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真の「変容」とは? 続き

牡牛座新月の早朝、近所を歩き回った。曇っていて、湿気があったからか、新緑の匂いがもわ〜んと空気中に保たれていて、まるで高原にいるような感じがした。この自然からのギフトに感謝した。

歩き回っている最中、友人が先日ルーン占いをしてくれたことを思い出した。北欧発祥のルーン文字を木の破片に刻んだものをランダムに引く。その時、出たのはDagaz(英語ではDay)という、1日のサイクルを表すルーンだった。

その友人によれば、「これは最も強力な変容を表すルーンで、太陽が暗く長い夜から昇る時のように、光をもたらす」のだそうだ。

このルーンは私に何を伝えようとしているのか?(私は自分に問う)

1日といえば、私たちの人生サイクルの中で最も短い単位かもしれない。このサイクルは短いけれど、日が昇り、沈み、また日は昇るが、24時間以内に起こる。Dagazのいう「変容」が明らかに起こる。しかも、毎日。だから、Dagazは、1日を知れば、「変容」について必要な情報は全て詰め込まれている、と言っているのかも知れない。

「変容」とは、元に戻すことのできない「変化」だ。

だとすると、生きている限り、私たちは日々、刻一刻と変容している。だって、昨日にも、1分前にも戻ることはできない。毎日見る朝日だって、実は毎日違う。それは、私たちが常に歳をとり続けると同時に、太陽は常に進化している。

牡牛座というのは、この現実世界、肉体、五感、自然などの意味を持つ。牡牛座は、現実世界をしっかりと理解していて、現実や自然が常に変化しているのをよく知っている。だからこそ、変化を恐れる。と同時に、今この瞬間を味わう大切さも知っている。

牡牛座がポジティブに表現されれば、自分自身の肉体や現実を受け入れ、今を味わい、物事には時期があることに忍耐をもてる。でも、これがネガティブに表現されると、頑固に変化を拒み、これまでのやり方、所有物、土地、お金などの物質に固執する。

この新月に、Dagazは何を伝えたいのか?

この日々の営みが、流れる川の中に立っているように、「変容」そのものだ、ということ。そして、その「変容」をしっかりと受け入れること。

これを受け入れるには、まず自分自身の川に立たなければいけない。なぜなら、他人の川にいては自分の変容に気づけないから。自分を自分自身と比べた時、変容を理解できる。また、流れ去った水を掴みに行ったり、留めたりしてはいけない。それをするには、余計なエネルギーを使うし、水が濁る淀みを作ってしまう。そして、一番大事なのは、この川の源流に向かって立つ。常に流れる水を、正面に向いて受け止め、必要であればキャッチする準備をしておく。

Photo by Carla Santiago on Unsplash

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