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BizOpsメンバーの視点/現場の舞台裏と大切にしていること

この記事はBizOpsアドカレ 20日目の記事です。 前回はよこやまさんによる「BizOpsで実装した連携・自動化・Botたちをご紹介!」でした。

はじめに

皆さんこんにちは。株式会社hacomonoのBizOpsチームに所属しております三輪一恵と申します。
会社では、みわっちと呼ばれております🙆‍♀️

"BizOps"という職種は1年前の転職活動時にエージェントさんにご紹介いただいて初めて知りました。
いやいや自分は違うだろ、という所感から始まった転職活動や入社経緯についてはまた後日書きたいと思います。

本noteではスタートアップSaaS企業、BizOpsチーム設立2年目の中においてメンバーが対峙している舞台裏と、その中で大切にしていることをご紹介いたします。



(1)BizOpsの舞台裏

そもそも、"BizOps"とは?

我がボスであるお2人(かみさん、まきこさん)のnoteが大変わかりやすいので、ここは遠慮なく解説を頼らせていただきます🙇‍♀️←


BizOpsとは経営陣によるビジネス戦略(Biz)と現場のオペレーション(Ops)をつなぐことでオペレーショナル・エクセレンスを築く方法論です。経営陣が描いた戦略を素早く正確に現場のオペレーションに反映する。そして、現場から得られた知見をデータで正しく経営にフィードバックする。経営の意思決定は、正確な現場データを得ることでより効果的になり、説得力のあるものになるという好循環を目指します。

上村篤嗣 / BizOps構築屋「BizOpsとは?3つの分野と必要なスキル」より抜粋

BizOpsは経営の意思を具現化する仕事であると思います。
私は、オペレーションというものは体の中を流れる血流のようなものだと思っています。
ミッションやビジョンも、事業活動の中ではすべて最終的には何らかのオペレーションに帰結していきます。うまく流れていかないとミッションやビジョンの実現はできないし、止まってしまうと最悪の場合 事業がストップしてしまう可能性がある。BizOpsは企業の成長になくてはならない 極めて経営に近い仕事と言えると思います。
それゆえにBizOpsは多くの企業に求められているポジションなのだと思いますし、自分自身も 長く携わっていますがとても誇りに思っている部分です。

中嶋牧子「経営に寄り添うBizOpsに必要な2つのマインド」より抜粋


hacomono BizOpsの役割

様々な業務・部署にまたがって業務推進をしております。いわば交通整理、推進役のような立ち回りが多いです。

具体的な取り組み例

よりリアル感をお伝えするために直近の実務をご紹介します。他メンバーが対応したものも一部含まれております。

【運用設計/改善】
・部署をまたぐオペレーションの整備、効率化
・新プロダクトの販売に伴う社内フロー設計、社内勉強会、営業資料作成
・インボイス制度開始に伴い、Salesforce→freee請求書への連携設定の更新
・Salesforceからワンクリックでクラウドサインを送信できるよう連携
・新規契約する外部委託先専用のプロファイルを作成、簡易操作できるようなアクションボタンを設置
・新規商談起票を効率的に作成できる画面フロー設置
・Salesforceカスタム項目作成、入力規則作成、フロー作成、カスタムレポートタイプの設定
・GASを組む(Googleフォーム登録があったらSlackの指定チャンネル/メンション宛に通知して作業担当者が検知できるようにする)

【データ活用、基盤整備】
・営業成績の可視化 
 └新規獲得MRR/受注単価/商談数/案件化率/受注率/オプション導入率… 
 └個人別/チーム別/業種業態別/その他指定の項目別…
・ウェビナーマーケティングツールで得た参加者/アンケート情報を pardot→SFに連携し、セミナー単位でのアタックリスト/商談成果の可視化
・パートナーセールス(代理店販売)の進行状況、営業成績の可視化
・営業チーム特性に合わせてSF商談レコードタイプ/レイアウトを分割/改善
・データの一括更新
・データ不備を事前検知する定期チェック体制の確立
・その他Salesforceレポート作成 
 └純粋にレポート自体が必要な場合と、作業の一部として使うものを混在しつつつ、毎月20〜40件ほど作ってます。改めて数えると多い😂

