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中嶋かずき作品から見る時代の移り変わり。塩たんへのアンサー 線と点

時代と色という事で塩谷舞さんはデザインの面から見ておられるので私は一人の作家の作品の移り変わりから見た時代性を書いていきたいと思います。

まずこの中島かずきという方で有名な作品となりますと天元突破グレンラガンになります。

今見ても色あせない作品です。そしてこの作品が放映された時代を見てみますとgoogleが携帯端末向け検索を始めたりファッションにおいてはライダースが流行り、力強さを求めようとしている時代であったのではないかと感じられます。

氏の作品天元突破グレンラガンにおいても使われている線は太く色使いのトーン濃く「より人を引き付けるため」の工夫が画面において見受けられます。

世間が弱気になったとき、不安定な時代・感情になりますとこのように強い色が好まれます。

2007年illustration誌においても中村佑介氏を表紙に使い「色の強さ」「認知」「より分かりやすい伝え方」が見受けられます。

そしてここからが塩たんへのアンサーになるのですが同じ中島かずき作品でも「プロメア」という作品が公開されます。

キャラクターデザインは作家性ですから似たようなものになるのですがここで気を付けてほしいのが「線の太さ」「枠内でのトーン」「それを際立たせる線の色」になります。

線は細くなり弱くなっているように見られますが線自体に赤みを帯びさせ肌色・ヌードカラーにおいては「血を際立たせる」工夫、弱い線でもより立体感が出るようになっております。

「おそ松さん」は紫色使っていましたがまだ線は強く「認知」というところでの使われ方をしています。

柔らかさと「血」ですが

この線の使い方はディズニー・ピクサーなどが取り入れていた3DCGアニメーションと同じ効果があります。

質感が高まるのですね。より感情移入しやすくなります。

近々のillustration誌においては江口寿史氏が表紙を飾りこのような特集がなされております。

江口寿史氏の作品と時代性となりますとこちら「KING OF POP」を見られるといいかと思います。時代時代により移り変わりはあれど常に一線で確約されている漫画家でありイラストレーターです。氏の作品においても細かなところで時代に合わせて移り変わり「筆の線」という特徴を残しながらも同じ効果を狙っておられるようです。

線とそれを際立たせる色遣いで話題なのは窪ノ内作品でのカップヌードルのCMも同じ効果を使っています。

線の細さと時代性ですね。

漫画においては「レビウス」という作品において異彩を放っている中田 春彌先生もおられます。

また日本画家においては最近私が注目している丁子紅子先生等も面白い絵を描かれるなと感じております。

彼女の作品も時代性と線の美しさ柔らかさを際立たせる赤色の使い方などが特徴となります。

文具においてはぺんてるのorenzneroが¥3,000もするシャープペンシルとして話題になりました。

線と点と色、これはここ最近の流れなのですがアナログ回帰・柔らかさの中の強さが見え始めており、道具とともに進化しているようでスパイダーバースのように次の時代を表す作品なども出始めておりますのでその時々の社会的な流れとデジタルというのは切っても切れない世の中ではありますが背景としてのアナログというのがあります。

あ、さいごに




ほとんどの人Instagramをやめはじめてるよー


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