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レザークラフトをやりたい人へ【実際に修行してた人より】

この記事は、音声配信の文字起こしをChatGPTで整文しています。そのため不自然な表現がございますが、あえてそのまま使用しています。極力読みやすいブログになるよう、都度プロンプトの精度を高めてまいりますので、お付き合い頂けましたら幸いです。

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こんにちは、小野さんです。今日はレザークラフトの話をしたいなと思います。最近、武藤さんと革の話をした時にふと思い出して。僕が二十歳の時に革屋さんで修行していたんです。そこ今どうなってんだろうと思って、この前ネットで調べてみたらなんと潰れてました。すごいショックで、マジかと思って。まあ15年経つんですよね。厳しいのかな?そういえば修行してた15年前って言ったら、ブームだったんですよね。レザークラフトって。

ご存知の方いるかわかんないですけど、ブーツで言うとレッドウィングとか、財布で言うとレッドムーンとか、あとキムタクが首からぶら下げてる鷹の羽みたいなアクセサリーわかりますか?あれゴローズって言うんですけど、そのゴローズの財布とか。お店原宿に今もあるんですけど。そういうバイカー系からインディアン系。そういうのが流行った時期があったんですよね。15年ぐらい前あの時は確かに僕の周りの人も身につけてる人多くて男で。で、僕が修行してた店も結構売れてた印象ありました。結構高いんですけどね。けど今どうなんでしょうね。もう本当に関わらなくなってからどういう状況かとか。その時有名なお店今あるのかな?なんていちいち調べたりしてないんで気になるところではありますけど。

修行するキッカケは、もう自分から行ったんですよね。お店に弟子にしてくださいって。絵に描いたようなベタな感じですけど。無償ですよ。無償っていうのは、僕がお店の手伝いをするんですけど、その手伝いをして、その報酬として僕はその技術を学べるっていう。そういう関係性だったんですよ。だから給料はゼロ。

たとえば財布ですね。手作りで大きい革一枚からおろすんですよ。半身ぐらいのサイズで、財布の型紙もちゃんとあって本当にちゃんとしたお店だったんですけど、財布に適した部位っていうのがあるんですよ。革のシワの向きとかお尻に近い部分は硬いとかなんか色々あるんですよね。

どの位置から切り出すかとか。その切り出す時もあのカッターナイフとかじゃないんですよ。包丁があるんですよね。革包丁。むずいんですよあれ。あの革包丁で切って、また細かくパーツを切って。財布のパーツってすごいいっぱいあるんですよ!パーツ。カード入れのところがすごいですね。全部切り出して。

で、処理が多いんですよね、処理が。やったことある方だったらわかると思うんですけど、その革の裏面?裏面は床面って言うんですけど。あれをお店によるんですけど、接着部分重ねて分厚くなると不格好になるのでちゃんと裏の革薄くしてるんですよ。裏から漉って薄くして。で、お店によっちゃその床面の部分をトコノールっていう薬剤で磨くんですよね。それでボサボサだった床面がトゥルーンってなるんですけど。その後に重ね合わせるわけなんですが、ボンドで。ボンドで重ね合わせて半日~ 1 日。専用の洗濯バサミみたいなやつでずっと挟んで固定します。

あと縫うための下穴も専用工具で開ける必要があります。縫うって言ってもあれなんですよ。手縫いだったんですよ。僕が行ったお店はミシンじゃなくて。あのミシンだと確かに効率はいいんですけどほどけやすいんですよね。あと、縫う時にミシンで押さえなきゃいけないんで、機械の跡がついちゃうんですよね。まあ人に好みによりますけど、僕はあれ好きじゃなくて。で、僕は働いてたところはシニュー糸とって言って、専用の糸があってロウを塗るんですよね。糸に。ロウを塗って糸をコロコロコロコロコロって形作るんですよ。もともとが丸くないんですよ。その糸って。平べったいんで、それも丸くしてあげて。で、そっから手縫い始めるんですけど、手縫いはほどけずらくなるんですよ。ミシンより優れてるところです。で、なおかつその糸も結構味が出てくるんですよね。それがまたいいという、面白い世界ですよね。

で、その後側面の革を重ね合わせた部分コバって言うんですけど、あれを角を落としのヤスリで磨いて丸くして横にトコノールを塗ると。で、横をいかに綺麗に仕上げるか、これが革職人の大事なポイントですね。これ大事なんです。手作りの財布を見るところのポイントとして、このコバが重要だと言われてます。まあ丈夫に作られているかっていうのはもちろんそうなんですけど、見た目の美しさですよね。あと、縫い目とコバが均等になってる。縫い目の跡。コバがちゃんと均等に平行に走ってるかっていうの大事。これがなんかガタガタずれてるとすげーかっこ悪いんですよ。そういうところを見るといいのかな?

