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「J3ってなんなん?」と問われても、サッカーのカテゴリの1つに過ぎませんよ、としか答えられない。

この文章をひねり出す前に、これを読んでみた。随分と引っかかる文章だったから、読まないとどうこう言えないだろう、と。

・・・で、読んでみたは良いのだが、実際よくわからない。

当の(上記テキストの主人公であるところの)安彦考真選手本人からでさえこの反応である。

このテキストを読む前の段階では、自分はこういう反応をした。

「J3ってなんなん」があまりにも刺激的すぎる文言だったのでこういう言い分になってしまったが、自分がある程度落ち着いた段階で導き出したのはこういう考え方だった。

問題のテキストが語りたいことを、どうにか読み解こうと努力はしてみたのだが、自分の浅い読解力では読み解けなかった。

主張しているらしいことは・・・

1:安彦選手が提唱している「0円Jリーガー」の手法と存在意義について
2:それが現状のJリーグの在り方とどうマッチングしているのか?
3:安彦選手の存在を受けてJ3リーグそのものの存在意義を問うている

・・・という3点じゃないかと思うのだが、実際にはどうなのかよくわからない。何しろ自分では自称するほど軽く浅薄且つ適当でいい加減な人間なので、知識も見識もきわめて取るに足らないことにかけては人後に落ちないほどだ。ひとまずそういう前提の下にお読みいただきたいが・・・。

確かに、「J3」というカテゴリ自体はきわめて脆弱な立場にあることは否定しない。サッカー一本で食べていける選手はむしろ多くないと言える。収益を獲得する手段をたくさん備えようと創意工夫を懲らそうとしているクラブも多い。例えば、自分がこのnoteで再三にわたって取り上げてきているガイナーレ鳥取(の運営会社である株式会社SC鳥取)はこういう事業をやっている。

これもこれで当然1つの方法論だ。鳥取で言えば農業であるように、他のクラブなら別の要素があるかもしれない。

その一方で、安彦選手のような「選手としてのインセンティブ」を求めない(正解なのかどうかはわからないが、それがつまりは安彦選手が掲げる「0円」の意義なのだろう。なので、以下の論もこの前提に立って展開するものとさせていただく)代わりに例えば集客面であったり、クラブとしての実業であったり・・・うまく説明するのに困るが、どう言うと最も適切なのか。チーム、ひいてはそれを運営するクラブの価値を「(主として)プレー以外の要素で」高めようとする人間がたまたま選手をやっている、選手としての報酬を求めるより、別のところに意義というか価値基準を設けるタイプの人物が選手であったに過ぎないのではないか。

小難しく言ってるだけのような気もするが、サッカー選手を標榜しつつ「選手としてのスキルとは別のものを売り込むサッカー選手」の一事例として、安彦考真選手はいるんじゃないかと。この理解では正しいとは到底思えないし、いろいろ辻褄も合わないかもしれないが、自分の薄っぺらな理解ではそういう結論になっている。

で、このような「0円Jリーガー」の存在について「J3」という範疇の中で考察するのは、なるほど確かに有意義なのかもしれないが、それはむしろビジネスを論じる人がやるべきことなのでは?という気がする。

何度も言っているように、自分はガイナーレ鳥取を主として応援する立場の人間であって、J3より下のカテゴリに属するチームの試合もいろいろと見ているが、日本の法律や当地の条例、更には所属するリーグやチーム、更にはその運営法人などが定めているルールや契約上の決まり事などに反する行為をしない限り、別にいいじゃん、というのが個人的なスタンスだ。

だから、「0円Jリーガー」自体は存在していても何ら問題はないと思う。サッカー選手にサッカー選手として然るべき額(と会社あるいは選手当人が判断する)インセンティブを用意できないのは、むしろ運営会社の問題であって、チーム自体の責任では全くない。
故に、仮に「0円Jリーガー」なるものが、多数(場合によっては、その試合に出場した全ての選手)だったとしても、そのカテゴリで行われる試合を観戦する上で、何も不都合はない。

ただその一方で、選手は「(単純に無償労働力という意味に於ける)ボランティア」ではない。プレー中に何らかのアクシデントに見舞われて怪我をすることもあるかもしれないし、何らかの疾病が起きる場合もあるだろう。それらに対して然るべき補償を受ける権利がある。

今後はその辺りの兼ね合いの取り方をより現実的に考慮していく必要があるかもしれない。

安彦選手はサッカー選手であると同時に、いわゆるインフルエンサーとしての能力も多分にあるのだと思うが、そんな(ある意味で才気煥発な)選手は現状の日本ではそんなに多くはないだろう。むしろ、J3のチームに入る前の段階でそうした(サッカー選手として求められる以外の)スキルを高める訓練を積んでおく必要があるかもしれない。

いろいろとアホなことを言い散らかしてきたが、どのカテゴリにしろ安彦選手のようなタイプの選手が混じっていても、それ自体には違和感はない。いちいち感じる方がどうかしているのだ。それに、安彦選手を他ならぬ「サッカー選手」として何らかの効果を期待して起用するのは、見る側のこちらでなくチームの指導者たる監督のはずだ。もしその監督が見込み無しと思ったら、それ以上起用されることはないかもしれない。極論したら、それだけの話だ。

別にこれはJリーグだろうがいわゆるアマチュアリーグだろうが、年代性別カテゴリの別を問わず、一選手のスキルに極度に影響されるものを観たいわけではない。出場してる全選手がそれぞれ役割を果たした結果、優劣の差がつくこともあり、それが試合の勝敗に表れることもある。

安彦選手のような1人の選手を抽出して、その選手を軸にカテゴリ全体を語ろうとするのは、他の人はどうか知らないけれども、自分としてはあまりいい気はしなかった。
むしろ、その特定の選手だけで語れてしまうほど「底が浅い」(と見られても致し方のない)カテゴリを自分は観戦し、応援してるのか、と思うと、これはこれで少々情けなく思えてくる。
「そんなカテゴリに属しているチームに長年思いを寄せてきた自分はいったい何なのだ?」・・・となってしまう。

そこにあの「J3ってなんなん?」である。これを見た時、かなり腸が煮えくりかえってしまった。今はだいぶ落ち着いた方かもしれない。あんなにゴチャゴチャとわけのわからないことを書き散らしてるぐらいだ。
もし、もっと怒ってる段階で書いたら「テメー、コノヤロー、バカヤロー」式の無意味きわまりないメチャクチャな乱文が跋扈してしまうところであった。時間は取るものだ。

まあ、そんな怒りに任せた罵詈雑言を書くつもりはないが、これだけは重ねて言っておきたい。

たまたま好きなチームがJ3というカテゴリに属している。それだけの話に過ぎないのに、その「J3」を揶揄的に表現されても、じゃあそれを見てる我々はいい面の皮じゃないか、となるんじゃないか。

喉の奥に延々と引っかかり続ける魚の小骨みたいな微妙な違和感を、このテキストからは感じてしまうのだ。あくまでも自分の感想としては、だが。

結局、「J3ってなんなん?」という問いに対しての自分なりの最終的な結論としては「サッカーのカテゴリの1つに過ぎませんよ」としか言えない。それで良いではないか。

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・・・という、抗弁になってるのかどうなのか、まるでわからない駄文に長々とおつきあいいただいて申し訳ないです。
ただ、あの文言を前にしてとりあえず何か書かずにはいられなかった。それだけの話です。

基本的に他人様にどうこう、と偉そうに提示するような文章ではなく、「こいつ、馬鹿でぇ」と軽くお読みいただけるような文章を書き発表することを目指しております。それでもよろしければお願い致します。