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子育て講話③「子どものよい行動を増やすペアレントトレーニング」@さわた幼稚園

いよいよ3回目になりました。
早速,ペアレントトレーニングのお話を始めましょう。

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ペアレントトレーニングとは,
読んで字のごとく,親がトレーニングするというプログラムです。

発達障害を治すことはできませんが,
子どもの行動への対応力を,私たちが磨くことができます。

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子どもの行動にどう対応するか?というトレーニングです。

あくまで子どもを変えるのではなく,
私たち大人が変わるためのトレーニングです。

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ペアレントトレーニングのやり方が,
うまくいく年代とそうでない年代があることも確かです。

もちろん個人差はありますが,
赤ちゃんはもちろんのこと,
思春期以降の生徒さんには,
うまくハマらない方法もあるでしょう。

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佐渡市では幼児をもつ親御さん対象のペアトレ,
小学生のお子さんをもつ親御さんのペアトレを行っています。

やはり,これくらいの年代ですと,
ペアトレのやり方がうまくハマるかと思います。

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ペアレントトレーニングについては,
この1枚に大枠をお示ししました。

子どもの「行動」をよく観察し,
その行動を3つに分類します。

よい行動・増えてほしい行動に対して
大人が「ほめる」という反応をします。

よくない行動・減らしたい行動に対しては
「スルーして,やめたらほめる」という反応を。

そして,絶対ダメ,許しがたい行動に対しては,
ペナルティを子どもに科します。

これが基本になります。

「なんだ,そんなことか」と思われるほどシンプルです。

ですが,実際にこれが実行できるかといわれると,
案外難しいのです。

これから,詳しく解説していきます。

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ペアトレでは,まず子どもの行動を
よく観察するところからプログラムを始めます。

行動というのは目に見えるもの,数えられるものです。
目に見えないもの(青い方)は行動とは言いません。

「いじわるをする」と聞いても,
その様子は人それぞれ捉え方が違いますよね。
「10分間座っている」と聞けば,その様子は誰が聞いても明らかです。

誰が聞いてもその子の様子が思い描けるものを
ペアトレでは行動と呼んでいます。

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ではこれはどんな行動でしょうか?

左の絵は「わがまま」ではなく,
「床に寝転がり,手足をバタバタさせながら,大声で泣きわめく」
というのが行動です。

右側の絵は「自傷行為」ではなく,
「床に自分の頭を何度も叩きつける」
というのが行動です。

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行動,行動!と,強調していますが,
ペアトレは,お子さんの気持ち,内面,心にそった子育てを否定するものではありません。

それをベースに,行動をよく見ていきましょうということです。

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行動は具体的に表すということがわかりました。

次は観察と記録です。

みなさんが,その子と接している時間の初めから終わりまで
全ての行動を観察し,
この3つのカテゴリーに整理して記録します。
必ずこの3つのどれかに入れてください。

好ましい行動は何か?というのは簡単ですよね。

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好ましくない行動は,例えばこのようなことです。

困ったなぁ。できればやめてもらいたいな。
ゼロにはできないのかもしれないけど,極力減らしたいな。
というレベルの行動です。

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障害のある子やそうでない子まで,
好ましくない行動の種類や深刻さは様々です。

今,お子さんの行動の中で,
好ましくない行動,減らしたい行動はどんなものでしょうか?

この中に当てはまるものがあるでしょうか?

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絶対に許し難い行動というのは,
命に関わること,相手や自分を傷つけること,
法律を破ることなどです。

これはもうレッドカードです。

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ある人によっては,好ましくない行動と思うことが,
違う人にとっては許し難い行動かもしれません。

それは,とりあえずそれぞれでいいのです。

大事なのは,私たち自身の中で,
そのお子さんの行動をきちんと分けておくことなんです。

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なぜなら,大人のその日の気分や体調で,
好ましくない行動や許しがたい行動の基準が
変わってしまうということが起きがちだからです。

基準をあらかじめ決めておいて,
私たちの気分次第で
許したり許さなかったりということを
防ぐ必要があります。

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お配りしたワークシートをご覧ください。

この3つの枠にお子さんの行動を分けて記入するものです。

日記のように,まずは書き込んでいくといいですね。

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さあ,お子さんの行動を3つに分けたら,
1つ1つ,私たち大人がどう反応するかを,解説します。

まず,好ましい行動は増やしたい。
いつでも好ましい行動なら言うことなし。

そりゃそうですよね。

それを増やす方法についてお話しします。

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それは,「ほめる」

これに尽きます。

ただし,何でもかんでも持ち上げて「おだてる」のとは違います。

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ある行動をしたら,
欲しいもの=その人にとってのメリットが手に入ると,
また同じ行動をやりたいと人間は意識的あるいは無意識的に思います。

