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僕と映画と、スパイダーマンと。

あなたが心躍る瞬間とは、いつだろうか。


好きなアイドルのライブに参戦したとき

スポーツにがむしゃらに打ち込んでいるとき

食べログ百名店入りしている焼肉を食べているとき

愛犬を愛でているとき

英語も喋れず、ひとりニューヨークへ旅をしたとき(最高ですマジで)



いろいろあると思う。


僕の場合、「待ちに待った大好きな映画を映画館見る瞬間」



これなのだ。


映画が好きで、Netflix・U-NEXT・PrimeVideo・Disney+の4刀流を使いこなして家で観る映画も最高だが、何よりワクワクしてたまらないのは

待ちに待った新作の映画を映画館で観る。


この瞬間にたまらなく心が躍る。



そんな中、2022年1月に人生史上ベストとも言える瞬間を

ある作品で味わった。


その作品は、「SPIDER-MAN NoWayHome」

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そう、ヒーロー映画のシリーズ「MARVEL」の代表的キャラクターである

スパイダーマンの新作だ。


スパイダーマン実写映画の単独作品8作品目にあたる。

主演が何度か変更になってシリーズがいくつか分かれているが

今作は、トム・ホランドという俳優さんが演じているシリーズ3部作の最終作。


特に注目されている今作の理由の一つとして、トム・ホランドシリーズ以外のスパイダーマンの過去作ヴィラン(悪役)も登場するとかしないとかで

ファンからすると、とんでもなく楽しみにしていた作品のなのだ。

これがどれくらいのことなのか、わかりやすく例えるならば

・東宝と大映の2大怪獣「ゴジラVSガメラ」が実現するのと同じくらい。

 (わかりにくい)

・今の野球界に、現役の長嶋と王貞治とイチローが戻ってくるという衝撃と同じくらい。

(なんか違う気がする)

・AKBとNiziUとモーニング娘とおニャン子クラブがコラボするくらい。

(伝われ)




僕を知る人からしたら、「はいはい、またお前のMARVELの話かw」

となっていることだろう。



うん、またMARVELの話です。笑


昔からゴジラや仮面ライダーなど特撮やスパイダーマンやバットマンなどアメコミはじめ、ヒーローものが大好きで

特に今熱いのは、MARVEL。


好きな人ならおわかりだろうが、MARVELは、マーベル・シネマティック・ユニバースことMCUという様々なヒーローが同じ世界線に存在しているビックプロジェクトを実現し、「アイアンマン」「キャプテン・アメリカ」「ハルク」などの単独映画のヒーローが同じスクリーンに登場する2012年公開の「Avengers」が火付け役となり、話題沸騰中のシリーズ。

そんな世界に僕も虜なのである。


「またコイツ、いつもの調子で語っとるw」

と思うね。笑





でも、今回「SPIDER-MAN NoWayHome」での映画体験は僕の今までの、


……いや、今後の生涯の中でも映画体験になるものだったのだ。


「何をおおげさに~ただの映画でしょう~」



確かに、ただの映画だ。笑





でも、されど映画。



皆さんは、映画館に行くまでの足取りで緊張したことはあるだろうか。


皆さんは、SNSが普及し、映画の2時間がおろか

10~20分の動画ですら長いとされるこの時代で

映画館の座席335席がすべて埋まっている場に居合わせたことはあるだろうか。


皆さんは、上映時間149分という長尺な上映時間で

常に興奮し続けている自分の鼓動を感じたことはあるだろうか。


皆さんは、映画本編で声を出してしまうほど痺れる衝撃を受けたことがあるだろうか。



皆さんは、映画館を出る時に生まれてきてよかったと思えたことがあるだろうか。



「SPIDER-MAN NoWayHome」という映画で僕は、これらのすべてを一度に体験するというとんでもない経験をしてしまった。


ひとりの男が生涯忘れることができない体験をさせてくれた

この「スパイダーマン」、そして「ヒーロー」について

少し語ろうと思う。



①僕が映画、ヒーローもの

 そしてMARVEを好きになった原点。

誰しも、アニメのキャラクターや戦隊ヒーロー、アクション映画のヒーローに心惹かれていた頃があったと思う。

僕も例外なく、そのうちの一人で

毎週日曜の朝はクラッシュギア~ガオレンジャー~仮面ライダー龍騎~おジャ魔女どれみの4コンボをきちんと決め込んでいたし

母には、アニメ作品は「テレビですぐにやるから」という理由でポケモンの劇場版などは1作品とて連れて行ってはくれなかったが

なぜかウルトラマンの新作だけは、必ず連れて行ってもらっていたし

(なぜだ母…)

ウルトラマンごっこで弟を毎回怪獣役にしてボコボコにしたり、自分が欲しいゴジラのソフビ人形をあたかも自分の欲しいものだと弟を洗脳してクリスマスプレゼントに選ばせて、自分は欲しいポケモンクリスタルを手に入れるなど

ヒーローものにワクワクさせてもらった子供時代だった。

(すまん、弟よ。)

