帰りにちょっと寄ってみました。

居ましたよ。

トラ吉さんとクロ助さんが。

トラ吉さんの首がえらい事なってました。

頭のてっぺんを地面につけて寝てました。

首の筋を、違えそうな感じに
なってるんだけど大丈夫なのかな。

私が近づこうとすると
クロ助か私に気付きました。

すると危険を察知！

警戒して茂みに隠れてしまいました。

いつもと同じく警戒心が強いです。

トラ吉はまた来たの。
って言う感じで私を見ていました。

慌てて逃げ出すことはしないんです。

落ち着いた感じで堂々としています。

私はゆるりと近づき
キャットフードを置いてみました。

トラ吉はエサを見ようともせず
私を見ていました。

そして興味なさげに知らん顔するんですよ。

ナイロンの袋を揉んでカサカサ音を立てると
トラ吉がエサに気がついたようです。

食べてもいいのかな。
って言う顔をしてエサを見つめています。

ガサついてエサに飛び付くことはしないんです。

なんとも愛らしんですよね。

ゆっくりと近づいて来ました。

そしてエサの前まで来ると食べていいですか
って言ってるみたいに私の顔を見てくるんです。

どうぞ食べていいよって言ってあげました。

それでもガサつかず伏せをして
エサをガン見しています。

暫くしてクンクンしながら
やっとエサを口にしました。

一粒一粒丁寧に食べていきます。

全部平らげてしまうかと思いきや。

何故か一粒だけ残すんですよ。

野生？の野良の習性なんでしょうか。

次のエサがいつ貰えるか分かんないので
必要なだけを食べて
残りはとっておこうと考えてるのかな。

全部食べちゃわずに
クロ助にも分けてあげようとしてるのかな。

もう少しおかわり頂戴って言ってるのかな。

トラ吉は媚びるような鳴き声も出さず
黙ったまま凛とした顔をして私を見ていました。

すると伏せの体勢になった。

私はトラ吉目線に合わせて寝っ転がる。

ちょっとだけ近づいてみると
トラ吉は少し優しい顔になっていた。

時折クロ助の方に目配せするんですが
クロ助はエサを食べに近づいて来ません。

クロ助の方を見ると
めちゃくちゃ警戒されているようです。

目が光ってました！

豆電球が二つ光ってました。

遠目には
なんだかアザラシのようである。


トラ吉は
もっとストック用の餌が欲しいのか
立ち上がってガン見しています。

もっと食べるかな。
色んな角度からエサの食べてるところが
見れるかなと思いエサ広げて足してあげました。

するとトラ吉は伏せ体勢で
また私をジッっと見ていました。

私もウンチングスタイルで
しゃがみ込んでいるのも限界がきてます。

ボチボチ帰るとするかな。

クロ助は近づいて来ないものの
奥の方でジッっと見てたんでしょうね。

気を許してくれる時が来ればいいな。

トラ吉さん。
見送ってくれそうもない。

今日はコレくらいにして帰ることにしました。

トラ吉、クロ助！帰るね。

またね。

声を掛けても知らん顔をしています。

ネコは気まぐれなモンです。

そんなもんでしょう。

見返りを求めてはなりませぬ。

そう自身に言い聞かせ
泣きながら帰って行ったのでした。

達者でなー。

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ｂｙ　まるまるの虫　カメさん