「オペラント条件付け」とも言います。

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この「またやろう」と思わせるメリット,
いわゆるご褒美のことを
強化子と呼んでいます。

それは目に見える物だけでなく,
味わう感情や感覚なども強化子に入ります。

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いわゆる「インスタ映え」ですが,
SNSを通して,たくさんの人から「いいね」という注目・承認を得たいわけです。

「はよ食え」って思いますが,「映え」が優先なんですよね。

素敵な写真を撮って,「いいね」がたくさんつくと,
それが強化子となって,繰り返してしまうのです。

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その行動を繰り返したくなるご褒美のことを強化子と言いました。

人から注目されるというのは,ものすごい快感なんです。
また同じ行動を繰り返す強力な強化子になります。

多くの人は,誰かから「愛されたい」という気持ちを抱いています。

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「ほめる」と「おだてる」では,えらい違いです。

では,どこをどうやってほめたらよいのでしょう。

100点をとった?
1番になった?
金賞をもらった?
そんなことでなくていいんです。

それよりも,
努力しているところ,
以前よりもできるようになったこと,
当たり前のこと,
そういうところを見つけてほめていきます。

子どもでも大人でも,見てくれている人がいると嬉しいですよね。

そしてまた続けてみよう,やってみようという気持ちになるわけです。

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ほめ方にもいろいろなコツがあります。

タイミングや表情,声の調子や言葉の選び方。
基本的に,子どもが好ましい行動したら,
すぐにほめることが大原則です。

秒速で,そして短い言葉で。

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小さい子には,すぐにほめるのが基本です。

逆に,大人や思春期の子には,
1秒の間をおいてからのリアクションも効果的です。

これの使い手がマツコさんです。

何か口に入れて,1秒空ける。
酷評されるかもと思いきや,

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この表情で「美味しい」って言われると,すごい説得力ありますよね。

これすごいテクニックですよね。

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ほめられて嬉しくない子どもはいません。
ほめられて嬉しくない大人もいません。

そのほめ言葉に,名前を呼んで,笑顔とスキンシップを加えたら,
それはもう最強の強化子です。

耳からの言葉だけでなく,
視覚から,触覚からも快の強化子が入ってくるのですから。

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小さいお子さんは特に,目で見た方が情報が入りやすいです。

ですので,言葉以外のポジティブなメッセージ,注目が
効果的な場合が多々あります。

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好ましい行動を効果的にほめていくと,それが増えていきます。

好ましい行動をする時間が増えれば,
よくない行動をする暇がなくなっていきます。

よくない行動ばかり目についてしまうかもしれませんが,
まずはよい行動を探して,そこに注目してみてください。

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次です。

みなさんが「好ましくない」と思っている子どもたちの行動は,
できる限り減らしたいものです。

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好ましくない行動の中に,
このような原因かもしれないという行動はないでしょうか?

お母さんのことが大好きで,自分だけを見てほしい,かまってほしい。

そのためなら,駄々をこねたり,お母さんを困らせたり。
困らせてまでも,自分のことを見てほしいという行動です。

それを注目獲得行動,いわゆる「見て見て行動」といいます。

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これは見てみて行動ではないか?
というサインはこのようなものです。

チラッチラッと大人を見ながら,
「やるぞ,やるぞ」という顔で,
良からぬことをやる。
大人が近づいていくと,なぜかうれしそうにしている。
大人がいないときにはやらない,などなど…。

こういったサインが見られたときには,見て見て行動の確率が高いです。

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問題行動を起こす,荒れる中学生も,
自分たちのことを見てほしい,かまってほしいという気持ちから
先生方を困らせていることも多いことがわかっています。

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誰だって人から注目されたいという欲求を持っています。

大人だってそうです。

こんな人,皆さんの周りにはいませんか?
自分のやっていることを実態以上に「盛って」自慢する人。
いますよねぇ~。

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注目はすごい強化子。
それを求めて,よくない行動をしている子どもたち。

ペアトレでは,その中の見て見て行動に対応します。

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見て見て行動をしたら,先生に注目してもらえた。
「しめしめ,またやろう」と子どもは思ってしまいます。

無意識でも,繰り返すスイッチが入ってしまうわけです。

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ポイントは,その見て見て行動を「しめしめ行動」にしないことです。

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そんな見て見て行動への対応の基本は,スルーです。

注目がほしい,注目されたいから良くない行動をするのであれば,
良くない行動をしても無駄である,注目されない,
ということを体験的にわかってもらう必要があります。

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スルーは,ただの無視や知らんぷりというわけではなく,
コツ・やり方があります。

