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エゴンシーレ展@東京都美術館

エゴン・シーレが生まれたのはウィーンにほど近いトゥルン。15歳のとき、最大の理解者であった父が精神病を患い死去し、その喪失感を埋めるように自己肯定のために多くの絵を描き、最初の自画像集をまとめた。シーレが本格的に美術の門を叩いたのは1906年。弱冠16歳という若さでウィーンの美術アカデミーに入学し、翌年には同じくウィーン世紀末美術を代表する存在であるグスタフ・クリムトと出会い、大きな影響を受けた。
 しかしシーレは1909年、美術アカデミーの旧制度に反発して自主退学し、友人らと「新芸術家集団」を結成する。ミートケ画廊で最初の展覧会を開催した後に集団を離れ、クリムトの装飾的で耽美な作風とは異なる独自の裸体画を模索していった。1915年にはエディット・ハルムスと結婚するも、まもなく徴兵。戦場へと赴いた。戦地から戻ったのちに多数の美術展に出品するも、18年にエディットがスペイン風邪で逝去。シーレもその2年後、28年という若さでこの世を去った。
美術手帖より

30年ぶりのエゴンシーレ展だそうです。実は前回もしっかり行ってました。

どうしてもその時との比較になるのですが、ご容赦ください。

まず、今回のシーレ展。エゴンシーレ展というタイトルなのに、シーレだけじゃなかった…。シーレとその時代の仲間たちみたいな。

シーレの作品50点と、同時代の画家の作品合わせて約120点で構成されています。

30年前はシーレだけの展示で120点。濃いですよね。

なので、今回もガッツリとシーレを堪能できると思っていたので、その点は少し残念でした。

一番好きな絵があります。シーレの妹をモデルにしたものですが、今回はありませんでした。

一番好きな作品です


エゴンシーレとの出会いは、大学生の頃にさかのぼります。

友達の家に行くと、壁にこのポストカードがはってありました。この絵に目がつかまって、じーっと見ていた記憶があります。

そして時間を経て28歳の時に初めてシーレ展に行きます。軽い気持ちで訪れた私は大やけどしました。それぐらいすごかった!

今見てもやはりシーレの裸婦の絵が好きだ。生々しいのに美しい。女性の裸体ってあんなに美しいのですね。

シーレの描く線がとても好き。紙と鉛筆だけでなんであんなに表現できるのだろう。

線といえば、風神雷神図も好きなんです。線だけであんなにモリモリと力強く描けるんだと感心します。

シーレの線は繊細で生々しくて美しい。風神雷神図の線はモリモリで力強い。

奥が深いです。

あらためて、天才っぷりがすごくよくわかりました。早くに亡くなって残念です…。

30年前の図録です



#エゴンシーレ
#美術館
#美術鑑賞
#エッセイ




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