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とりあえず、出雲

島根県出雲市

まあ、良くも悪くも自分の人生の大半を占める街なので、嫌いになりようがない。

自分は一応、島根県西部の浜田市に生を受けているが、それは単に、国鉄に勤めていた当時の父親の勤務地が浜田だったから、というだけのことで、ネイティヴ浜田人ではない。ただ、母親は石見の人間なので、そのメンタリティはよく知っているつもりだ、というだけの話だ。

出雲市

・・・と一括りに言うが、今は広くなった。東は斐川町、いや平田市から西は多伎町、南だと佐田町、北だと大社町など、いろいろと平成の大合併とやらで合併しまくって、今がある。

出雲市の駅にはこういう二つの顔がある。JRの出雲市駅と一畑電鉄の電鉄出雲市駅だ。JRが中心として存在し、一畑電鉄はその東側に存在する。かつてはどちらもホームが地面上にあったが、高架化したので、現在は高架の上に存在する。

今はこんな塗装のやくも号は存在しない。

今はこちらの方が走っている。一般的には「ゆったりやくも」と称されているが、あまりその愛称は浸透しているとは言い難い。ただ、この間、初めてこいつのグリーン車に乗ったのだが、非常に良かった。

自分はこの前、境港に行った時、往路復路共にこいつのグリーン車に乗っているが、一人席というのは非常に快適だった。米子方面行きで乗った一列席が素晴らしいのは言うに及ばないが、出雲市方面行きで乗った二列席の最後尾が一列席になっているのが、開放感があって良かった。

今年は旅をする、というかちょっとした移動でもする機会がガックリと減少した(それはそうだろう。何しろ例の疫病による諸般の事情がありサッカー観戦をしに行かなくなったのだから。こないだ境港に行ったのは、要は自分のガス抜きのためでもあった)が、早い話が、こういう列車に乗れますよ、と言いたい。その旅立ちの地でもある。

あと、こういうのにも乗れる。

ご存知サンライズ出雲というヤツだ。昔はこんなものも走っていた。

今時、ブルートレインなんて知らない人も多いんじゃないか。こういう寝台列車が当たり前に走っていたのだ。出雲市には後藤総合車両所出雲支所というものがあり、電車や気動車が滞留して夜を明かすことが多い。

昔は電車基地などと言っていた。山陰本線が伯備線電化の影響もあって伯耆大山から出雲市まで(更にこの基地まで電車を引き込むためにその隣接駅である西出雲から先までいく必要がある。但し、山陰本線上にある出雲神西駅は電化していない。あくまでも電化しているのはこの基地まで)電化しているためなのだが、電車と言っても、実際にそこにいるのはサンライズに使う285系とやくも用の381系、そして、以下の動画に出てくる普通列車用の115系(2両編成対応にするために、何故か中間車をこんな感じで先頭車改造している)。

あとはキハ120系とキハ40系が普通にいる。キハ121系(または126系)は運用列車的には中間駅(1本だけ来るとっとりライナーは終点だが、折り返してそのまま鳥取に帰ってしまう)なので、あまりいない。同様にキハ187系もいない。

とはいえ、鉄ヲタ諸氏にとっては垂涎の場所かもしれない。まあ、実際には知らないけれど。

観光地的には、いろんな場所がある。拙文でご紹介するのは面倒なので、観光協会のページを見ろと言いたい(丸投げか)。

差し当たり、超有名な出雲大社とか。

ここにも少し出雲市内の名所が出て来る。

出雲市はいろいろ面白い。

時期によっては朱鷺とか見られる。

時期によってはこういう鯉のぼりが舞ってたりする。

空港もある。

テレビ局もある。

灯台もあるし

ウミネコもいる。

蕎麦も美味いぞ。

蓮もたくさん生えてる。

それなりに動物もいる。

魚もたくさんいる。

ソウルフードだってある。

今年はなかったが、毎年秋口になると駅伝のデカい大会がある。

まあ、いろいろと紹介してきたが、自分は出雲という街は何だかんだで長年住んでいるせいか、それなりに愛着はある。まだ行ったことのない場所もあるが、全然知らないわけではない。

外から来る人に街の魅力を説明しろと言われると、とりあえず困ってしまうが、雑に言えば「奥ゆかしい街」なのかもしれない。

出雲文化の直中にあるが、西の方に向かうに従って石見文化をかぶらないわけでもない。微妙に混ざり家のある土地柄とも言える。たぶん、蕎麦の出し方なんかを考えても、大田寄りの西側に行くと割子スタイルではないのかもしれない。そっち方面で蕎麦屋に行ったことがないので、よく知らないのだが。ただ、出雲蕎麦は美味い。

とりあえず、強い押し出しというか、主張はしない街、とも思える。駅伝の時ぐらいなものではないか。だが、それでも、そういう街だからこそ、住んでいて住み良いとは思う。

理由を一口で説明するのは困難が伴う街なのだが、それでも自分はやっぱり出雲市が好きだろうし、死ぬまで住み続けると思う。それはもう否定しようがないことだ。

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