【番外編:あるあるSlack受信メッセージ】
・SFについて教えてください
・SFの改修をお願いしたく
・今後こんなことをやろうと思ってて
・ちょっと知恵をお借りしたく
・どこに聞けばいいかわからず
・こんな分析をしたいのですが
・△△とデータが出てきたが正しくない。原因調査と修正を

業務の発生経緯

自分のBizOps業務のうち約6割は期中に差し込みで発生した業務で、その中でも3割は発生からクローズまで1週間というスピード感があります。

「予定外に6割」をどう捉えるか。
SaaSのスタートアップ企業だからこそ何もかも変化が早いです。
新しく何かを始める、運用を変える、やめる、新しい確度からデータ分析する、人が増える… そんな話が日々舞い込んできます。
こういった変化を支えることは「ビジネス戦略(Biz)と現場のオペレーション(Ops)をつなぐこと」の1つであるので、企業のフェーズを考えると違和感はないように感じております。

ただ実際問題、「もう少し早く言ってよ〜😂💦」と感じる場面はあります笑
Slackのブックマークは入れ替わり立ち替わりながら常に数件が居座っております笑


(2)BizOpsとして取り組む上で大切にしていること


"真摯に寄り添い、行動で返すこと" を意識しております。
例えば最近ではこんな感じで、真意を捉えるために相手の言葉やデータの裏には何があるのか考えを巡らせております。


日々沢山Slackが来てモテモテかと錯覚するのですが、残念ながらそうではなく現場のアクション/改善/判断が早いので、必然的にプラットフォーム(主にSalesforce)への反映/データ抽出が急がれます。
これに対応できる体制は社内にBizOpsという専任部隊をおく意義の1つであり、速度早くデータドリブンな意思決定をするための支えになっていると思っております。

この状況に応えるためにBizOpsは相手(データ)のイシューを読み解き、素早いアウトプットで返すことが求められていると感じることが多いです。

…言葉で書くと簡単ですが、結構難しい。
BizOps1年やってきた中で鍵になると思ったのは、
"真摯に寄り添い、行動で返すこと"

課題、人、データなど全ての要素に真摯に向き合うことを大切にしております。例えばこんなこと。

・予定外の(しかも細かい)依頼が殺到しても、1つ1つの背景と目的を捉える思考を心がける。依頼内容プラスαにして返すことを目指す。そしてタスクを落とさない
・BizOpsは社内の取り組みを支える役割で、直接オペレーター(当事者)になることは少ない。一歩間違えるとガヤからうるさい事を言うコメンテーターになる恐れがある。当事者ではないからこそまずこちらが相手を理解し尊重する。コミュニケーションは丁寧に。
・時には理屈ではなく思いを支える判断も必要であり、それは相手に真摯に向き合っていないとわからないし、自分の気持ちもついていかない。
・システム(データ)に対して正しい仕様理解があってこそ、精度の高いデータや拡大に対応できる仕組み/選択肢が提示できる。細部まで理解する根気強さを持ち、知識スキルの向上に努める。
・寄り添って終わりにならないよう形に見える、残り続けるアウトプットを創る

さいごに

これから目指す姿として、
"社内を支える様々な糸を紡げる人になりたい"  と思っております。

複数の要素を合わせて仕組みをまとめることも、
細か〜い針の穴に通すような調査も、
しっかり強く編んで業務フローやデータ基盤を支えることも、
スパイダーマンのように素早い糸を出す迅速さも、
時には「こんな色が出せるの?」とあっと驚く調合も、
リクエストやトラブルに応えられる広い風呂敷も。

これらはBizOpsをやってきた1年間においてどれも必要かつ面白さを感じた要素であり、もっと高みへチャレンジしていきたいです。


父は、高校生だった私に「勉強は地味で時間がかかってダサくてカッコ悪いけど、やればやるだけ必ず結果が返ってくるカッコいいもの」という金言をくれました。「真摯さ」も通づるところがあると思っております。

地味で時間がかかっても真摯な姿勢をコツコツと大切にし、hacomonoを支える様々な糸を紡いでいけるようにこれからも邁進していきます💪

最後までご覧いただきありがとうございました💓

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