雨が止んで来たので近くの公園に寄り道。

あっ！

今日は居ましたよ。

ダンゴ！

私が勝手に名前をつけた黒ネコのダンゴが
こちらを見ている。

逃げ出すこともなく

ニャ〜って、泣くこともない。

ただじっとこちらを見ている。

私はダンゴを怖がらせないように
にじり寄る。

じっと見ているが逃げ出さない。

シャ〜
って、威嚇することもない。

砂利の音がすると
ビックリしたような顔をする。

音には敏感なようだ。

何枚か写真を撮らせてもらった。

するともう良いだろうと
言わんばかりに立ち去ろうとする。

ちょっ！

ちょっと待って！

って、言っても待ってはくれない。

ネコさんは
自由気ままなものである。

私は諦めて公園の奥の方に歩いて行った。

少し歩いとた頃で振り返ると
ダンゴがこちらを見ていた。

可愛いヤツである。

よ〜く見ると


あれっ！

ダンゴがもうひとり！？
奥さんも居たのね。

しゃあないな。

近づこうとすると
奥さんの方は樹々の中に隠れてしまった。

また戻りダンゴに語りかけるが
横向いて知らんぷり。

でもダンゴは私の相手をしてくれる。

飽きたのかダンゴも
樹々の中に消えて行った。

後を追っていくが
狭いところなんでそこから先へは付いていけない。

不思議の国のアリスのネコバージョン！
みたいな感じである。

私をネコの国に連れてってくれるのかな。

なんてね。

目を凝らして中を覗き込むと
目が合った。

なんかダンゴの目とは違うような気がする。

子ネコもいたのかな。
優しい目をしている。

普通ならネコは目を合わせない。
目を合わせる時は、
喧嘩をする時って聞いたことがあるんだけどな。

その目はこちらをずっと見ている。
威嚇もしてこない。
可愛いヤツであった。

怖がらせても行けないので
これくらいにしておいてやろうか。

じゃあね。

帰るわ。

また顔見せてちょうだいね。

帰り際に振り返ると
ダンゴが見送ってくれていた。

哀愁の背中を見せて振り返って見ていた。

またな。

ダンゴ！

ダンゴと初めてのご対面は桜の時期でした。
是非こちらからどうぞ！
さくら🌸キレイだにゃ〜！📚ss

🌟よろしければ、物語📚をマガジンにまとめましたのでご覧いただけると幸いです。
【物語📚マガジン】☜こちらをクリック

ｂｙ　まるまるの虫　カメさん