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KYOTO GRAPHIE そして KG+ 2024

定期的に郷里の京都には帰っていますが、亡父の命日にあわせて帰郷する4月は、楽しみにしていることが色々あります。
墓参の他には、行きつけにお料理屋さんで旬の筍などに舌鼓をうつこと、笑う東山のトレイルを散策すること。。そして近年では、KYOTO GRAPHIEと付随するKG+も楽しみのひとつとなっています。
双方をあわせると期間が区切られた開催もあり、会場数も多く、限られた時間ではなかなか巡ることができません。それで、あらかじめ公式サイトを確認して、観たいと思う会場をピックアップして、会場を巡る順番もある程度決めておくのが習慣となっています。
それで今回ピックアップしていて実際に鑑賞できたのは次の展示。

 1. 川内倫子さん 「Cui Cui + as it is」 京都市京セラ美術館 (KYOTO GRAPHIE)
 2.BIRDHEAD(鳥頭) 「Birdhead World Again,Kyoto 2024 誉田屋源兵衛 (KYOTO GRAPHIE)
 3. 平野淳子さん 「Genius Loci」 カリモクコモンズ京都(KG+)
 4. 松原博子さん 「Courbe」 ギャラリー巣形(KG+)
 5.Licille Reibozさん 「KYOTOGRAPHIE Team Photographers' Exhibition」Time's(KG+)

この中で、私が最も好み印象に残ったのは、カリモクコモンズ京都さんで開催されていた平野淳子さんの作品展でした。
ただ、いつもくどくて恐縮ですが、私はアート、写真については素人。その良し悪しを判断する能力を持ちません。ですので、あくまでも私の心がどう感じたかが判断基準ですので、ご了承ください。
いつも通り、だらだらとその感想を並べてみたいと思います。各会場は写真撮影が可でしたので、多少でも皆さんが訪れられるご参考になりましたら幸いです。
尚、各展示のリリースノートは記録しましたが、それは是非とも会場でご確認ください。

平野淳子さん 「Genius Loci」 カリモクコモンズ京都(KG+)

平野氏の今回の展示は、旧国立競技場の取り壊された跡地からインスピレーションを得られたもの、そして武蔵野を題材にされたものなど複数の作品群で構成されていたようですが、私は、その好みから、武蔵野を題材とされたものに吸い寄せられました。これは実際の作品をご覧頂きたいのですが、その質感も惹かれた一因。
それが、家具屋さんであるカリモクコモンズ京都さんのインテリアと調和し、より高められたように思います。
KYOTO GRAPHIEやKG+では、各所の文化財建築物やギャラリー、カフェ、ショップなどの空間演出も魅力のひとつなのですが、こちらの展示はそれがより私好みであったことが、心を惹きつけてやまない大きな理由のように思います。

カリモクコモンズさんのインテリア
カリモクコモンズさんのインテリア


BIRDHEAD(鳥頭) 「Birdhead World Again,Kyoto 2024 誉田屋源兵衛 (KYOTO GRAPHIE)

こちらの会場は、会場そのものが魅力的ですのでよく訪れます。
作品を理解出来た自信はあまり無いのですが、会場の個性に決して押し負けることが無く存在していたように思います。


川内倫子さん 「Cui Cui + as it is」 京都市京セラ美術館 (KYOTO GRAPHIE)

川内さんは好きなアーティストの一人です。
noteで感想を書いたものだけでも下記の通り。

その作品の空気感が、私が好んでいる理由です。
私の芸術作品の鑑賞方法は、説明されている背景などは敢えて最初は読まずに、ただ感じる印象で好みを決めると言う横着なもの。後日、その背景を学んで、作品に対する視線が変わることはあるのですが、まずは感覚先行。
今回の川内さんの展示では、そんな私の鑑賞の仕方では共感することができないものでした。


川内さんご自身のお祖父様、お祖母様の他界、それからご自身の懐妊と出産により、一族の構成が入れ替わったことが説明されています。
そうした説明無しに作品だけを眺めても、作品の奥にある問題提起やメッセージを洞察することが私には出来なかった。
展示によっては作品への対し方を変えないと。。横着せずに真剣に思考しつつ鑑賞しろと言うことかもしれませんが、考えさせられる展示でした。
評論家でも芸術家でも無い私の作品の鑑賞で、そこで一歩踏み出すことへの変な抵抗感もあるのですけれどね。

そう言えば、会場となった美術館。京都市立美術館は子供の頃によく訪れていましたが、リニューアルされて京都市京セラ美術館となってからは、初めての訪問でした。

京都市京セラ美術館
京都市京セラ美術館


Licille Reibozさん 「KYOTOGRAPHIE Team Photographers' Exhibition」Time's(KG+)

ただただ、美しい。。と感じ入った作品群でした。


松原博子さん 「Courbe」 ギャラリー巣形(KG+)

女性の曲線の美しさ、それを和紙にプリントすることで表される柔らかな質感。

一緒に展示されている吹きガラスの作品も印象的でした。

そして会場の商家の京町家がまた心地よい空間でした。懐かしさも感じたのは自身が町家で育ったせいかもしれません。

私の拙い写真や文章では展示の魅力のごく一部しかお伝え出来ません。
今年のテーマである「Source」にも全く触れることができていませんし。
是非とも会場に足をお運びになってご覧になってください。

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