今思い返しても子供の頃は、たくさんのキャラクターやヒーローからワクワクを感じていたかけがえのない時間だった。



映画好きになっていったキッカケは、金曜ロードショーだと思う。

92年生まれの僕が小学生だった1999~2005年頃は、週末となれば毎週

金曜ロードショー・土曜プレミア・日曜洋画劇場の映画3本が

必ず夜9時から放映されていた気がする。


世代の人たちは覚えていると思うが、「ターミネーター」「ホームアローン」「タイタニック」「ハムナプトラ」「ラッシュアワー」「アナコンダ」などなど

アクション映画やコメディ、ヒューマンドラマ、B級パニックものまで幅広く映画を放映してくれていた。

手で目を覆いながら観た「プレデター」も良い体験だった。

これで映画を観る習慣が自然とついた気がする。


その中でも特に好きだったのが「バック・トゥ・ザ・フューチャー」だ。

あの時速140㎞でタイムスリップする最高にイカすデロリアンと

愛さずにはいられないポップなキャラクターのマーティとドク博士。

そして細かく作りこまれたストーリー展開に釘付けだった。

そんな僕に誕生日でもなんでもない時に父がくれた

「バック・トゥ・ザ・フューチャーのVHSがとても嬉しかったことを

今でも覚えている。


29歳になった今でも生涯ベストの映画はゆるがず

「バック・トゥ・ザ・フューチャー」である。



そんな恵まれた環境の中、さらに大作映画が追い打ちをかける。

「マトリックス」「ハリーポッター」「スターウォーズ」「パイレーツオブカリビアン」「トランスフォーマー」…

2000年代は、黄金期だったと思う。



そんな中で出会ったのが、「スパイダーマン」だった。



②僕にとってのスパイダーマン


僕が初めてMARVELに触れたのは

実写映画一本目「スパイダーマン」(2002年公開)だった。

スパイダーマン2002



今では、数多のMARVEL映画が公開され、ヒットしているが

実写映画ではじめてヒットしたのが、この「スパイダーマン」だと思う。

僕と同世代の方なら一度は観たことがあるのではないだろうか。



当時小学5年生だった僕が初めて友達と映画館に観に行った映画だった。

蜘蛛の糸でNYの街を縦横無尽に飛び回り、ヴィラン(悪役)を倒す姿に

とにかく興奮した。


観終わった後、友達とワイワイ語りながら劇場で得た興奮を分かち合った

あの帰り道は、かけがえのない映画体験の1つだった。



2022年、超大作となったMARVEL作品だが

僕は、今でもMARVEL好きの友人と公開すぐにできるだけ大きなスクリーン

がある劇場へ足を運び、一緒にヒーローの興奮を感じて

見終わった後、飲み屋でビール片手に映画について語り倒すのだ。



僕にとってこの時間は、たまらなく好きで幸せを感じる瞬間なのだ。



そんな瞬間を僕の人生に与えてくれたのが、「スパイダーマン」だった。



③「僕」という人間を作ってくれたヒーロー


ここまで読んでくれた皆さんは、僕がスパイダーマンはじめ

どれだけヒーローバカなのか、おわかりいただけただろうか。笑


今では部屋もこんな状態でますますヒーロー、映画好きを拗らせている。笑

部屋



ここまで好きだと、自分の人生にも大きく影響を与えてきたのではないかと

この記事を書きながら思うようになってきた。


例えば、学生時代の部活。

僕は、中学では野球部、高校ではテニス部に所属していた。


なぜ野球からテニス・・・?と思った方に簡単に説明しておくと

小学生時代は、特にスイミングや野球クラブにも所属しておらず、

親の影響で無理やりテニスさせられていた影響で

「もうテニスはやだ!」というのと、プロ野球を観るのが好きだったという

理由で野球部に入り、高校では野球はもう無理だ…という流れで

かじっていたテニス部に所属した。


このような経歴なので、運動神経はダメダメで

野球ではレギュラー入りはもちろんできず、テニス部でもまともに試合で勝てなかった。


だが、そんな成績で活躍できない僕が

どちらの部活でも「副キャプテン」を任せてもらえたのだ。


野球部時代では、数十人いる中から投票で選出されるシステムだったが

スポーツ万能のピッチャーやまとめ役のキャッチャーの子らが選ばれる中、

自分の名前が呼ばれた瞬間は、鮮明に今でも覚えている。



なぜこんな僕が、と思っていた。


部活動内での自分の行動を思い返すと

試合で活躍できない分、とにかく声を出した。

学年関係なく、グランド整備もいつも進んで行った。

チームメイトとひたすらコミュニケーションを取った。グループに関係なく全員と。


こう見れば当たり前のことなのだが

そこをみんなが評価してくれた気がする。



自己犠牲な行動とも言えるのだろうか。


自分の利益のためでなく、人の為にできることをする。



こじつけのようにも見えるが、このような行動が自然にできていたのは

好きなヒーローから受けた影響だったのかもな…と今では思うこともある。



どのヒーローも特別な能力を得たから、ヒーローになったわけではない。


見返りを求めずに

人の為に、尽くせるか。

人の為に、自分を犠牲にできるか。


これができるから「ヒーロー」なのだ。



ヒーロー映画の中には、数々の大好きな名言がある。


「大いなる力には、大いなる責任が伴う。」 

                        スパイダーマン

「生まれてからずっと強い者は、力に敬意を払わない。

 だが、弱い者は力の価値を知っている。それに、憐みも。」

                       キャプテン・アメリカ

「人はなぜ堕ちる? 這い上がるためだ。」

                      ダークナイト(バットマン)



