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中秋 十五夜 満月🌕

中秋の名月 
友だちと駅で待ち合わせをした
「明日の夜は忙しい?」と、メッセージすると
「空いているわ。満月でしょ。」と返って来た。

そうして 私たちは待ち合わせをした。

いつもの駅で降りて、お月見のための夕餉をと
駅ビルに入ってみたが、嘘のように
全てが売り切れていた。
そんなにお月見を楽しみにしている人々がいるのかと、驚いて、柿の葉寿司を買う。
奈良旅の際の柿の葉寿司を想い出した。
美味しかった。
東大寺 二月堂 三月堂 戒壇院戒壇堂を
何度も
巡り
若草山に登り 
鹿の保護センター 鹿苑を訪ね
志賀直哉旧居を訪ねた。
遠い昔の想い出‥‥‥
子どもと白い鹿を探しに行ったのだ。

最近 様々な良き想い出が蘇ることがある。

自動的に過去に繋がって行くときがある。

待ち合わせ場所で
友だちはクリスタルボールを持って立っていた。
「雨が降って、曇っているの。」
「雨?電車の窓から、雨が降ってるなんて様子は
見えなかったけど、確かに地面が濡れているわね。
あなた、雨女?」
「ううん。どちらかと言うと晴れ女」
「エリーは?」
「最強の晴れ女のはずよ。」
お月様は厚い雲に隠れて見えない。
友だちは、
「お月様は見えなくても、確かにあるからね
 お散歩を暫くしましょう」と言った。

私たちは、大学通りを歩いて
日本人の意識の重さについて話した。
その重さは何処から来るのか。
右脳の働きについて話した。
量子力学について話した。
大分歩いて
何とも居心地の良さそうなベンチに辿り着いた。 
柿の葉寿司を食べ
お萩餅を食べた。
そして、暫く話をしていると、何だか、友だちが
忙しなくなって、「月が見え隠れしている。」
と言うので、
良く、月が見えそうな隣のベンチに移り
空を見上げた。

驚くほど神々しく輝く十五夜が見えた。

お月様は
まるで天女の羽衣も纏っているかのようだった。
月に住むという玉兎の姿はない。
このお月様は、羽衣をはためかせていたかと思うと
はたまた、龍の目に 麒麟の目に‥‥
お月様は七変化して 私たちを魅了した。
友だちはクリスタルを奏でた。

お月様の美しい光を浴びると
宇宙からの潤沢を感じる。
胸の奥に染み渡るような月光

クリスタルの音色が澄んだ月光と波長を合わせ
響いている。


お月様は暫くすると 雲にお隠れになった。

  🌝🌝🌝🌝🌝🌝🌝🌝🌝🌟🌟🌟🌟🌟🌟

私たちは、日常に戻るための如くお腹が空いて
夜遅くまでやっている
アジアンレストランを見つけ
スパイシーな料理を堪能した。

十三夜には茶会をしたいね。。

と、話て、友だちと別れた。

そう言えば、お月見をしている人は
誰もいなかった。
                【エリー】

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