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千葉県の保育園初「こどもの木保育園」の職員40名が熱中症対策アンバサダーの資格を取得しました!

 私たち株式会社こどもの木が運営する「こどもの木保育園」では、千葉県の保育園としては初となる熱中症対策として、職員40名が熱中症対策アンバサダーの資格を取得致しました。その結果、熱中症対策に対する知識を深めた先生たちが現場で活躍しております。

■熱中症に対する不安の声

 昨今の気温上昇により熱中症への不安を感じる保育現場や教育現場の方、または保護者の方がも増えているのではないでしょうか?本年(2023年)においても、猛暑となる日が続いておりました。

  • 万が一熱中症になったらどうしよう?

  • 熱中症にならないためにどうしたらいい?

  • どういう時に外遊びを控えたらいいの?

 このように感じる保育現場の方も多いと思います。それはそのはず!年々熱中症患者が増えているいる一方で、熱中症に対してきちんと理解できる機会はなかなかありませんでした。そのような背景から熱中症に対する知識を深め、子どもたちを熱中症から守っていくことを目的に大塚製薬株式会社が取り組んでいる「熱中症対策アンバサダー」の資格を取得し、私たちこどもの木保育園では熱中症に備えております。
 
 熱中症に対する心配や不安が増える一方で、熱中症の対策というのも日々進化しております。今回は企業との連携によって、知見が広まったことと今後の熱中症対策について情報を公開することで、少しでも多くの保育現場や教育現場の先生方の不安が解消されることを願っております。

■熱中症対策アンバサダーとは?

 大塚製薬株式会社が提供する健康・疾患啓発活動で、学校や施設に社員の方が直接出向いてくださったり、オンデマンド配信により熱中症に関する知識を深めるものです。対象は、教員や職員だけではなく、児童や生徒に対しても行っており、「スポーツ活動中の水分補給」「からだ作りと栄養」といったテーマで熱中症の知識や対策などを多くの生徒に伝えています。各学校や団体の要望をもとに、生徒達に最も適した内容となるよう工夫され、スライドや映像・紙芝居を使用した説明会を、授業や全体集会・部活動などの場で実施されています。
 また、指導者向けの講座開催の要望も数多く寄せられたことから、地域の有識者(トレーナーやスポーツ栄養士)と協働し、教職員や保護者の方々を対象とした講座も実施されています。
 保育現場や教育現場において、重要課題の熱中症対策。大塚製薬さんは、詳しい教材がなく多忙を極める保育・教育現場の職員の悩みの声から、熱中症予防啓発のノウハウを活かし、熱中症を学ぶ教材「汗をとりもどせ!みんなで防ごう、熱中症」を制作し、全国の中学校の授業への無償提供を行っているそうです。現在では、自治体や教育委員会とも連携をとりながら、小学校・中学校・高等学校の教員が無償で活用できる教材を提供し、学校管理下における熱中症事故ゼロを目指しているとの事です。
 私たちこどもの木保育園(株式会社こどもの木)では、職員の手の空いたタイミングでオンデマンド講義を行って頂いたことで、とても受講がしやすかったという声がありました。保育現場や教育現場の先生方にとっては自分のタイミングで受講できるということはとても有り難いことです。
(引用:「大塚製薬(サステナビリティ)」)

■昨今の熱中症発症状況について

 総務省消防庁報告データによると、全国で6月から9月の期間に熱中症で救急搬送された方は、2010年以降大き く増加し、特に非常に暑い夏となった2018年は92,710人、次いで2019年が66,869人、2020年が64,869人と近年多 くなっています。年齢層別では、2008 ~ 2009年は全体の40%前後であった65歳以上の高齢者の割合が、2010 ~ 2017年は40 ~ 50%、2018 ~ 2021年は48 ~ 58%と、最も増えている傾向にありますが、乳幼児の施設における熱中症での救急搬送も同じく増加傾向にあります。
(引用:「総務省消防庁報告データ」)
 本年(2023年)においても、保育園や幼稚園、小学校での運動中にぐったりとして救急車で緊急搬送されたケースもありました。熱中症は、対応ひとつで命に関わることから、保育現場や教育現場における非常に深刻な問題であります。今後も益々気温が上昇していくことが予想されることから、子どもたちに関わる職員一人ひとりが知見を深める必要があるのです。

■保育園での熱中症対策について

 保育園での熱中症対策としては、まずは予防策として熱中症警戒アラートが発生した場合には戸外遊びを控えたり、水遊びの際にはサンシェードをかけて日陰をつくるなど、各園で先生たちが話し合い対策を講じております。それは子どもたちの熱中症対策だけでなく、職員としての自分たちの熱中症対策も含め、それぞれのアイディアを共有しながら対策している姿が見受けられます。
 しかし、熱中症警戒アラートの発生自体も増えている傾向があり、子どもたちが安心して外遊びできる日数にも限りが出てきてしまう不安もあります。

【熱中症警戒アラートとは】

熱中症警戒アラートとは、環境省と気象庁が熱中症予防対策に資する効果的な情報発信として2020年から施行されているもので、熱中症の危険性が極めて高くなると予測された際に、危険な暑さへの注意を呼びかけ、 熱中症予防行動をとるための情報です。発表は1日2回、前の日の夕方17時と、その日の朝5時に行われます。
(引用:環境省「熱中症予防サイト」)

【熱中症警戒アラートの発生数】

<エリア:千葉県 期間:4月1日~10月31日>
2020年:18回
2021年:8回
2022年:12回
2023年:34回
(引用:環境省「熱中症予防サイト」)

【熱中症警戒アラートの発生基準】

 熱中症リスクの極めて高い気象条件が予測された場合に、予防行動を促すための情報発信として、 発表には熱中症との相関が高い「暑さ指数(※1)」が用いられています。 暑さ指数の値が33以上と予測された場合、気象庁の府県予報区等を単位として発表されます。 また、発表内容には、暑さ指数の予測値や予想最高気温の値だけでなく、具体的に取るべき熱中症予防行動も含まれていることが特徴です。

(※1)暑さ指数(WBGT:湿球黒球温度)とは、人間の熱バランスに影響の大きい「気温」「湿度」「輻射熱(日射しを浴びたときに受ける熱や、地面、建物、人体などから出ている熱です。温度が高い物からはたくさん出ます。)」
(引用:環境省「熱中症予防サイト」)

■今後の熱中症対策について

 地球温暖化が深刻化し、今後さらなる気温上昇が予想されるなか、保育現場や教育現場だけではなく、企業の方々も子どもたちの生命の保持のためにあらゆる対策を講じてくださっております。熱中症対策は、日々進化しており、私たち職員の知識もアップデートしていく必要がありました。特に今回、大塚製薬さんの情報提供により、熱中症の予防と対策に対する知識が増え、企業の強みを活かした対策にも取り組んでいただいております。このように企業との連携によって、最新の対策に取り組んでいけることは保育現場、教育現場にとって非常に心強く感じることでしょう。私たちこどもの木保育園だけではなく、たくさんの現場の方々に知識と安心が広がっていくことを願っております。



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