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#9 えんどう豆などの新品種開発を行うイスラエル発スタートアップのEquinom社が46億円の資金調達を実施しR&Dを加速

PitchForkは、海外のアグリフードテックに関するニュースについて、5分でゆるく解説するPodcast番組です。

このnoteでは、番組で話したエピソードを書き起こして一部再構成したものをお届けします。(耳派の方は、SpotifyとApple Podcastで配信しておりますので、以下から聴いてみてください〜)

トークスクリプト


12月22日 木曜日、ピッチフォークのタナカカズヒロです。
この番組、ピッチフォークは、海外のアグリフードテックに関するニュースについて、5分でゆるく解説する番組です。

今日のニュースは、「えんどう豆などの新品種開発を行うEquinom社が46億円の資金調達を実施しR&Dを加速」です。

はい、というわけで、ゆるく解説していきたいと思いますが、Equinomという会社は、ギル・シャレフさんという方が2012年に創業した植物の品種開発を行う研究開発型のスタートアップで、これまたですね、前回紹介したミツバチテックのBee Hero社と同じで、イスラエルと米国に拠点を持っている会社です。

このギルさんはですね、元々植物遺伝学のPhDをお持ちの方で、元々ヴィルモランという種苗会社で働いていて、そこで遺伝子組み換えに頼らなくとも栄養価を的確に上げることができる独自のアルゴリズムを開発したということで、スタートアップを立ち上げることとしたそうです。

やはり、ポイントは、遺伝子組み換え技術は使っていないということですね。遺伝子組み換え技術を使わずにどうやって高速に育種をしていくかというところが非常に難しいんですね。どうしても、植物の時間軸に合わせてやらないといけないので、年に1回しかチャレンジできない、という話になってしまうんですよね。

そこで、エクイノム社はですね、独自のデータベースに登録された何百万もの種子を分析して、理想的な交配の組み合わせを予測し、より高速で開発するということにチャレンジされているみたいです。

最初は「ゴマ」で従来のものよりも30%タンパク質を多く含む品種開発に成功し、そこで拡張性を感じて、次に着目したのは「豆」だったということのようです。

豆は、タンパク質源として人類にとってもとても重要なのですが、今までは動物の餌としての品種開発はたくさんされてきたが、人間むけにもっと開発できる余地があると思い、この領域に特化しているそうです。

もう一つポイントとして、この企業がユニークなのは、食品会社と対話を重ねて、最終製品を具体的にイメージした上で、それに適合する品種を作るというアプローチを取っているという点も挙げられます。

今回35ミリオン、今のレートで日本円に換算して46億円くらいの資金調達をして、この分野を加速させていくということで、非常に楽しみな会社だと思いました。

はい、グローバルなトレンドとしては、新しいタンパク源の作り方としては、代替肉などの新しいテクノロジーも出てきている中で、昔からある植物を交配させる技術をうまく活用した事例として、アグリテック業界としては、ここも楽しみな領域だと思いました。

で、日本にも、自社オリジナルの品種開発をテックを活用して実施しているスタートアップで、CULTA社というところもありまして、ここも画像解析技術だったり、ゲノム情報を活用した表現型の予測技術だったりを活用することで、品種開発を高速化していくということに取り組んでいるみたいです。ここはイチゴの品種開発をやっているということで、日本発のスタートアップの成長も非常に楽しみな領域だと思いました。

はい、今回はこのあたりで終わりたいと思います。
今回ご紹介したニュースや引用元は概要欄のリンクにまとめていますので、よかったらみてみてください。
では、また。

引用・参考

【今日のニュースの引用元】

【参考にしたWebサイト】






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