行くことを覚えていく重要性を改めて感じさせられました。

それではまた次回!

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