見出し画像

なぜ学校ではスマホの使用を禁止にするのか

みなさんの学校ではスマホの持ち込みや使用を規制されていますか?
ここ数年で大きな変化を生んでいる学内でのスマホの取り扱いについて、
今回は少し書いていきたいと思います。

最近は「スマホ脳」が60万部を超す大ヒット!!
「スマホって便利だけど怖い側面もあるよね。」と言うのが世間が求めている答えなんだろうな〜と感じつつ、
それでも便利すぎてこれを手放す未来は想像もできません。

この議論は学校現場でも賛否両論が繰り広げられており、
学内でのスマホの取り扱いは、同じ学校内の先生同士でも意見が割れるのではないでしょか?

学校でのスマホの取り扱い


2019年にMMD研究所が実施した調査によると、
中学生の19.5%、高校生の88.1%がスマートフォンの学校持ち込みを許可されているそうです。

ちなみに中学生のスマホ所持率は約88%、高校生は97%です。
中学生はまだまだ意見が割れているようですが、
高校生でスマホを持っていない方はほぼいない状態になっています。

それも影響してか、
スマホを学内へ持ち込む許可を出している学校の割合には大きな差が出ました。

https://mmdlabo.jp/investigation/detail_1797.html

さらに「条件付きで許可されている」という生徒に、どのような条件があるのかを尋ねたところ授業中の使用については認められていない学校が多いようです。

https://mmdlabo.jp/investigation/detail_1797.html

近年の変化

元々は安全面での理由からスマホの持ち込みや使用を指示する声が多かったのですが、
近年ではICT教育の重要性が囁かれるようになったため、スマホの使用に対する意識も大きく変化してきました。

スマホはただの娯楽ではなく、教育ツールの一つとして認識されるようになってきました。

さらに、スマホネイティブ世代が増えてきたことにより、
彼らにとってスマホは「あってもなくても良いもの」ではなく「なくてはならないもの」です。
この価値観の変容に、学校もついていかなければいけない状況が生まれつつあります。

なぜスマホの使用を禁止するのか?


スマホを禁止する1番の理由は価値観の違いにあります。
30歳の僕は、ちょうど転換期だと考えていて上の世代の気持ちも、下の世代の気持ちもわかるような気がしてます。(あくまで気がしているだけです笑)

上の世代の方にとってはスマホは「便利な道具」であって、便利かもしれないけど、なくてもなんとかなるものです。
子どもたちのスマホへの依存を見ると危機感すら感じます。
「大丈夫かこいつら?」
勉強だけでなく、そもそも幸せになるためにも使用を制限した方がいいんじゃないか?と考える気持ちもわかります。

その思いが、まさに「スマホ脳」の人気に現れているのではないでしょうか?
いわゆる「確証バイアス」ですね。見たいものを見て、聞きたいことを聞く、「スマホ脳」の人気が、逆説的にスマホへの疑心感を示している気がしています。

この価値観こそが、スマホを禁止する1番の要因になっていると考えています。

しかし僕より下の世代にとっては見え方が違ってきます。
スマホは「なくてはならないもの」です。
便利ツールとかそういうものではなくインフラです。

水道やガス、電気のない暮らしに今から戻れと言われたら困るのと同じような感覚だと思っています。
「そんな便利なものに依存して大丈夫か?」と言われても、、
それありきの世界でしか物事を考えられないですし、
それがない世界での生活を想像することすらナンセンスなんです。

これから先、水道や電気のない暮らしもできるようにしていこう!
と教育することにどれほど意味があるでしょうか?
そう考えると、スマホへの印象も変わってくるかもしれません。

まとめ


スマホが危険かどうか、教育に効果的かどうか、
この点については正直に言ってまだわかりません。

スマホを持たない方が、勉強は捗るのかもしれません。
集中力が上がり、精神的にも安定するのかもしれません。

しかし、実社会ではもうスマホ無しでの生活はありえません。
ゲームチェンジが起きてしまったからです。

であれば、今の子どもたちに必要なのは
スマホとどう付き合っていくかです。
その教育ができるのは、家庭と学校に他なりません。

そしてただ抑制するだけでは、スマホとの付き合い方は学べません。
そ大学で抑制された思いが爆発するだけです。

スマホとどう使っていくかを
中等教育期間が教えてくれれば、保護者も大学も社会もありがたいでしょう。
今後そういった学校がいち早く増えていくことを願っています。

この記事が参加している募集

スキしてみて

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?