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客引き地獄に前のめりに立ち向かう@インド1週目

インド到着から6日目です。

インドはとにかく客引きが多い。そして強い。散々セールストークでまくし立てられて、買わなかったら不快な顔をされての繰り返し。
車の窓を叩いて何か売ろうとしていたり、街中で手を差し出されてお金をせがまれたり。

そんなコミュニケーションにうんざりして、僕はNOと言ってすべての人を避ける方法をとった。でも、たまーに、心から優しくしてくれているパターンがある。

なにも求めてないよ僕は

デリーの街中でガイドブックを見ていると、おっちゃんに「困ってる?」って聞かれた。NOと言ってまたも遠ざけようとしたら「I don't want anything(何も求めてないよぼくは)」と真剣に言われて驚いた。いったん聞いてみようと思って話していると、実際に何も求めずにささっと道を教えてくれた。NOと言っていてそのまま通り過ぎていたら受け取れなかった優しさだった。少し自分のコミュニケーションを反省した。

とはいえイエスマンは大変

そんな経験があってもやはり、面倒くさいことに巻き込まれるのが怖かった。だから、誰から声をかけられてもどうしても避けたくなってしまう。

NOとだけ言ってるとすごく悪いことをしている気持ちになる。少し話してみてもいいかなと思う気持ちと、やっぱり面倒だなと思う心の葛藤。きっと、縮こまって、背中を丸めた窮屈な姿でいたんじゃないかと思う。

自信のついた出来事

その葛藤がずっと続いていたが、昨日、少し心を開いてみようという自信がつく出来事があった。

ジャイサルメールという街のあるお城の中で警備員に「特別な場所に案内してあげるよ!」と屋上の景色の良い場所に連れて行かれた。一旦乗ってみたら、帰りがけに案の定「友達だよね、チップちょうだいよ」と言われた。少し腹が立ったので、キレ気味に「ここ普通にオフィシャルな場所でしょ!チップ払うなんて頭おかしい!」と伝えてみた。相手も反論してきたけど、「もういい!お前は友達じゃない!」と最終的に相手が折れた。

こんなことで友達が決まるなんて現金な…と思いつつ、個人的には自信がついた。受け入れて一旦断ればいいんだという気づきから、話しかけられても怯えずに積極的に話に行くのが大事だなと感じた。

今日はとにかく色々話してみている。声掛けに応じるのがメインだけど、挨拶も積極的に受け止めてみる。すると「日本に昔住んでたことがあるんだよー」というおじさんだったり、「名古屋や群馬や大阪に友達がいるんだよー」というおじさんがいて、街のこと、生い立ちのことなど聞いているとめちゃくちゃ面白い。あと、一人旅は正直寂しい時があるので、話せるだけですごく安心感も感じられる…。勿論、結局ものを買わされたりもあるのだけど、最終的に、話して楽しかったときに買ってあげるほうが自分も気持ちがいい。

心を開くための条件

久々の海外一人旅行ってことでビビっていた部分もあるが、正直日本でも、心を開くことができず、コミュニケーションを自ら断っていることが多い気がする。無理やり日常とつなげる気もないけど、背中が丸まって、声をかける勇気がない感覚は、日本でも同じようなものを持ったことがある。

旅先で現地の人に話を聞いてみるという所から、初めての職場でどう周りと接するかまで、何となく、過去の経験から無意識に相手に悪意を感じていることって凄くあるなと。

もう少し心を開きたいなと思ったとき、
・相手に悪意を感じても一旦受け止めてみる
・別に何か関係が悪くなっても、その関係から逃げればいいと考える
といったことはもう少しやってもいいかなと思った。

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毎週土曜更新にしようとしてたけど、Wi-Fiの関係で遅れてしまいました。

更新情報はTwitterにて。次のトピックは、チップと二宮金次郎のお金に関する考え方の共通点の話か、ただただゆるゆるな旅の写真記にしようと思います笑

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