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芸術としてのサッカー論

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サッカーを"非"科学的視点から思考する
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#日本サッカー

日本人監督の現在地を知る方法は2つしかない

【監督養成の成果編】外国人を日本に招くことがサッカー界の発展に繋がらないと断言できる「8」の根拠 ▼通訳の育成編はこちら * 根拠⑦:責任の所在が曖昧になる日本サッカーはこれまで、W杯での敗戦、もしくは国際試合での敗戦を外国人監督の"せい"にしてきました。"責任"と言うよりは、"せい"と言う表現の方が正しいかと思います。日本サッカーの集大成(4年間の成果を出す場所)であるはずのW杯は、いつの間にか「外国人監督の実力を測る機会」になってしまってしまいました。 ■戦時の日本

なぜ通訳は偶然性が高いのか

【通訳の育成編】外国人を日本に招くことがサッカー界の発展に繋がらないと断言できる「8」の根拠▼宗教/言語編はこちら 根拠⑥:通訳の育成 サッカーにおいて「通訳」というポストは"非常に重要"な役割を持つと考えています。特に【宗教/言語編】でも書いたように「日本語は日本人しか話さない」という揺るがない事実があるので、仮に私たち日本サッカーに海外のサイエンスを持ち込もうとするのであれば、「通訳」に関して突き詰めていかなければならないことは間違いありません。日本に入ってくる外国語

一神教を信仰しないことがサッカーに与える影響

【宗教/言語編】 外国人を日本に招くことがサッカー界の発展に繋がらないと断言できる「8」の根拠※ 私はこの記事の中で、また『芸術としてのサッカー論』の中で、日本人の文化的特徴がサッカーという競技(勝ち負けのあるサッカー)にどうマイナスの影響を与えているか、また日本サッカーに関わる人々がいかにそれを曖昧にしているのか、について触れることが多くなります。芸術と文化は切っても切れない存在ですので、「芸術としてのサッカー」を考える上では非常に重要な要素になります。"ただし"決してそれ

外国人を日本に招くことがサッカー界の発展に繋がらないと断言できる「8」の根拠【前編】

ハリル土壇場解任の中で、急遽言い訳として利用された「日本人監督でなければならない」という発言は論外として、「代表監督が日本人監督でなければならない理由」を正しく理解していない人が多いと感じます。その理由は決して単純なものではありません。私が数年間かけて思考した結果を書きたいと思います。内容の価値は保証します。 ※この記事内における全ての発言に差別的意図は一切含まれておりません 根拠①:過去の事実(前提)過去W杯を制した国の全てが自国監督であり、ベスト16に進出した国の72

もしも自動車運転免許がS級ライセンスだったら

プロサッカー監督における"運転免許証"である「S級ライセンス」が機能しているか否かを検証するために、自動車運転免許を比較対象としました。2つの「運転免許」の共通点や相違点を元に検証をすると、S級ライセンスの問題点が浮き彫りになり、それらが日本サッカーの発展を妨げる原因になってしまっていることが明らかになります。 ■S級ライセンス『日本にナーゲルスマンが居ない理由』では、日本のS級ライセンスには「お金」「人脈」「時間」という3つの制約があること、そしてこれが様々な問題に波及し

日本にナーゲルスマンを誕生させるには

前回の記事『日本にナーゲルスマンが居ない理由』では、日本と世界の現状や、認識の違い、また日本サッカーに変化をもたらすための「3つの条件」を書きました。今回は私が今実際に行っているアクションと、方法論・計画について触れていきます。 ■プロジェクト概要 私は現在、2018年2月中旬〜アルゼンチンに拠点を置き、アルゼンチン指導者協会名誉会長が校長を務める監督養成学校「Escuela Osvaldo Zubeldía」に在籍しています。 今後アルゼンチンに滞在する3年間でサッカ

日本にナーゲルスマンが居ない理由

日本サッカーに違和感を覚えることに一つに、「Jリーグに若い監督が1人として現れないのはなぜなのか?」という疑問があります。なぜなのでしょうか?"若い監督"といえばドイツ・ブンデスリーガで指揮をとるユリアン・ナーゲルスマンですが、日本でナーゲルスマンの様な才能ある若い監督が居ない理由は何なのでしょうか? この記事では、以下のことについて触れていきます。 ①事実 ②若い監督が頭角を現さなければならない理由 ③原因と解決方法 私は日本サッカーにとって、この問題は何よりも先