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くすッな話400

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くすっと笑える話、マジ?な話をきっかり400字でお届けします。
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記事一覧

アフタヌーンティーは赤バラで

だいたいにおいて早とちりでそそっかしい。 自分でわかっているだけで数多くの勘違いをしてきた。 気づいていないものを合わせるとすごい数になるだろう。 今日も友人で仕事仲間でもあるレノアと一緒にヨガをしていた時である。 彼女のスマートウォッチにメッセージが。 大丈夫? テーブルポーズをしながら左を向いてレノアに聞く。 ったく、ジミーったら よく探しもしないで。 男の目ってこれなのよ。 とレノアがささやき返してくる。 テーブルポーズから体をそらしながら聞くには レノア

くすッな話 400 #17 ミーシャ

週末、お隣の男の子たちのお世話をしている その日は金曜日 急で申し訳ないけど8-12pm こっちに来てもらえたりする? お母さんのジュリアからメッセージ なんでも、夜友人の誕生パーティへ夫婦で行くところが 子供たちを見るおばあちゃんの都合が悪くなったらしい そんなわけで就寝後の子供たちの横で自分の仕事もしようとPC持参でお隣に移動 そして予定の12時も近づいた頃 ジュリアからメッセージ 遅れそうなの 代わりにミーシャが行くから ミーシャって誰、おばあちゃん? そし

くすッな話 400 #16 おんぼろバン再び

27万キロ走った夫のバン。 冬場に困った事のひとつは、リアウインドーのワイパーが壊れていたこと。 寒い日は、ガラスにへばりついた氷をはがすのが大変。ワイパーはだらりと垂れているだけで、凍てつくガラスに融雪剤も張り付き、後ろは完全に見えなくなる。 夫に苦言を申すと 後ろの車が見てるから大丈夫さ そんな夫が車のドアキーを失くした。つまり、とっくにリモートが効かなくなっていたキーは、イグニションキーとドアキーがバラバラになった状態だった。 大丈夫、窓を少し開けておけばいいの

くすッな話400 #15 頭はカナダ仕様

元々ボケているが帰国後ますますひどい 以前Paypayと言うものの存在を聞いていたのに忘れていてレジで ペーペーですか? と聞かれ はあ? と言ってから そんな若造に見えます? と思ってしまった すぐに気づくがマスクの中で笑いが止まらなくなった ある時最寄駅からひと駅目で待ち合わせをした 来ていた電車に乗ったら急行だった 隣の駅が各停しか止まらない事をすっかり忘れていたのである 電車は目的の駅に止まるどころかスピードを上げ 次は===に止まります のアナウン

くすッな話400 #14

根がおっちょこちょいである。 高校の同級生がオペラ歌手をしていて、ドイツレストランでのライブを見に行った。 その日は同級生が数人集まり終わった後私はトイレに。 行くとドイツ語表記と共に男女のちょっとわかりにくいマークがついている。私はドイツ語が読めないので形を確かめながらドアを開ける。 さて私はモンテソーリ教師の免許を持っていて、教材のひとつに目と手の動きを繋げるためのものがある。 しか~し練習が必要なのは私であった! つまり女性用のマークを見ながら私の手は男性用ド

くすッな話 400 #13 ポルトガル語?

11月11日はカナダでRemembrance day。アメリカではVeterans Day。 国のために戦ってくれた軍人たちの冥福を祈り感謝をする日である。 さてむかし、友人がL.A.のVeteran 通りに住んでいた。Veteranというのだから退役軍人に関するモニュメントが近くにあったのかもしれない。 ある時その友人の住所を電話で伝えなければならず、しかし何度言うも相手に通じない。 ストレスの位置を変えて試すも無理で、そんな通りあったかなあ?と相手は諦めてしまった。

くすッな話 400 #12 え?今なんておっしゃいました?

ジャッキーのお父さんは日系アメリカ人 お母さんはチェコ生まれ 彼女自身はカリフォルニア育ちの明るい女性 さて彼女が子供の頃好きだった飲み物がカルピス/Calpis 英語圏でCalpikoと可愛い名前で呼ばれている 変更される前、つまりcow piss牛のおしっこと聞こえる名前だった頃 彼女もいたずらをしていた 牛のオシッコ飲む?と友達に差し出し美味しそうに飲んで見せる だって色もそんな感じでしょう! さて、彼女がお母さん直伝のチェコ料理を教えてくれたときのこと その名前が

くすッな話 400 #11 刑事?