まあそんな感じで、これだけ聞いても財布をつくる労力半端ないの伝わりますかね?金具とか色々端折った部分あるんですけど、そんな感じの工程を経て財布って出来上がるんですけど、これだいたいうちの店だと。10万近くで売ってたかな?高いっすよね。市販の財布だとそういうまあバイカー系インディアン系で言うと 5万とかが相場かな。3万から 5万。だけど、その店は 7万から 10万ぐらい取ってましたね。

で、もっとすごいのが僕も練習しててある程度できてたんですけど、カービングっていう技術があるんですよ。レザークラフトってもう伝統工芸ですよね。革財布を組み上げる前に財布の表面の部分の革に装飾を施すんですよ。あの専用のカービングナイフっていうのとあと刻印ですね。それを打刻する。打ち込む、カンカンカンカンって。下書き描いて、刺青みたいですよね。トレースして。その上からカービングナイフでラインですよね。ライン を彫り込むんですよ。ラインを彫り込んでそのラインに合わせて刻印を打っていく。これで花とかあとツタって言えばいいのかな?基本的に花ですかね?これはおそらくアメリカの技術だと思うんですけど。いや、これがね。本当にすごい。あの職人さんのやつはめちゃくちゃ綺麗で。で、うちの師匠のカービングは他のレザークラフトの職人さんより深いんですよ。めっちゃくちゃカービングの彫りが深くてすごい陰影ができて綺麗なんですよね。力強いというか。でこんぐらいになるとだいたい 20万とかしますね。財布で。

これちなみに言うとこのカービング技術で一番有名なのは群馬県のあれどこだっけ?前橋じゃない?太田市かな。大和工房というところですね。すごいですよ。カービングの職人?あの人は昔から有名で、多分この前行った時もお店やってたんで、多分今も健在なんだろうなとは思うんですけど。そう、そんな感じで。

ちょっと目的もなくしゃべってますけど、革財布やってて思ったのはあの僕アパートの頃からやってたんですけど、むちゃくちゃ近所迷惑でしたね。すごい音出るんですよ。あの金具で穴開けるのもそうですし。基本的にゴム板とかの上で叩くんですよ。穴を開けたり、塗ったり切ったり。切るときは関係ないか。金具つけるときとかもそうだし。あとカービングの刻印の時もすごいする音。それが結構大変でしたね。

っていうのと、あとお金がかかる。何気にお金かかりますね。あの革もまとめて買えばもちろん安いんですけど、変わって日焼けするんですよ。黒とか茶色とかだったらまだ目立たないんですけど生成りって言って、何も塗ってない生の色。マジで蛍光灯で1 週間も経てばもう黄色くなっちゃいますね。だからあんまりいっぱい買えないんで結局小分けで買って費用がかさむっていう感じでしたね。

で、あとハードル高いのは?道具がめちゃくちゃ多いし、道具のにめちゃくちゃお金がかかる。かかります。マジで金かかる。なんぼほど用意すればええねんっていう。縫い目の穴開けにも金具があるんですよ。とかコバ磨くのもそうだし、コバ磨けてコバの角を落とすための道具もあるし、カービングのナイフなんていいやつ 3万ぐらいしますからね。そんな感じなんですが、一応 1 回買っちゃえば長持ちするんですよ。レザークラフトの道具は大事に使えば一生もんって言えるかもしれないんですけど、そうですね。なんでその辺は覚悟いるかなーって。と思います。

悪いことばっか言っちゃったんで、最後いいことを言うと。昔は?やっぱりそういう革系の財布ってバイク好きの人が結構買ってくれたんですけど。なのでバイクのミーティングとかによく出店してたんですけど、そういうところに行ってコミュニティを広げないといけないんですよね。そこでパイプを作らないとなかなかお客さんがつかないっていう。ところだったんですけど、今はもう。SNS も発達してきたし、自分でお店もとうと思ったらBASEで。

財布出品できますよね?全然。だからそういう意味で。売りやすくなってきてるのかなって。思うんですよね。なので!そこら辺の配送までの段取りとかもすごいスムーズにできると思うんで、そんな作り置きみたいなせず注文入ったら作ってとかそういう在庫を持たないスタイルでもできるのかなって思ってたりするんで、そういう意味では今始めるのは逆にありかもしれないですね。昔みたいに店舗もいらないですし、もう通販特化とか SNS に特化したお店でも全然いけんのかなってちょっと思ってます。

はい、そんな感じで僕が実際に革屋さんに修行してた経験をお話しさせていただきました。ありがとうございます。


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