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アーバンベア

〽︎ある日、森の中
 くまさんに出会った

お嬢さんとくまさんが森で出会って楽しげな掛け合いをする童謡『森のくまさん』。


現実にクマと人間が遭遇したら……

ここのところ連日、クマ被害のニュースが報道されています。
環境省が発表した4〜9月の速報値では、過去最多のペースといわれます。

山菜採りやキノコ刈りシーズンには山でクマに襲われたという話は以前からよく聞きますが、最近は街中でこういうことが頻繁に起きています。
市街地周辺で暮らし、街に出没するクマをアーバンベアというそうです。

そんなオシャレな呼び名とは裏腹に、アーバンベアは凶暴です。

本来なら、クマは人間と出会ったら、逃げ出すものだそうです。
人を恐れないクマが市街地や農地に出没するようになったといいます。

今年、とくにクマの出没が多いのには理由があります。
ドングリの不作が原因らしいのです。
(なぜドングリが不作なのかまでは調べていません。)

クマはあんな図体で、ドングリを食べて満足しているような動物です。


ドングリが不作の年には、クマは広範囲に食べ物を探し回ります。
また、耕作放棄地に実る柿や栗に目をつけ、人間の生活圏にどんどん近づいてきます。

捕獲や駆除の他に、柵を設置する、クマが侵入しづらい街づくりから考えていくべきだという意見もあります。

クマの餌になる柿や栗を放置しないとか、生ゴミを屋外に放置しないとか、すぐできる対策はいろいろあるようですが…。
あまり即効性があるとは思えません。

クマにとっても死活問題です。
クマにはクマの事情があります。

悪気なく、お腹を空かせて街までやってくるクマをどうするのか。

冬眠前にお腹いっぱい食べなければ、クマも安眠できないでしょう。


※2023.10.23日本経済新聞朝刊と
 夕刊の記事を参考にさせていただ
 きました。