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あなたがここにいたら

先日、あるワークショップに参加したとき印象に残った言葉がある。

そのワークショップでは、主催者のお一人(Aさん)が、予定があって途中抜けした。そのAさんが抜けた後、この後のコンテンツで何をやるかという議論になったとき、別の主催者の方からこんな言葉があった。

Aさんがここにいたら、きっとこうしたいと思わないんですよねー

Aさんはこの場にいない。その人のことを気にする必要はない。なのに、確かにその人はそこにいて、影響を与えている。

強くてあたたかい影響力を持っていることが羨ましかった。ぼくは少しでもそんな存在になっているのだろうか。

目の前の一人
自分のことに落としてみると、まず思い浮かぶのは仕事のこと。

会社の中で、やるべき仕事も役割も果たしている自負はある。けれど、自分がいなくなったとして「たによしさんがここにいたら~」って言ってもらえるだろうか。たぶん、そんなことはない。

「プロジェクトの一担当者が欠けた」というだけであって、目の前の一人に、ぼくの想いはまだまだ届いていない。

なぜ影響力を持っていたいか
影響力ってなんだろう。その人の言葉や行動を真似してしまうこと。その人の価値観や考え方が、何か決断を変えること。影響力を持つことは、誰かの生活の中に自分が存在するということである。

自分にとって、影響力を持つことの意味は「孤独の解消」なのだと思う。誰かに頼ることが苦手で、ずっと孤独でいる自分には、「影響力が上がる=人とのつながりができる」という意味がある。

昔よりは減ってきたかもだが、自分の価値を磨くことにいつも飢えている。価値がない人間でいることが怖くて、誰かにいつも影響力を与えていたいと思う。影響力を持って「もっと役に立ちたい」という気持ちは、いつも偽善のにおいがする。

あなたがここにいたら
やっぱりそれでも、自分は、目の前の一人にとって影響力がある存在になりたい。そしてそれは、大企業の社長になって、誰しもの生活に与える影響力を持つことでは、きっとない。身の回りの誰かのなかの光となって、「たによしさんがここにいたら~」って言ってもらえることだと思う。

今日も明日も誰かのために生きたい。

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