平然と若者を切り捨てるネット左派(2024.04.09)

引用が地獄。そもそもこの調査は17~19歳が対象であり、当然選挙権を持たない、もしくは持って間もない年齢の人間だけ。そういう人間に対して「お前らが選挙に行かないから」と世代論に基づく自己責任論をぶつける残酷さ。そんなに若年層を叩きたいか。

とりわけ酷いのがこれ。そもそも上の世代の責務として若い世代に希望を示すだけでなく、若い世代の同志と連帯することも必要なのだが、こういう風に一方的に切り捨てることこそわからない。ちなみに選挙権を持つ10代の投票率は20代より高い。

若い世代だって環境、ジェンダー、反戦などで運動している人間もいるし、上の世代より立憲野党に投票する傾向も一部で見られるのに、そういう人間は「自分たち」で共有しているステレオタイプに反するから切り捨てられる。いい加減にしてほしい。

で、この黄帝陛下へのリプライで、陛下がリツイートしているのがこれ。若い世代を簡単に《自分から屠殺場に行く家畜のようなもの》なんてよく簡単に切り捨てられるよな。

そもそも、一昨年にLhasaを批判したときにも思ったんだけど、そもそもネットのサブカルチャー左派層って、若い世代を「敵」と決めつけ、変えることはできないし、そもそも金輪際関わり合いになりたくない、とか思っているんじゃないかと見ている。

彼らにとっては若年層とは自分の左派としてのアイデンティティのために否定するだけの存在だから、彼らの中に同志がいるかもしれないとはそもそも思っていないし、ましてや増やそうとか思うのを期待するのは夢のまた夢だろう。でもそういう態度をとって喜ぶのは権力者だよ。

結局のところ、この手のネット左派は、左派としてのアイデンティティが「反若者」だから、若い同志と連帯することも増やすことも考えず、ただ切り捨てればいいと思っている。

とにかく読め。


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