「『そうすべきだから』、『それが正しいことだから』、という理由で

疑問を持つことなく、他人を助ける人こそが本当のスーパーヒーローだ。」

                  MARVEL生みの親 スタン・リー



きっと、こんなことをヒーローが教えてくれたから

僕もそうなりたいと自然と思って行動していたのかもしれない。





④「ありがとう、スパイダーマン」


ここまでは、僕とスパイダーマン・ヒーローについて語ってきたが

ここでは、最新作「NoWayHome」についても少し語りたい。

(ネタバレは避けるが、何も知識を入れたくない人は読まない方がいいかもしれない。)



この映画は正直、今までスパイダーマンを観たことがない人には

よくわからないただのアクション映画に見えるだろう。


それだけ、過去作と繋がりがあり、スパイダーマンを愛する人にこそ

与える衝撃が大きい。


今作中盤で用意してくれたサプライズには、死ぬほど興奮した。

見終わった弟が言った

「ただの拍手ではなく、気が狂ったサルように拍手をしたくなった!!」

と言っていたが、まさにその通り。笑


僕は公開初日のレイトショーで観たが

満席の劇場中から歓声が聞こえた。

僕も自分の高鳴る鼓動の音が聞こえるほどだった。

あの劇場の熱量、映画体験は、間違いなく今後の映画人生でも忘れることはないだろう。


また、今作は

単なるサプライズだけでなく、きちんと「スパイダーマン」な映画だった。


どういうことかというと

スパイダーマンとは、前述にもあるように

自己犠牲で、孤独になりながらも、大いなる責任を果たすべく

戦うヒーローなのである。


トムホランド版MCUスパイダーマンは

過去2シリーズの主演俳優の誰よりも若く、等身大のスパイダーマンだった。

成長しきっていない子供ながらの失敗を積みながら

子供ながらの機転を利かせて活躍していたのが

前々作「ホームカミング」、前作「ファーロムホーム」だった。


ただ今作では、よりハードでシリアスな展開が続き

若いピーターパーカーが打ちのめされる。


一連の辛い展開には、号泣しながら観ていたが

また、そこを支える友人と思わぬ助っ人がまた泣かせるのだ。


すべてのスパイダーマン・ヴィラン、それらを演じてきた俳優までも

昇華される展開には、心底泣いてしまったのだが

その展開の立役者が

今作の主人公であるトムホピーターの決断によって生み出されるのである。



その姿は、まさに「大いなる力には、大いなる責任が伴う」ことを

体現した内容となっており

今までのポップなトムホピーターのスパイダーマンが

ビターなヒーローとなったのである。



正直、観ている側の感情がとてもじゃないが追いつかない。



ただ、こんな体験も昨日スパイダーマンを予習して観た人と

過去作をリアルタイムで観てきた僕とでは

あまりに伝わるものが違いすぎるはずだ。


今まで書いたような僕と同じような想いを持っていたり

数十年というスパンでスパイダーマンとともに育ってきた世代だけが

感じることができるものが、今作にはあった。



あなたの周りに「ノーウェイホーム」を観たことがある人がいたら

感想をぜひ聞いてみてほしい、きっとこう答えるから。




「ありがとう、スパイダーマン」、とね。


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〇最後に

長文にも関わらず、ここまで読んでくれて本当にありがとうございます!


僕のスパイダーマン・ヒーローに対する想いと

ヒーローが持つ力が少しでも伝わったら幸いです。


そんな僕も、今では29歳。

三十路まで秒読みでございます…。


このような興奮・想いを一人でも多くの人に届けたいと思って

実は、仕事もキャラクター関係の仕事についています。

その想いを最前線で届ける販売職を経て、今はその想いを一から作るメーカ

ーでヒーローばりに悪戦苦闘しながらも、日々やりがいを感じています。


「好き」を仕事にしたからこそ、経験できたこともたくさんあるので

またこの辺りも記事にしたいなと思っています。





皆さんにも、たまらなく興奮し、感動できる「好き」があると思います。

僕にとっては、それがスパイダーマンはじめ「ヒーロー」でした。


これからもたくさんの「ヒーロー」に

励まされ、興奮し、泣かされる機会が増えると思うと

ホンマ楽しみで仕方ない…。




皆さんの「好き」にも、きっと同じような力があると思います。


「好き」を生み出してくれる方々に感謝しながら

いい大人になった今も、そしてこれからも

全力で「好き」を貫こうじゃないですか!!!

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