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模索すること - デザインミュージアムをつくろう準備室 vol.01

2019年7月15日に六本木ミッドタウン・デザインハブで行われた公開ミーティングに参加させて頂きました。要点めもです。

公式の議事録がnoteにあります

これまで、有志のクリエーターやキュレーターが集い、議論し、実現に向けて活動を進めてきましたが、この定期的に開いているミーティングを「公開」して、広く仲間を募りたいと考えました。 みんなでアイデアを出しあい、「世界に例のない、デザインミュージアム」をつくり上げていきたいと考えています。

国立デザインミュージアム準備室の前提として
・場所があるわけではない
・実現するかはわからない
・誰がどう決めるか決まっていない
・美術館ではなくミュージアム

デザインの美術館(製作者がわかる美術品を収蔵)ではなく、博物館(鉱物のように自然発生したものを収蔵)を考えるプロジェクト。「もの+意味」を体系化しDB化、コレクションする目的はアーカイブ化かそれとも物質の保存か。

アーカイブすることの重要性

有形物で収蔵するメリット:量産前オリジナルにしかない葛藤を見ることができる。量産できることがデザインの価値なら、オリジナルをコレクションしたい。ex. vitra(ドイツ)

無形物で収蔵するメリット:再現可能なデータを収蔵すれば未来に残していける。保管場所がない問題も解決する。人、時間、素材、技術でプロットしてDB化できないか。ex. ICC(初台)

デザインミュージアムとは何か

デザイン=概念とすると、ものを見せるだけでは伝えきれない。新しいミュージアムの定義が必要になる。

使われてこそ完結する物体をどうコレクションするか。デザインの作用、使われている環境、拡張する感覚。デジタル作品なら当時の視聴環境も保存する?

後発でコレクションを始めても先出に追いつけないので近代から始めるか。デザイン史上の範囲を決めたり良し悪しを決めることで幅を狭めてしまわないか。
→参覲交代という江戸時代のしくみも日本のデザインでは(田根さん)

キュレーション

着眼点がないと広がらない。
デザインが生まれたアイデア(発想)ミュージアムの案。世界の見方を知れる、ひらめく場所、未来につながる価値のある場所。
ex. ウォークマンと印籠→小さく持ち運ぶ日本の文明
ex. NAI(オランダ)

誰のためのミュージアム?

アカデミック過ぎると受け入れられないのでは。まずは国立でなくてもいい。無形でも場所がなくてもいい。⇆場所がある信頼

今できること

日本中にある優れたデザインを発掘する作業は今でもできる。ミシュランのように行く喜び、地図のようにデータ化されている状態。

「デザイン」が広域すぎて言葉を定義するだけでとても大変。我々にとってのデザインが何かを定義する必要がある。

次回は9月14日だそうです。

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