「細いね。」

この言葉は、僕にとっては全く褒め言葉ではなくて、心をチクリと刺す言葉だった。

（ダイエット指導をしているからわかる。勿論この僕の発言も嫌味に聞こえるかもしれないけど、コンプレックスは人それぞれってことはわかって欲しいな。）

特に僕は背が高かったから、よく目立つ。

体の細さも際立つ。

僕は目立つのが嫌いだったし、人前で話すのも気乗りしない、極力目立たないように居たかったのか強く猫背だった。

背高ノッポ

って言葉は、嫌いだったなぁ。

高校の頃、バスケ部は
男女がコートを半分ずつに分けて練習していた。

練習前のストレッチで、ハーフパンツから出る僕の太ももを見た女子部員は

「脚、ほっそ！」ってボソッと言った。

その子は、脚が細くていいなぁ〜って感情で言ったのかもしれないけど、僕にとっては大人になった今でも覚えている一言になっている。

小さい頃、父に聞いたことがある。

僕「毎日腕立て伏せしたら、太くなれる？」

父「なれるぞ〜。やってみろ。」

3日続いのかどうかもわからない（笑）

ガリの僕は、筋トレが大嫌いだったから。

中学の頃も、高校の頃も部活での筋トレは、正直なところサボってた。

転機は大学生時代。

なんだかんだで、大学でもバスケ部に入ってしまった。

地獄でしかなかった(笑)

一年生は、基本的にコートに入らずに、最初の数ヶ月くらいは筋トレしかしない。

走ったり、筋トレしたり、走ったり、筋トレしたり、筋トレしたり。

最初の入部者は、20人未満くらいいたのかな？あまり人数は覚えていないけど、最終的にコートに立てるまで残ったのは6人だけだった。

今だから大胸筋を張って言えることなんだけど、ろくに腕立て伏せができないのは僕だけだった。

10回3セット？

到底できない。

「あー、部活やめたいなー。」って何度も思った。

身体のあちこちが常に痛くて、熱かった。謎の熱感。アレは、ただの怪我。

家にあった炎症止めの塗り薬を毎日胸筋に塗ってた。

（まだ話は続くんやけど、そろそろ飽きた？笑）

さて。

一年生がいよいよ明日から一年生がコート練習に参加する！
という前夜の練習。

一年生 vs 二年生 でちょっとした練習ゲームが行われた。

これがまた僕の中で印象的な事件で

いざ、試合が始まって、ゴール下のシュートを放ったものの、リングに届かなかった（笑）

最も距離が近い位置からのシュートが、
筋肉痛が酷すぎて、
届かなかった。

3年生、4年生はもちろん笑ってた。

「アイツ、背が高いだけかよ笑」

それはもう悔しくて・・・。

やるしかないっしょ。

ちなみに、バスケのスキルも僕が1番下手だったから、勿論ボールを使う練習も頑張ったけど、
とにかく筋トレには周りの選手よりも力を入れて、4年間やり続けた。

休日は無い。
コートが使えない日もジムは使える。

アルバイトは最低限。
正直、親にお金は色々と出してもらった。
奨学金は今も返済中。

恋愛も無し。
大学入学時にいた彼女とは割とすぐに別れてしまって、その後一切無し。

大嫌いな筋トレは特に一年生の頃は、辛くて。

冗談じゃなくて、床に涙を流したことがある。

でもとにかく筋トレ頑張るって決めたから。

最終的には、大学の同じリーグ内では誰にも負けない自信のあるフィジカルを手に入れた。

大学構内でぷらぷら歩いていると

「どんだけ胸張って歩くねん、お前！」
って友達に言われたこともある。

、、、あれ？猫背でとぼとぼ歩く自分はどこへやら。

今は、程よく筋肉がある自分の身体が好き。

目立つのも問題ない。

いくらでも見てくれたまえ。

人前で話すのも好き。

筋トレはまだ、好きって訳じゃないけど…（笑）

自分を変えてくれたから感謝してる。

さてと。

伝えたいことはいくつかあって

『筋トレは自分を変えるツール』

フィットネスに打ち込んでる人って軒並み皆んな、自分のこと好きじゃない？笑
ナルシストっていうか…そうなるんよね（笑）

『厳しい事言うけど、筋肉ってそんなに簡単につかない』

僕は4年間打ち込んだ。
ダイエットとか一切考えずに、めっちゃ食べて、めっちゃしんどいけど筋トレしまくった。

筋トレで身体を変えられた時、精神も変わってる。

だから、諦めずに頑張って欲しい。

ボディメイクには、筋トレが必須だし、食事スキルの必須。

もっと勉強して、多くの人に成功体験を提供したい。

がんばります。

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