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最近の記事

一般相対論、曲率テンソルの計算プログラム(Python)

面倒な曲率テンソルを計算するためのpythonプログラム、書きました。 何を計算しているかが分かりやすいようにプログラムを書いたつもりです。(添え字に関する対称性を使えばもう少し早くなるかもしれないが、計算オーダーは変わらないため、わかりやすさを優先しました。) ファイルのダウンロードは↓から。 曲率等の定義・Christoffel 記号: $$ \Gamma^\mu\ _{\rho\sigma} = \frac{1}{2} g^{\mu \nu}(\partial_{

    • 関数解析3(有界作用素全体のなす空間)

      定義3.1(オペレーターノルム) $${T: V\rightarrow W}$$:有界作用素に対して、次のように定義される$${|T|}$$を$${T}$$の作用素ノルムと呼ぶ。 $$ |T| := \inf\{C \ge 0 | \forall v\in V, |Tv|\le C|v|\} $$ 注意3.2(オペレーターノルムの同値な表現) $${T: V\rightarrow W}$$:有界作用素に対して、次が成立する。 $$ |T| = \sup_{v\in

      • 関数解析2(有界作用素)

        定理2.1 $${V, W}$$: ノルム空間, $${T: V\longrightarrow W}$$ : 線形写像 とする。 以下の4つは同値である. $${T}$$ : 連続 $${T}$$ : 原点で連続 $${T}$$ : 有界  i.e. $${\exists c > 0,, \forall v \in V,, |Tv| < c|v|}$$ 証明 ①. $${1\Rightarrow2}$$ :省略. ②. $${2\Rightarrow3}$$

        • 関数解析1(ノルム空間とバナッハ空間の定義)

          本記事において$${\mathbb{K}}$$は実数$${\mathbb{R}}$$もしくは複素数$${\mathbb{C}}$$を表す。 定義1.1 (ノルム空間) $${V}$$ : 線形空間 / $${\mathbb{K}}$$ $${V}$$上のノルムとは、次を満たす写像$${\|\cdot\| : V \rightarrow [0,\infty)}$$である。 $${\|v\| = 0 \Leftrightarrow v=0}$$ $${\|\alpha

        一般相対論、曲率テンソルの計算プログラム(Python)

          ローレンツ変換の分解

          4×4行列$${\Lambda}$$がローレンツ変換であることを次のように定義する。 $$ \Lambda \text{がローレンツ変換} \qquad \Leftrightarrow \qquad \eta = \Lambda^\top \eta \Lambda・・・(1) $$ ただし、 $$ \eta = \begin{pmatrix} -1 & 0 & 0 & 0 \\ 0 & 1 & 0 & 0 \\ 0 & 0 & 1 & 0 \\ 0 & 0 & 0 &

          ローレンツ変換の分解