(時計選び補足)Super Ocean Heritage '57について。

前編後編で購入に至るまでの経緯を書きましたが、ちょっと補足します。

お気付きのかたもいらっしゃると思いますが、'57は正確には「ダイバーズウォッチ」ではありません。

防水性能は100mですし、ベゼルは両方向回転、クリックなし。
その他ダイバーズウォッチとして具備すべき要件を満たしていないのです。

デザインとしてダイバーズウォッチが欲しい!から始まったものの、
ガチガチに要件を満たしたダイバーズは必然的に大きく、厚く、重くなります。
細腕にとっては装着感に影響が出てくると…

で、そもそもわたしダイビングはおろか泳げません。
200m以上の防水性はオーバースペックもいいとこなのです。笑

なので、ツールとしての要素はぶっちゃけなくても何も問題ありませんでした。


そしてデザインですが、'57と名のつくとおり1957年の初代SuperOceanを忠実に再現しています。

当時の広告。
1957年のオリジナル。

共にBREITLING公式HPより画像引用。

Heritageはこの初代デザインを元に現代風に解釈、スペックアップしたものです。

前回「ヴィンテージこそ新しい。」とタイトルをつけておきながらこの辺に全く触れていませんでしたね笑

このとおり'57はオリジナルのデザインを忠実に再現していますが、
当然1957年時点ではこの世に生まれてもいないし、「懐かしい」なんて感覚は全くありません。
むしろヴィンテージのデザインこそ「新しく」感じるのです。
他ブランドでも復刻デザインが話題になっていますが、
懐かしい と感じる人
新しい と感じる人
幅広い年代層の購買欲を刺激するのがブームの要因かもしれません。

それにしても'57のデザインって特徴的ですよね。すり鉢状のベゼルは他だとRADOのキャプテンクックくらいしか思い浮かびません。


もうひとつだけ、心理的な要因ですが、
時計って毎年新作でるじゃないですか。
全部欲しくなるじゃないですか。笑

同モデルでもマイナーチェンジした新型がでますし、
Super Oceanに至っては今年の新作でまったく別モノになりましたしね。
(あれはあれで復刻デザインなのですが)
カラフルでこれまた個性的で良い時計だなと思います。

BREITLING公式サイトより。

ほしい気持ちはあるものの心を落ち着かせるために、
これらの、ないしこれからSuperOceanの新作が出てきても、
その源流となったオリジナルデザインを持っている!ということを精神安定剤にしています。笑
(時計としては全く別物ですが)'57からSuperOceanの歴史が始まり、どんどん派生していったのだと。

今は最新だけど時が経てば古臭く感じてしまうものもあるかと思います。
でも大丈夫、'57のデザインはすでに古臭いから!笑
だからこそ新しい。
時が経っても色褪せず、飽きさせず、
愛せる時計だと思うのです。

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