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台湾一周親子自転車旅〈後編⑥〉2日目 枋寮〜達仁

このnote記事は2023年8月に1週間かけて小学5年生と2年生の息子、高校生の姪っ子と自転車で台湾半周(後編)をした旅の記録です。

1日目はこちら。


2日目 2023年8月4日

2日目の今日は西海岸から東海岸への峠越えの1日だ。

■2日目コース
台1線→ 楓港→台9線→台9戊線(南廻公路)→壽卡鐵馬驛站→ 台9戊線(南廻公路)→宿


朝から強風が吹いている。そして、雨は降っていないが行き先の空は黒みがかっている。唯一の明るい材料は風向きが追い風なこと。悩んだが電車移動も視野に入れつつ、とりあえず行けるところまで自転車で行くことにした。朝10時過ぎにホテルを出発。

雲行きはあやしかったがホテルを出発


しばらく海岸沿いの道路を走る。風は海側から山側に吹いているため、雲は山側に集まっている。行き先も雨は降っていなそうだ。今日も曇りで気温も上がらず、汗もあまりかかない。道路にも十分な広さの自転車レーンがあり走りやすい。ほぼ休むことなく走り続け、11時30分には東海岸へ続く道路(台9線)の入り口の楓港を通過した。ここまで順調。

海側(右側)は比較的明るい
海岸線を走る
雨雲が見える


台9線は典型的な山道を想像していたが、非常に整備された高架道路だった。当然のようにバイク・自転車レーンも設置ありで走りやすかった。ただ、ここで次男が膝が痛いと言い出した。でも、ここまで来ると引き返すこともできない。ギアを一番軽くしてゆっくりでいいから前に進もうと、本人を励ます。

台9線は整備された道路だった


これまでなんとか持ってくれていた天気も少しずつ雨がパラつくようになってきた。なんとか中間地点のファミマに到着。店の中に入った途端に土砂降りに。ふー、助かった。しばしお昼休憩。

ファミマで雨宿り(外は土砂降り)


30分ほど休み、風はまだ吹いているが、雨が止んだので店を出る。ここからが峠越えの本番。峠まで7キロの上り坂だ。そして峠を越えると後は下り坂である。スピードを考え、姪っ子・長男、次男・オレの2チームに分かれて走る。

次男・オレチームは次男を先頭にして上り坂を登る。しばらくの区間は道路が工事中で道幅が狭くて緊張した。ただ、ここでも強風が追い風となってくれ、後ろから頑張れというかのように背中を押してくれた。まさに神風!

坂道が続く


しかし、山の天気は変わりやすい。ついに峠手前で土砂降りに遭遇。カッパを出す暇もなく、全身ずぶ濡れになった。ここまでずぶ濡れになるともう開き直るしかない。雨のシャワーを楽しみながら、次男と歩いて峠を目指した。

とうとう雨が降ってきた


2キロほど歩いて峠の手前でふたたび自転車に乗り、頂上の「壽卡鐵馬驛站(海抜460m)」になんとか到着。到着すると、途中で追い抜かれたどこかの学校の自転車チームの先生が次男に拍手をしてくれ、周りにいた人たちからも拍手をしてもらった。満足げな様子の次男。

環島(台湾一周)をする人の間で、定番の「壽卡鐵馬驛站」前で記念撮影!建物の中には先客さんが何人か陣取っていて長居はしなかった。Tシャツだけ着替えて出発。

峠の頂上にある壽卡鐵馬驛站。建物の中で休憩もできる


ここからは10kmを超えるご褒美の下り坂だった。ほとんど車も通らず、道路を独り占めしながらのロング滑降だった。

16時過ぎに本日の宿泊地に到着。距離的には長くはないが、登り坂を登り、雨に降られ、次男のサポートをして、精神的にハードな1日だった。背中と腰が痛くなった。

■2日目走行距離
55km

■2日目獲得標高
611m

■2日目宿泊場所
東方雲民宿
平屋の民宿。達仁をゴールとしていたので選択肢はあまりなかった。
自転車は自分たちの泊まる棟の裏手のバルコニーに停めることができた。
宿としては問題なし。リビングが共有で、前の部屋の家族と交流できたのがよかった。

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