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SeaGLass~シーグラス

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その瞬間は尖って、触れれば血を流さんばかりの鋭さで。そんな割れたガラスも海の波に、川の流れにそして湖の戯れにさらされるうちに、その怖いばかりの鋭利さを失ってゆく。 ここには今は触… もっと読む
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記事一覧

ナルシスト

東京で長らくお世話になっている木の専門家ふじモンさんに本を紹介していただいた。 日本を発…

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チーズフォンデュ

その日 チーズフォンデュをしようと言いだしたのは夫のジェイだ。 少し前、近所のHome hardwa…

ながつきかず
2か月前
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キャンドルライト・コンサート

坂本龍一の名曲集at王子ホールに足を運んだ。 これは、Feverが主催する文字通りキャンドルラ…

ながつきかず
2か月前
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緋銅

緋銅とは 銅製品を探していた。 銅と言えばたくさんのお鍋があった。 カナダ湖畔の家のキッ…

ながつきかず
3か月前
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移民 2

旅が終わった ふっとそんな気持ちになった ガラス越しの 水鳥の声が 再び耳に舞い戻っ来た …

ながつきかず
5か月前
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911

友人で仕事仲間でもあるレノアへのプレゼント。 とっておきの手作りピクルス。 4つのレシピを…

ながつきかず
8か月前
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あのさ、2

7月最後の月が昇る You know what…あのさ、 きみはしゃべりすぎなんだよ あちゃ あの頃はまだ 湖の音 遠くの鳥の鳴き声 水鳥の着水音 何も聞いていなかった 聞こえているけれど聴いていなかった 話したいことがいっぱいありすぎて ったくきみは、話の最初っから話すんだから 何をそんなに話したかったのか・・・ 思い出せない でもあの夏の夕 昇る月を一緒に見ていた 彼はビール瓶を片手に持って 月を湖をそして遠くフォックス島を見ている その隣で私はしばし口

あのさ、

You know what I love you あのさ、大好きだよ そんな風に言いたくなる瞬間 たとえちっちゃ…

ながつきかず
9か月前
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ブラック‐アイ・スーザン(Black-eyed Susan)

この数日ずっと心が捉われていた あれはどこだったろう この花の名前を 夫ジェイが教えてく…

ながつきかず
9か月前
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最後のGood byeは言わずに

リビングの床の掃除をして サルサの材料を準備していた時は 感情の波が押し寄せるなど思いも…

ながつきかず
11か月前
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きゅうりの花

ひんやりした朝 今日の坂本さん あっ 今日もまたスモーキー・カナダである。 ケベック州か…

ながつきかず
10か月前
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雪のコットンキャンディ

あの日 夫ジェイは この湖畔の家に もう二度と 戻れないかもしれなかった 今日の坂本さん …

ながつきかず
10か月前
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土に帰る

カナダ湖畔の家から車で30分のところに、RVHという病院がある。 最寄りの救急病院で、夫ジェイ…

ながつきかず
11か月前
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