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怒りという感情

他人の怒りは理解し難いことがある。

たとえ、家族や気心が知れた友人でも、なぜそんなことで腹を立てているのかピンとこなかったりする。

非常識な言動が許せなかったり。
大切なもの壊されたり奪われたり。
貸したお金が返ってこなかったり。
プライドを傷つけられたり。
裏切られたり。

怒りの沸点、怒りの矛先、怒りの引き金になる事柄は違っていて当然だ。
人それぞれ、価値観や感じ方は違うのだから。


たまたま誰かと怒りを共有することで、仲間意識が芽生えることもある。


しかし、怒りに任せて興奮している他人ひとの姿を見ると妙に冷静になることもある。
なるべく怒っている姿は、他人には見られたくない。


反動で家庭という密室では、時に遠慮のない怒りが炸裂する。

どうしても譲れないこともあるが、
売り言葉に買い言葉
ただの憂さ晴らし
八つ当たりの場合もある。

他人様ひとさまが見たら、「なんでこんなことで?」と思うことだろう。

夫婦喧嘩は犬も食わぬといわれる所以である。