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【映画】仕事どころかAIに命を奪われる時代に

「殺人鬼」「人形」この2つのワードから連想される最も有名な映画は何ですか?
大半の方の答えは「チャイルドプレイ」でしょう。
中には死霊館シリーズやデッドサイレンスなどを連想する方もいるかもしれませんが、まあ世間でいうところの殺人鬼×人形=チャイルドプレイです。

アメリカホラーのアイコン的存在の一人であるチャッキーは、殺人鬼チャールズ・レイの魂が市販のグッドガイ人形という玩具に乗り移って生まれた怪物です。
だから残忍性の中にも人間味を感じるユーモアや行動が見受けられ、それがチャッキーが大人気のキャラクターとなった要因でもあるでしょう。
シリーズが進むにつれてコメディ色が濃くなってゆき、
4作目の「チャッキーの花嫁」からは完全にお笑い映画でした。

しかし時を経て、再び恐ろしい殺人鬼としてのチャッキーが描かれる事になります。
「チャイルドプレイ 誕生の秘密」
「チャイルドプレイ チャッキーの狂気病棟」と続き、
最新作の「チャイルド・プレイ(2019)」では、今までのチャッキーと全く別物の存在として登場します。

ではそんな新チャッキーの映画を見ていきましょう。

「チャイルド・プレイ(2019)」

今までのチャッキーとの大きな違い。
それは、「チャッキーがAIである」という点です。

前述のように殺人鬼の魂が乗り移った訳ではなく、生産段階で意図的にプログラムを弄られた事が原因で、回路がおかしくなったAIを搭載した人形が今作のチャッキーです。

でも最初から殺人用のプログラムを組まれていたわけではありません。
他のAI搭載人形と同じく、人形を買ってくれた少年・少女を親友のように慕うように設定されており、はじめのうちは主人公の少年とチャッキーが仲良く遊ぶシーンが描かれています。
薄暗い秘密基地のような屋根裏部屋で、チャッキーと一緒にボードゲームに興じる様子なんかはとてもハートフルで、そのまま「少年とロボットの友情物語」という感動路線でも行けそうな雰囲気になります。

だけど騙されてはいけません。これはあくまでチャイルドプレイ。かつて世界を震撼させたホラー映画シリーズ。
予想通りといいますか、映画が進むにつれてどんどん不穏な空気に。
初めての殺戮シーンでは「ついに来た!」という高揚感さえありました。

「作品あらすじ」

アンディ(主人公の少年)「ママが最近人気のバディ人形(玩具)をプレゼントしてくれた!よし、今日から君の名前は…」
チャッキー「チャッキー」
アンディ「なんか自分で名前を付けてるけどまあいいか。君は僕の親友だよ!」
→一緒に遊び、仲を深めていくアンディとチャッキー。
アンディ「チャッキー聞いてくれよ。ママの彼氏がすごい嫌な奴なんだ」
チャッキー「アンディをいじめるヤツ、許さない。殺せばアンディは喜んでくれる!」
→そうしてチャッキーは、親友のアンディの幸せを邪魔する存在を片っ端から惨殺してゆく。

「鑑賞ポイント」

①チャッキーの悪意の無さ

なんといっても今作の特徴はこれに尽きます。
今までのチャッキーは、アンディやその他の人間を恐怖に陥れるために
度重なる殺人を犯してきました。
ですが今作のチャッキーは、親友のアンディに喜んで欲しい!その一心で殺戮を行います。
人形としての商品名も、グッドガイ人形からバディ(相棒)人形となってる事から、チャッキーは本当にアンディの親友になりたかっただけなのです。
ほとんどR指定のトイストーリーと思って間違いないです。
主題歌の歌詞「I am your buddy~」という部分も、なんだか切なく聞こえてきます。

②AIならではの攻撃方法

チャッキーといえば、凶器の刃物を執拗にぶっ刺してくるか、周囲の物を利用してホームアローン並みのからくり攻撃を仕掛けてくるかの手段が主でしたが、今回はAI。
アレクサが家中の家電を操れるように、チャッキーは他のAIを支配下に置き
膨大な数の軍勢を以て攻めてきます。
電波をジャックしたり、ドローンを飛ばしたりなど、技術力を駆使して
やりたい放題のチャッキーは過去最強かもしれません。

シリーズが築いてきたチャッキーのイメージを一新する挑戦的な本作。
デザインも大幅に変わって、昔のようなワイルドさ可愛らしさは無くなりましたが、その分無感情で不気味な人形になっています。
再びホラー界に戻ってきたチャッキーの姿が見れる本作、ぜひオススメします!

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