読書の目的って、なんでしょう?

「読書」
この言葉を聞いて、どんなイメージをしますか?

「面倒くさい」、「難しい」
「堅苦しい」、「頭いい人がやっている」
「自己成長」、「読むのが時間かかり、大変」

だいたい、こんなイメージでしょうか?

私は、読書を習慣にしていますが、読む目的は「自己成長」でした。
仕事の悩み、人間関係の悩み、身体の悩みなど、
今、自分が抱えている悩みを解消するために、読書をする。

しかし、読書をしていて、一つの悩みがずっとありました。
それは、「苦しくなる」

色んなジャンルに興味を持ち、気になった本はすぐ買ってしまいます。
ですが、読みかけの本があるなかで購入するので、どんどん溜まっていく。

「ちゃんとこの本、読まないと。」
「この本から自己成長しないと」
こういうことを考えて、気持ちは焦るばかり。

その結果、時間をかけて読んでいるのに、ただ読んでいるだけで、成長の実感がない。
時間と労力だけとられる、苦しい読書をしていました。

ですが、先日出版された本を読み、読書の目的に気づきます。
それが、精神科医であり、作家でもある樺沢紫苑さんの新刊「読書脳」

本書の言葉に目が留まりました。
「なんのために読書するのか、それは楽しいから。
私は、自己成長するぞ!と意気込んで、読書することはない。
楽しいからたくさん読んでいて、知らず知らずに自己成長している」

「本を読む動機は、楽しいからであって、自己成長のためであってはいけない。自己成長を目的とすると、やがて苦しくなり、モチベーションが低下して、いつのまにか、本を読まない人になる」

この言葉を読んで、「ハッ!」としました。
これをきっかけに、昔、本を読んでいた時の気持ちを思い出します。

小さいころ、児童本を読んで、とても面白かった。
知らない世界に触れることの楽しさ。溢れ出るイメージ。
次の展開が気になってしょうがない。

小説も面白くて、没入して読んでいた。
しょっちゅう図書館に行って、面白くて何冊も読んだ。
あれも、これも読みたい、とワクワクが止まらなかった。

母親が読んでいた本にとても興味があって、たくさん借りて読んでいた。
「元々、本を読むのが楽しくて、好きで読んでいたな」と。
それがいつの間にか、「成長する」ことが目的になってしまい、
楽しくなくなっていた。

「楽しいから読む」。
当たり前のことだけど、本当に大切なことを本書を通して思い出せました。

現代の日本において、2人に1人はマンガ、雑誌以外の本を年に1冊も読まないそうです。

SNSが普及し、日々の時間をそこに費やす人が多い。
他のことに時間を費やすから、本を読むことがどんどん減ってきています。
そして、本を読む「意味」や「目的」もないから、手を出さない。

毎日ひまができると、スマホを見ている人に伝えたい。
「読書も楽しいよ」と。

SNSも確かに楽しい。でも、本は自分の知らない世界を教えてくれる。悩んでいたことを解決できる。新しいスキルを学べる、感動する。

たった1500円ほどで、自分を変えることができる。
楽しくて、その上成長できちゃう。すごいことです。

本屋さんに行って、自分が好き、興味あるという本を一度手にとって、見てほしい。
そうすれば、「読書って、楽しい!」と気づくから。

今回読んだ、「読書脳」
そこには、「読書をするメリット」「記憶に残す読書法」
「本の選び方」「電子書籍について」「著者おすすめのジャンル別の本」など、まさに読書についてのすべてが書かれた、「大全」

「読書なんてつまらない」
「読書しても、結果が出ない、人生変わらない」
そんな方こそ、本屋さんでこの1冊を手にとり、読んでください。
読んだらきっと、「また本屋さんに行こう!」と思えます。

最後に本書を読んでの私の気づき、TODOをお伝えします。

気づき
① 本は「楽しむ」「楽しい」気持ちで読むのが、基本。自己成長を目的とすると苦しくなり、本を読むモチベーションがダウンする。

② 本を読んだら、具体的にどんなところが良かったのか、ためになったのか、複数の切り口で話すと、アウトプット効果が高い。気づきも共感でき、相手のためにもなる。

③ SNSに本の感想を書くのが大変、苦しいなら、自分の心に響いた名言を1~2行書き、コメントを加えて紹介する。

TODO
① 本屋さんでパラパラ読んで、「おもしろそう!」「ワクワク」したら、即購入

② 本を読んだ感想を人話す際や、SNSに感想を投稿する際は、具体的にどんなところが良かったのか、複数の切り口で表現する。

③ 本を読んだら、Twitterに気づき、名言、感想等を書き、投稿する

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?