小論文と面接は冷蔵庫理論で対策する。

受験生の小論文と面接対策のレッスンをしています。

夏休みは、いつもより依頼が増えます。

ひとりひとり、考えて欲しいこと、やってほしいことが
違いすぎるのでマンツーマンレッスンです。

どうやって対策しているのか。
本当に一人一人違うものの、
ある程度共通して役立ちそうなことを書いてみたいと思います。

(思うように支援できない豪雨災害へ私なりの支援として寄付noteにします。
支援は、「現地へ行かなくともできる支援」として、愛媛県豪雨災害義援金へ送る予定です。)

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「どう答えたら正解なんですか?」

実際に何人かに聞かれたことです。

「その質問に、はいと答えなければ受かりませんか?」
「知らないことを聞かれたら、どうすれば良いんですか?」

そういう質問がでるということは、
その人が
「なぜ、入試で小論文や面接が課されるのか」を理解していない
ということなのだと思います。

そういう質問がでる人ほど、How to を求めているようです。

「こういう場合、どう答えるのが正解かを知っておきたい」
「正解をたくさん集めて覚えておくこと」で対策をしたいようです。

・・・が、残念ながら私のレッスンでは、
「こういう質問にはこう答えましょう」というHow toは与えません。

そういう質問が出る人には、
「なぜ、小論文や面接が課されるのか」
をしっかりと理解してもらうことから始めます。

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なぜ、小論文や面接が課されるのか。

入試に小論文や面接を課すことで見えてくるものは何か。

(ここから後日、有料公開にしてみようかと思っています。
 寄付のためだけではなく、受験生には流し読みせず、真剣に読んで対策して欲しいからです。当たり前のことしか書いていませんが、読んで考えて、損はないと思います。)
*有料設定していますが、今は無料ですべて読めます。いただいた支援は西日本豪雨の被災地域への寄付にします。


それは、その人の「人間としての基礎力」のようなもの。

どう感じたり、考えたりできる人なのか、ということ。

どんな知識があり、
どんな興味関心があり、
どんな感覚を持っていて、
そこからどう考察するのか。

医学部であれば、医療従事者としての適性を見られているのでしょう。
人間としての基礎力のある医師が求められているのでしょう。
そういう医師を育成する医学部が欲しいのは、
医学を学ぶための基礎的な学力があることはもちろん、
人間としての基礎力のある人を求めているのだと思います。
医療従事者として適性があるかどうかを学力だけでは判断しないということなのだと思います。

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小論文試験はいくつかの出題形式があります。

・課題文が与えられて、それを元に書くもの
・テーマだけが与えられて、自由に書くもの
・図表やグラフなどが与えられて、それを元に書くもの

などです。

「書くもの」と表記したのには理由があります。

書く内容にも、いくつかの出題形式があるからです。

・課題文に書かれている内容に関して何かを「説明」するもの。
・課題文の内容を要約するもの。
・課題文やテーマ、図表やグラフから考察し、自分の考えを述べるもの。

中には計算問題があったり、
漢字を問われたり、
課題文が英語の場合は和訳だったり、
「これって小論文?」と思うような出題も珍しくはありません。

「書くもの」を大まかに分けると、

「説明」するものと
「考え」を書くもの

とに大きく分けられます。

「説明」するものについては、
課題文を正確に読み取り、
問われていることに的確に答えられているか、が重要です。
意外と、「問われていること」に答えられていない場合も多いです。

「問われていることに答えられているかどうか」
これはコミュニケーション能力の評価にもつながるだろうと思われます。

「考え」を書くものについては、
今持っている「知識」と「知恵」と「感覚」を総動員して考察し、
それを「文章に書いて表現」しなくてはなりません。

どんな知識があり、
どんな興味関心があり、
どんな感覚を持っていて、
そこからどう考察するのか。

どう感じたり、考えたりできる人なのか、ということ。

そこから「人間としての基礎力」が垣間見えてしまいます。

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では、どのように対策するのか。

まずは、自分の現状を知ることです。

自分は、どんな知識があり、
自分は、どんな興味関心があり、
自分は、どんな感覚を持っていて、
そこから今の自分は、どう考察ができるのか。

そして、それをどのくらい文章にすることができるのか。

それによって次の一手が変わります。

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冷蔵庫理論

現状を知って対策するということについては、
ある程度は冷蔵庫理論で乗り切れると思います。

冷蔵庫の中にあるもので、
何か料理を作らなければならないということです。

冷蔵庫の中にあるものから、何をつくれるのか、つくれないのか。
何を作りたいのか。

作りたいものが決まったら、どう料理していくのか。

ということです。

まずは、自分の冷蔵庫の中身を知ることです。

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「自分の冷蔵庫には何もない」

そう思っている人がいかに多いか。

・本当に空っぽの人。
・何かはあるけど、そんな材料では何も作れないと思っている人。
・ぎゅうぎゅうに詰まっていて、出せないし、どうやって出して良いかわからないという人。

