詩作Ⅷ 雨の水曜日
こないださ 水曜さ
水曜っていつさ? 雨が降った日さ
僕さ こうもり傘を差しててさ
さよならってさ
言い忘れててさ
雨を踏んでたらさ
水たまりの向こうにさ
僕のさ 僕の傘がさ
さかさまになっててさ
さかさまになった僕はさ
きっとさ
さみだれの花火をさ
観ててさ
あまだれのシロフォンをさ
聴いててさ
みぞれあめのあめだまをさ
ひとみから落としてさ
あのさ 明日さ
明日っていつさ?
水曜日に雨が降ってたらさ
【詩作のあとがき】
スーパーの買い出しの帰り道に雨が降っていて、何となく詩が作れそうな気がしたので書いてみました。8番目の詩です。
誰かといるときよりも、ひとりでいるときの方が、却って「書きたいな」と感じるのはなぜでしょう。
たぶん、誰かに話をしたくなるときって誰かといるときじゃなくて、雨道のなかをひとりで歩いて帰ってるときなのかもしれません。
「誰か」がそばにいないから、詩も小説も書けるんだと思っています。
2024/02/19
kazuma
もの書きのkazumaです。書いた文章を読んでくださり、ありがとうございます。記事を読んで「よかった」「役に立った」「応援したい」と感じたら、珈琲一杯分でいいので、サポートいただけると嬉しいです。執筆を続けるモチベーションになります。いつか作品や記事の形でお返しいたします。