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日本の伝統織物

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日本全国に存在する伝統織物を紹介していきます。 その土地の風土や風習の中で生まれ、伝承されてきた様々な織物を出来るだけ分かりやすく解説していきます。 時代の変化の中で、消えてしま… もっと読む
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記事一覧

長井紬(置賜紬) 山形県

東北地方で最も織物産業の発達しているところが山形県米沢地方です。中でも特に歴史を持った地…

紅花紬   山形県

最上紅花(もがみべにばな)で知られている紅花は山形県の県花となっています。 紅花の歴史は…

ぜんまい織 秋田県

岩城2万石の城下町として栄えた、現在の秋田県由利郡岩城町亀田に伝承されている織物が「ぜん…

秋田八丈  秋田県

秋田地方での織物の始まりは、18世紀の頃と伝えられています。奥州伊達郡木原の人で、号を遊蚕…

南部紬  岩手県

岩手県を古くは南部と呼んでいたことはよく知られていることです。南部の染織というと、南部紫…

こぎん 青森県

こぎんは”小巾”と書かれていました。刺し小巾といわれた時代もあったことからみると、小幅の…

アッツシ織(厚司織) 北海道

北海道に伝承される唯一の織物に、アッツシ織があります。 この織物を詳しく見るには、白老(しらおい)か平取(びらどり)の奥、二風谷(にぶたに)を訪ねると見ることができます。最近では、白老町にウポポイという名の民族共生象徴空間と呼ばれる施設ができ、その敷地内にある国立アイヌ民族博物館で詳しく知ることができます。アッツシとは木の皮の織物を指すとも、アイウシと呼ばれる独特の模様から出た名だともいわれています。  主として使用する繊維は、ニレ科のオヒョウと呼ぶ木の皮の繊維を、手でつ