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ミルクボーイ構文の成功と失敗から学んだこと。


先日、大好きなミルクボーイネタの構文をそのまま借りて、以下の2記事を公開しました。(一旦読まずにスルーしてください)


この2つの記事ですが、カスタマーサクセスの記事は多くの人々にスキを押されたのに対し、Twitterの記事は見事に滑り散らかしてます。その差はなんと10倍近くです。

参考▼
カスタマーサクセスの記事:156スキ
Twitterの記事:15スキ
(2020年3月25日22時現在)


またSNSでの反響も、カスタマーサクセスの記事は数十人レベルでシェアして頂けたのに対し、Twitterの記事をシェアしてくれたのは川上さんのみ。ありがたや。ほんとうにありがたや。最近お会いしてないけど、今度会ったら必ずお礼を言います。



また小此木さん湯浅大輔さんも引用RTしてくれました。ありがとうございます。感謝です。



以上のように、普通にやったら外しようがないミルクボーイ構文で作ったにも関わらず、Twitterの記事が全く伸びませんでした。私の力不足です。


ただ、滑って終わりでは芸がないので、私なりにウケるパターンとウケないパターンについて簡単な分析を行いました。これからミルクボーイ構文に挑戦される方はぜひ参考にしてください。

テーマの専門性(マニアック性)の高さ

まずはテーマ選びについてです。テーマ選びは専門性、もしくはマニアックさが非常に重要だということがわかりました。本家のネタも、コーンフレークやモナカなど、みんな知ってはいるけど普段はそれほど頻繁に触れる機会がないものを題材にしていますよね。


私がTwitterのネタが滑ったのも、あまりに当たり前すぎたからです。例えばミルクボーイが白米とかでネタをやっても恐らくあそこまでのインパクトはなかったと思います。


また、人は聞き慣れない言葉を連呼されると、だんだんと面白くなってしまう性質もあるのではないかと考えています。


例えば先ほどの「カスタマーサクセス」という言葉も、あれほど連呼することはそうないですよね。だから内容云々の前に、そもそもその状況や言葉の響きに笑ってしまうギミックがあります。


ちなみに昨日公開されたP&Gマフィアのnoteもだいぶコアなネタです。だからこそ面白いし、やはり伸びています。


「P&Gマフィア」という言葉をこれだけ聞く機会はそうないですし、内容もすごくマニアックです。そしてP&Gマフィアをよく知らなくても面白く、そこがまた素晴らしいと思います。

テーマへの理解度は重要

テーマを決める際に、テーマそのものへの理解度が高くないとウケを取ることは難しいことがわかりました。特に専門性の高い分野は、わかってる人がネタを作ると本当に刺さるし、にわかが手を出すと見事に滑ります。私もTwitterは好きですが、真のツイッタラーにはまだまだ及ばない事を実感しました。


ただ、コーンフレークやモナカのように、そもそもテーマ自体がそれほど専門的でない場合は話が別です。にわかだろうがなんだろうが、オーディエンスのリテラシーが同レベルなので、しっかりと内容を作り込めば恐らくウケはとれます。


その分、ネタだけではあまり深く刺さらないので、テキストにすると少々インパクトに欠けるとは思います。コーンフレークのネタがあれだけ面白いのは、リアルでの漫才のリズムや音の強弱など、緻密に計算されたやりとりがあるからこそです。だからテキストネタは少々専門性が高くマニアックなテーマ選びをお勧めします

いじりかたを間違えない

これはとても反省しました。そもそものネタが肯定と否定を繰り返す構文ではあるのものの、あまり過剰ないじり方をすると、テキストで読んだときに印象があまり良くないと感じました。


今回のTwitterネタはクソリプやピラミッドの下りなど、面白くイジったつもりが、少しムッとした人もいたかもしれないなと思いました。ネタとして、ウケを取るためにちょっとマウント取ってみたものの完全に裏目に出ています。超えてはいけないラインがある事を学びましたし、やはり汚い言葉を使うのはよくないなと反省しています。

2度目は通じない

ミルクボーイ構文で1度ウケたからって、2度目をやると高確率で滑ります。行為そのものに全く驚きがないですし、オーディエンスも飽きているからです。


これはセルフインタビューの時にも学んだはずなのに、またやってしまいました。以下の記事も1回目と3回目でスキの数が違います。しかも3回目の方が時間もかけて、内容も凝ってるのに。


何事も欲をかくとよくないですね。身をもって学びました。

おまけ:記事作成で気をつけたこと

とはいえ一度は好評いただいたので、ここからはこだわったポイントを2つ紹介したいと思います。神は細部に宿るので、ぜひ参考にしてください。


①改行のリズム
改行はこだわりました。テキストでネタを展開する際に、調整できるのは文字の太さと改行の”間”です。

この”間”のリズムが悪いと、漫才のテンポが悪いのと同じでなかなか笑いを引き出すのは難しいと考えています。だから何回もリライトはしましたし、読んでみてリズムを確かめたりしました。


②文字を強調する箇所
文中で文字を強調する箇所は絞りました。ミルクボーイ構文でネタを展開する際に、もっとも人が笑う瞬間、来るか来るかとワクワクする瞬間の、その直後に期待通りの言葉を太字で「ドーン」置くことで、笑いが最大化できると考えたからです。


本当は真面目な話で強調したい箇所はたくさんあったけど、今回は多くの人に読んでもらうことに軸をおいたので、強調する箇所は最低限にしました。それもあり、好評をいただけたのかと思います。


以上、2記事通して学びだらけでした。とりあえず教訓として、欲をかくと失敗するということだけは忘れないように覚えておこうと思います。


今回は以上。


小木曽

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