がいます。

本当に空っぽの人は、材料を仕入れることをしてもらいます。
(学部に応じた一般常識レベルの知識を補填します。)

何かはあるけど、そんな材料では何も作れないと思っている人には、
その材料からできるレシピを示します。
材料に偏りがあれば、買い足し(知識を補填し)バランスの良いメニューが作れるようにしていきます。
ぎゅうぎゅうに詰まっていて、出せない人にはまず、何が入っているのか、ひとつひとつ棚卸してもらいます。
それから、レシピを示し、メニューづくりへと進みます。

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「材料があるのはわかった、でも作りかたがわからない。」

材料とレシピを示しただけで、ある程度作れるようになる人もいれば、
レシピを示しても、食べられるようなものがつくれない人もいます。

そういう人には、調理の基本から示して見ます。
包丁の持ち方からになる場合もあれば、
(主語と述語と修飾語の関係を見直すなど)
火の通りにくいものから炒めるという調理手順だったり
(文章の組み替え)
味付けの仕方だったり、
(接続詞の使い方)
を見直していきます。

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「材料もあるし、作り方もわかった、でも美味しくない。」

美味しくない理由を探ります。

・そもそも作りたいと思っているものが違う場合(本当に言いたいことが自分で整理できていない場合。)
・材料はいいのに、盛り付けや味付けが下手な場合
(自分の中で言いたいことははっきりしているのに、表現力が追いついていない場合)

が考えられます。

本当に言いたいことを自分で整理するのは難しいので、
この場合は慣れるまで、プロの手を借りるのをお勧めします。
それが難しい場合は、とことん誰かに話してみるのも、ある程度効果があると思います。(これについて、こんな風に考えるんだけど、etc.その会話の中で、あ、そうじゃなくて自分が言いたかったのはこっちだ!と気づくことができたら、それです。)

盛り付けや味付けが下手な場合。
これは、小論文の構成の仕方に慣れることが一つ。日本語の表現力を身につけていくのが一つです。

実は、よく言われている「小論文の書き方のコツ」は、
「盛り付けや味付けが下手な場合」というレベルに達している人向けに書かれていることが多いと感じています。

なので、
「自分の中で言いたいことははっきりしているのに、どうもうまく表現できない」という人は
私のnoteは「なんだ、そんな当たり前のこと」と読み飛ばしてください。

一般的な「小論文の書き方のコツ」「文章の書き方のコツ」などを参考にされるのが良いと思います。

そして、そういう方々は、
ぜひ、国語が専門の先生方に添削してもらうと伸びるはずです。

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受験で求められている

私の持論ですが、
受験では「完璧な文章力」を求められているわけではないと思います。
「唸らせるような論述力」でもないと思います。「人間としての基礎力」のようなもの。

どう感じたり、考えたりできる人なのか、ということ。
どんな知識があり、どんな興味関心があり、
どんな感覚を持っていて、
そこからどう考察するのか。

とうこと。だと思うのです。

だから、まずは、
冷蔵庫理論で自分の冷蔵庫チェックからはじめてみてください。

冷蔵庫チェックのやり方がわからない?

自分の目指す学部の過去問を見てみてください。
いくつかの課題文を読んでみてください。

どれくらい理解できますか?
どれくらいの知識がありますか?
どんな考察ができますか?

そして、そこから考えたことを、
できればその世界にいる人に投げかけてみてください。

(医学部なら医療関係者に、教育学部なら教育関係者になど。)

そうしたとき、意味のわからない単語が会話の中に出るようなら
仕入れの必要があるでしょう。
考えを肯定されても否定されても、会話が成り立てば、
レシピの見直しなのか、調理方法の見直しなのか、
盛り付け味付けの問題なのか、の見当がつくと思います。

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点数のはっきりと出る学科と違って、
面接や小論文は雲をつかむような、何をしたら良いかわからない、
どう対策したら良いかわからないといわれやすいものです。

でも、面接や小論文の対策をすることは、自分を知ることでもあります。
そして、それを表現する方法を学ぶチャンスでもあります。
それは、受験のためだけはなく、入学後はもちろん、社会人になってからの礎にもなると思います。

そして、そのためにも
心を動かすいい文章に出会ってほしいと思います。

noteにはたくさん、心を動かす文章があります。

笑顔で春が迎えられますように。

いちえ

http://soratobu.net

*有料設定していますが、すべて読めます。
*いただいた支援は愛媛県豪雨災害義援金として寄付します。


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小論文と面接は冷蔵庫理論で対策する。

いちえ(福井一恵)

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受験生へ〜祈サクラサク〜

小論文・面接・志望動機書に取り組む際の参考になれば。
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