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【心理学】の本まとめ

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読書好きな男による読書日記を、テーマ別にまとめてみました。 認知心理学/社会心理学/行動心理学/教育心理学/スポーツ心理学/臨床心理学
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記事一覧

読書日記#238
『消費資本主義! 見せびらかしの進化心理学』

見せびらかし消費は、自分が適応的で優秀であることを示すために起きる
進化心理学の視点から、本能に根差す「見せびらかし」の心理を解説した本。
所謂「ヴェブレン効果」として知られる心理をより深く、独自にとらえた本です。

読書日記#237
『メディアと流行の心理』

人は集団内で支配的な意見や興味に同調する一方で、本音では少しだけ違っていようとする
流行の心理について、ル・ボンやタルドの古典的研究から現代の研究まで紹介した本。
流行がいかにして生まれ、なぜ人は流行に乗るのか。その理由がわかります。

読書日記#236
『基礎から学ぶ産業・組織心理学』

人は目標を達成したい欲求を持つ。部下の目標を小分けにして測定し、肯定的なフィードバックを送ることが求められる
仕事や組織のなかで人がより良く生きるための心理学を体系的に紹介した本。
仕事を心理学的な側面から見るのに役立ちます。

読書日記#235
『無気力の心理学 やりがいの条件』

無気力の原因は、失敗そのものではなく、失敗の原因のとらえ方にある
セリグマンの学習性無気力にはじまる「無気力」の原因と解決の糸口を書いた本。
手ごろなボリューム&易しい説明で、やる気の心理学入門におすすめです。

読書日記#231
『新・動機づけ研究の最前線』

期待―価値理論、達成目標理論、自己決定理論の3つが動機づけの代表的な理論だ
動機づけ研究の諸理論と、近年の研究動向について書かれた本。
「再現性の危機」以降に刊行された本の中で有益な一冊。専門書としては「やや狭く深く」な内容です。

読書日記#230
『コンプレックス』

コンプレックスを克服することは、劣等感をごまかしてきたぬるま湯から外へ出る「対決」である
コンプレックスがもたらす影響とその両面性について、ユング心理学の視点から解説した本。
自分に目を向ける必要性を説いた、こころの奥深さを感じる一冊です。

読書日記#229 『心理臨床と「居場所」』 「居場所がある」というのは、「本当の自分」が抱えられるという実感である 「居場所」の定義と、居場所のなさに苦しむ人々に対する心理臨床の意義について書かれた本。 居場所のために「キャラを演じる」のは、本当の自分を抑圧してしまうジレンマ。

読書日記#226
『消費入門 消費者の心理と行動,そして,文化・社会・経済』

人は自らの欲求を満たす商品を選ぶ一方、社会に期待されるように行動する
消費者の行動について心理・社会・経済の代表的な理論を紹介した本。
複数の学問を横断的に学べるので、新たな気づきを得られるでしょう。

読書日記#225
『類似性の構造と判断 他者との比較が消費者行動を変える』

購入者の感想はマーケティングに有用だが、感想をあてにする消費者の動機は多様だ
社会心理学の視点から、他者との類似性と消費者行動の関係性を分析した本。
学術書なので、ビジネスマンより研究者向けのようです。

読書日記#224
『ブランド・コミュニティ』

コミュニティがブランディングに重要なのは、人々がコミュニティに同一化したり、交換への欲求を持つため。
コミュニティの存在が企業のブランディングに与える影響について分析した本。
リレーションシップ・マーケティングの理解を深めたい方に。

読書日記#223
『信頼学の教室』

「信頼」は「能力・動機づけ・価値共有」の3つからなり、状況によってどれが重要かは異なる。
信頼を生む条件および信頼にまつわる事例研究について書かれた本。
2人の登場人物による問答形式になっていて、心理学に詳しくない人でも気軽に読めるのが魅力。

読書日記#222
『ひとはなぜ「認められたい」のか 』

承認不安のおもな原因は、親からの過度な期待。期待からくる承認不安の呪縛から解放されるためには、自己分析が有効。
現代の「承認⇔自由」の葛藤の解決法について書かれた本。
他人に合わせすぎて疲れる、という人に読んでほしい一冊。

読書日記#216
『ヒトが持つ8つの本能に刺さる 進化論マーケティング』

人の欲望は20万年前から変わらない。8つの本能を理解することでマーケティング効果を高められる
進化心理学などの視点からマーケティング戦略をとらえた本。
研究事例やケーススタディの充実した信頼性の高い一冊。

読書日記#214 『人は記憶で動く』 過去の記憶は、未来を予測するためにある。記憶されたものだけが未来の行動につながる。 記憶が行動に与える影響と、相手を動かす効果的なコンテンツの作り方について解説した本。 「記憶に残るかどうか」でコンテンツを語る、独自の視点が興味深いです。