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はじめての海外旅行|単身で1ヶ月タイのお寺に泊まる

人生初の海外旅行はタイでした。10年以上前のことです。

大学2年生のときにパスポートを取得して、いきなりタイに1ヶ月滞在。飛行機自体も実は初めてだったのですが、単身で行ってきました。


滞在していた場所は、アユタヤから少し離れた場所にあるお寺です。お寺には学校と孤児院が併設されていて、学校の先生たちの宿舎に泊まっていました。有名なお寺らしいので、知っている方もいるかもしれませんね。

泊まっていた先生たちの宿舎

当然クーラーは無し。シャワーも無かったので、水瓶に溜まっている水を手桶で流すタイプのお風呂でした。朝晩はちょっと寒かったです。トイレも手桶で流すタイプでした。

一応、日本の旅行会社を通して手配していたのですが、添乗員さんはいなかったです。現地のスタッフの方がスワンナプーム空港の送迎だけしてくれました。

滞在期間が重なっていた日本人や外国人が何名かいたのですが、基本的には自力行動。言葉が通じない(わたしがタイ語知識ゼロだった……)ので、指さし会話帳を常に携えながら行動していました。言葉がうまく通じない中で、あれこれ世話を焼いてくださった学校の先生には感謝しかありません。

食事も勿論タイ料理のみ。
地元の食堂で食べたり、子どもたちの給食と同じものを食べたりしていました。はじめは辛さにダメージを受けていましたが、少しは耐性がついたと思います。

ある日のお昼ご飯(野外炊飯)
食堂でよく食べていたお昼ご飯

初めての海外旅行としては、なかなか刺激たっぷりの毎日だったと思います。最初の1週間はカルチャーショックに打ちのめされていましたが、次第にそれが「当たり前」になっていきました。慣れってすごいですね。

拙かったタイ語も簡単な読み書きができるくらいにはなりました(残念ながら今は記憶の彼方ですが……)。

この1ヶ月の経験でだいぶ耐性がついたので、これ以降は色々な環境に割とすぐに適応できるようになったと思います。


この話をすると、よく聞かれるのが「どうして初海外でそんなチャレンジしたの?」という質問です。

色々な理由が重なっていましたが、一番は「状況を変えたかったから」でした。当時通っていたのが地方大学で、良く言えば長閑な、悪く言えば変化と刺激の乏しい環境でした。初めのうちは新生活に心を躍らせていましたが、次第に飽きてしまっていたのだと思います。

タイを選んだのは直観でした。
実はインドやスリランカとも迷っていたのですが、日程やら費用やらの都合で最終的にタイに決まりました。



行ってみて良かったなと思います。
振り返ってみれば、あの経験が一つの転換点でした。

タイに実際に行くまでは、「海外」に行くことがとてつもなく高いハードルのように感じられましたが、その印象が逆転。むしろ日本にいるときよりも居心地が良かったです。

そこからどんどん海外にハマるようになり、最終的には就職も海外でするようになりました。

人生初の海外旅行が、こんなふうに先に繋がるとは当時は予想もしませんでした。これも一つのご縁なのかもしれません。


年齢を重ねると、少しずつ贅沢な旅の仕方も覚えていきますが、貧乏旅行も楽しかった思い出でいっぱいです。水シャワーはそろそろキツイお年頃ですが、たまには昔のような旅もしてみたいです。


みな

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