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人生を変えた占い師との出会い⑦~最終章~

僕の人生を大きく変えた占い師との出会い
嘘のような本当の話の続編⑦・最終章です。

占い師に「君、ラーメン屋になりなよ」と言われてラーメン修行へと飛び出した。しかし想像を以上の過酷さ。僕の心は折れ、逃げ出した。

夢やぶれ

ラーメン屋になると言って、地元を飛び出してから約半年。

僕は鍵を返し、店を後にした。

今思えば、半年間が一瞬の出来事のように思える。

当時は怒られることの方が多く辛いと感じていたが、振り返ってみると嬉しいこともあった。


嬉しかったこと

店が終わってから、店長がよくご飯を食べに連れて行ってくれた。

店の営業が終わった深夜1時
美味しいカレーうどんの店があると1時間以上かけて連れていってくれた。

さらに深夜3時
びっくりドンキーに行き、社員の皆が各々の思いを語り夜を明かした。

他店舗も集まる合同ミーティングでは、他店の方々に

「こいつが最近入ったやつでな。今度、そっちの店舗にも勉強にいくからよろしく頼むな」

と僕が他店でも、働きやすいように声を掛けてくれていた店長。

働いていた当時は気付かなかった、店長や皆の優しさが店を辞めてからしみじみと感じられた。


先輩からのメール

僕が店を辞めて1週間が立つ頃、1番仲良くしてくれていた先輩からメールがあった。

「ご飯いこうや」

僕は店を突然辞めたから、皆に本当に迷惑をかけたと思っていた。

だから会わす顔なんてなかったのだけど、1番親身になって教えてくれていた先輩には一言お礼が言いたかったの会うことにした。

後日、メールにあった場所に行き食事をとりながら話した。

先輩の言葉

「やめるんちゃうかなって思ってたんや・・」

「この仕事してていろんな人が入っては辞めていった。もうちょっとやったのにもったいないな・・」

「でも河村くんの人生や!決めたなら他のことでも頑張りや」

「俺は絶対店長になって自分の店持つんや」

「お互い頑張ろな!」

1時間ほど話しただろうか。先輩の言葉からはずっと気にかけて期待してくれていたことが伝わってきた。

そして、店を辞めた今でも、お互いが頑張ろうとエールをくれた。

先輩の言葉に涙がでた。

来来亭に入ってから泣くことが多くなった気がする。

きっとそれは、店長も先輩も皆が心から僕のためを思って怒ってくれていたからだと感じる。

相手に成長してほしいと思わなければ、本気で怒ったりなんてしない。

本気で怒ってくれていたから、僕も涙が出たのだ。

(ちなみにこの先輩は僕より年下なんよ。人は年齢じゃない)


いかがだったでしょうか?

ここまでが僕のラーメン修行のエピソードです。

今までの36年間のなかで1番多く怒られた時期であり

1番多くのを受けた時期でもあったと思います。


起こった事実だけを見れば、仕事の辛さに負けて逃げ出した弱い奴ですが、この半年間は僕に足りなかった大切なことを学ばせてくれました。

店長から「おまえには愛が足りない」と言われ続けた意味が、辞めて数年経ってから分かるようになりました。

愛を持って怒ったときに出た言葉は、こんなにも人の心に残るのだと。

いまもずっと僕の心に残っています。


占い師に「ラーメン屋になるといい」と言われて始めたラーメン修行。
僕はラーメン屋になることはなかったけど、この半年間は僕を成長させてくれました。


感謝

数カ月後・・

僕は次の目標を見つけました。

それが今の看護師という職業です。


ただ簡単な道のりではなかった。

看護師になるまで・・というか学校に入学させてもらえるまで3年かかりました。

年に1回の試験に落ち、2年目にも落ちて

もう諦めようかと思ったこともありました。

それでも、諦めきれなかったのは

来来亭をやめたあとでも「お互い頑張ろうな」といってくれた先輩

お世話になった店長をはじめ店の皆に

胸を張って「ありがとうございました」と言いたかったからかもしれません。

もう10年以上経つけど、ちゃんと会いにいって感謝の気持ちを伝えたいと思っています。


さいごに

ここまで7日間に渡って「僕の人生を変えた占い師との出会い」を書いてきました。

これは僕が23歳の時の実際に起こった出来事です。

当時を思い出しながら書いているうちに、こんなに長くなってしまいました。(最初はもっと簡単に書くつもりだった)

最後までお付き合い頂き、本当にありがとうございました。

人は誰しもまっすぐ前ばかり見てはいられません。時には迷い悩むときだってあります。

そんな時は僕のように、占いにいってみるのもいいかもしれませんね。

今までとは違った道が見えるかも!!



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