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台湾一周親子自転車旅〈後編⑧〉4日目 台東〜長濱

このnote記事は2023年8月に1週間かけて小学5年生と2年生の息子、高校生の姪っ子と自転車で台湾半周(後編)をした旅の記録です。

3日目はこちら。


4日目 2023年8月6日

今日から次男は電車移動となったので、これからは長男と姪っ子の3人旅だ。

■4日目コース
台11線

自転車旅の中盤にやってくる「なんでこんな計画を立てたんだろう」期だ。長男の「もうやりたくない」っていう言葉が一番堪える。

毎朝起きて朝ごはんを食べて出発。暑い中、自転車を漕ぎ続けて、宿に着く。夕飯を食べて、寝る。翌朝、特に観光することもなく、また次の町を目指して出発。まるで運動部の合宿のよう。こんな毎日を繰り返すと「あれ、なんで…」と冒頭の考えが頭をよぎる。

まぁ、自分(たち)でやると決めたことだ。完走後の達成感•充実感を信じて進むしかない。

ーー
10時半過ぎに宿の方たちに見送れながら出発(本をテーマにした面白い宿だった。また来たい)。外は思ったよりも暑くない。もう天候の心配は要らない。朝から快晴だ。

台11線に入るとすぐに右手に海、左手に山々という景色が広がる。空もこれでもかというぐらいの青空だ。今日はこの贅沢な景色を終始見ながらのサイクリングだった。

走って30分も経たないうちにたくさんの人だかりがある場所を通りかけた。何かあるはず。道路から外れて少し寄り道することにした。そこは加路蘭休憩区。海沿いにそびえる山々と海、山の深い緑と海の濃紺がとても美しかった。

加路蘭休憩区

台11線に戻り、また自転車を30分ほど漕いだところで、今度は海辺のオシャレなカフェを見つけた。ちょうど出発から1時間だ。このカフェで小休止。台東可可哪咖啡。

12時を過ぎ、気温も上がってきた。前半少し寄り道をしたのでここからはひたすら走り続けた。今日は天気がよいので雨の心配はまったく要らないが、今度は逆に天気がよすぎる。太陽の光を全身に浴びながら脚を動かしていく。

途中には、昨日ほどではないが上り坂がいくつかあった。上り坂を登り終えると、目の前に海が見えてきて風を切りわけるように猛スピードで下る場面が何回もあった。爽快だった。

目の前に海が見えるとテンションがあがる
海を見ながらのサイクリング

これまでの疲労も溜まっているだろう、猛烈な暑さもある、何度も坂道がある。
終盤に長男が冗談とも本気ともつかない顔で、「もう漕げない、タクシー呼んで」と言ってきた。「いやー、タクシーに自転車積めないしな」と答える。本人も無理も承知で弱音を吐きたかったんだろう。

体力のある姪っ子は途中から一人で先に宿に向かった(後で聞いたところでは、暑すぎるから早く宿に着きたかったからペースを上げたとのこと)。これにより、最後の15kmは長男との2人のサイクリングとなった。長男は疲れを見せながらも持ち前の気合いでひたすら漕いでいる。後ろから長男の背中を見て、「うちの子はやるときはやるんですよ」と自慢したくなる自分がいた。

17時前に今日の宿に到着!

今日走った台11線は十分な幅のバイク•自転車レーンがあり、車両も多くなく、安心して走ることができた。そして、素敵な景色をずっと見ながらの気持ちのよいサイクリングだった。

東海岸はサイクリングするのに気持ちがいい。特に台東がやっぱりいいな。

■4日目走行距離
80km

■4日目獲得標高
493m

■4日目宿泊場所
轉角
一戸建ての民宿。平日だったこともあり他の宿泊客はいなかった。自転車は一戸建ての庭に停めさせてもらった。
食事はついてないが徒歩圏内に食事処は色々とあった。

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