東京に住んでいた時の事。 隣が若い(当時)女優さんの実家であった。 交通の便のいい街。そこここに芸能関係の人が住んでいた。 引っ越して間もないころ。ふと窓の外を見ると黒っぽい服装の見知らぬ男が通りの向こうに立っている。 何してるのかしら? しばらくたって窓際を通ると、反対側に場所を変えて同じ男がいる。 怪しい。 私は思わずカーテンの後ろに身を隠し様子を伺う。 男は自然を装おうとしながらもその目つきは厳しい。 張られてる。 ピンときた。 息子?夫? 何をしでかした

くすッな話 400 #10 収穫バスケット

裏庭でトマトを収穫していたら意外な量となった。 手っ取り早く地下にあった器を利用する。 大きさは手ごろだがむやみに重い。 夫のハンティンググッズかもしれない。 とにかく得体のしれない物が地下にガレージにと詰まっている。 例えばこの間見つけた太く長いベルト。 エリックに聞くと仕留めた鹿を引っ張っていくための物らしい。 ほーそう言う道具があるのか。 さて収穫用の見かけ鉄鍋様の器 しかし地面に置くと、なんとも安定が悪い。 金具を取り付けるような部分があるので、そこから鎖でつ

くすッな話 400 #9 ハ・ダ・カ?

夫がトロントに持つアパートメント。 修理や掃除で時々私も一緒に行った。 その日はテナントのひとりが賃料の小切手を持ってくるとのこと。 着いてほどなくドアをノックする音。 木製ドアの小窓から背伸びして外を見る。 するとそこには イケメンお兄さんが立っている ♡♡ ドアを急いで開けると じょ、上半身裸! おまけにお兄さん、ローライズのゆるーい綿パン。 お、落ちそう。。 まだ真夏には遠い季節である。 点になった私の目。 湖畔の田舎町では夏場、上半身裸の人をちょくちょ

くすッな話 400 #8 それ、お持ち帰り下さい。

一年の半分ほど住んでいる(過ごそうと思っている)東京の家は二階寝室の真下に、車が一台やっと通れるほどの道がある。眠らない東京では、真夜中でも早朝でも人や自転車が通りすぎていく。 夏場窓を開けて寝ていると、携帯で話す声などがすぐ近くに聞こえてくる。 あした渋谷10時 なのね。 ひょっとして彼女ともめてる? その鼻歌なんだっけ?(自転車で通り過ぎていくお兄さん) 彼らは自らの世界にあまりに気を取られていて、薄暗い通りの頭上で寝ている人がいることなど考え及ばない。 あるとき

くすッな話 400 #7 Uber

面白かったので再び。以前書いた記事の切り取り。 🌸 Uber カナダで度々お世話になっている。 パンデミックでも空港から利用でき大変助かった。 ここで確認。 Uber とは世界的に使用されている配車アプリである。 しかし去年東京に戻った折、Uberの話をすると友人達が決まって腑に落ちない顔をする。 うす~く違和感。 なんだろう? しかしある友人の一言で判明した。 ウーバーって人も運ぶんだ! ど、どゆこと? そこへ娘のアーニャが 日本ではウーバーイーツのこと

くすッな話 400 #6 サングラス

根がおっちょこちょいである。 カナダの田舎町は空気が澄んでいるせいか陽射しが強い。 夏の太陽は直接肌に来る感じで、雪の晴れた日ときたら眩しくて目が開けられない。 なので、サングラスが必需である。 東京では必要というよりファッション。 スキー場でサングラス姿の男性にコロリとだまされた世代である。 しかしカナダで晴れた日のサングラスが習慣化すると、なぜか東京でもないと落ち着かない。 さて久々に帰国したときのこと。 サングラスを持って出るのを忘れたことに気づく。 9月の晴天

くすッな話 400 #5 その車ただの破損?

おんぼろバン。 走行距離27万キロ更新中の頃の事である。 左の方向指示器を点けるとカチッカチッではなく、カチカチカチと鳴るようになった。 夫に聞くと電球が切れている音だと言う。 どうりで。 住宅街で左折しようと対向車が過ぎるのを待っていたら(日本で言う右折のイメージ)後ろの車に怒鳴られたのである。 道のど真ん中で何してるの! はあ?と思ったがウィンカーなく止まっていたわけで、そりゃ後ろの車は困惑である。 ところがその後、電球が切れたまま高速を走る羽目に。 夫の免許