「あなたのその良からぬ行動は,
ママには全く応えていません,知ったこっちゃありません」
というメッセージを態度や表情で伝えるわけです。

そして,スルーといっても,その子の存在そのものを無視するのではなく,
知らんぷりをしながらも,その子が今何をしているのか,
どこかに行ってしまわないかということは
視界の片隅に入れておくわけです。

行動はスルーしても,存在はスルーしないことです。

そして,その子が「あー!もうこんなことしても無駄なんだな」と感じ,
好ましくない行動を止めた瞬間にすぐほめます

すぐです。瞬間にです。

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子どもたちが好ましくない行動をやめた瞬間にほめるために,
その子を見ないんだけど,視界の端っこに留めておくということが必要になります。

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こういう感じですね。
意外と人間の視界というのは幅広いものです。

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私も日々鍛錬しています。

私は海を見るのが大好きです。
ぼんやり海を眺めているときに,
突然,水着の美女が現れたら見てしまいますよね。

ですが,凝視していたら通報されてしまうので,
海を見ているというていで,視界の端っこでチラチラと見るわけですね。

これが私のトレーニングです。

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スルーとほめるはセットです。
それを「スルほめ」と名づけました。

スルーしっぱなしは,単なる無視です。

スルーしながら待ち,
見て見て行動をやめたら,
すぐほめる!

これがスルほめです。

ちょっと

これは,ペアトレに参加していただいているお母さんが
実際に行った対応です。

子どもの好ましくない行動を

どうやってスルーしたか?

子どもの行動はどうなったか?

その後,どうほめたか?

という流れで,書いていただきました。

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スルーしているのに,一向に止めない,
スルほめが効かないという場合もあります。

結構たくさんあります。

それは,そもそも見て見て行動ではないとか,
スルーを妨害する要因がその場所に散らばっているのです。

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他にも見て見て行動ではない,困った行動がたくさんあります。

それには,他の作戦が必要なのです。

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例えば幼稚園で,教室から飛び出すとき,

見て見て行動の場合もあるでしょうし,
嫌なことからの逃避もあるでしょう。

多動や衝動性の強い子は,
動くことそのものが目的になっていることもあります。

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スルーをしていると,
ますます子どもの困った行動がエスカレートする場合があります。

それは「消去バースト」という現象です。

立ち歩いてもママはかまってくれない。知らんぷりしてる。
だったら,ここでオシッコしちゃえ!!どうだ!!!
という心理は,理解できますよね。

見て見て行動がエスカレートして,どうにもこうにもならなくなったとき,
仕方なくそこで注意をしたり,叱ったりすると,
まさに子どもが望んだ注目を与えてしまうわけです。

そうすると,その子は好ましくない行動の量や激しさを増やせば,
ママが相手をしてくれるという勘違いをしてしまいます。

この勘違いを「誤学習」と呼びます。

エスカレートした行動をどれだけ私たちが我慢できるのか?
という根比べになります。

ただし,あらかじめ許せない行動・絶対ダメな行動として
決めているラインを越えてしまったら,
スルーではなく止めなければいけません。

止めるときには,
できる限り子どもに注目を与えず,可能ならば目を合わせず,
淡々と対応することがポイントです。

例えば,わざとオシッコを漏らす子には,オシッコは淡々と処理をする。
または,自分で片付けさせる。

どうしてもやむを得ない場合は子どもの動きを制することも必要です。

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抱きかかえるなどして,動きを制するとき,
私たちが興奮しないように気を付けることも大切です。

何とか鎮めようと,大声で言葉をかけると,
私たちまで興奮してしまうことがあります。

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困った行動は,本当に見て見て行動なのかを,
よく観察し,見極めて対応する必要があります。

見て見て行動ではない場合は,他の作戦を考えます。

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いよいよ許し難い行動への対応です。

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命に関わること,
相手を傷つけること,
危険な行為です。

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許し難い行動は,ゼロにすることが基本です。

だからこそ許しがたい行動なわけです。

危険な,許しがたい行動は
すぐに止めなければいけません。

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まず,いきなり止めるのではなく,警告します。
サッカーでいうところのイエローカードです。

「良くないことをしているとあなたが損をするよ」
という意味の言葉をかけます。

「〇〇しないと〇〇できない」
「〇〇していると〇〇がダメになるよ」という言葉です。

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例えばこのような内容です。

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警告を受けて,子どもが止めたならば,
そこでほめるチャンスがあります。

ですが,それでもやめない場合は
速やかにレッドカードです。

ペアトレの場合は,叱るのではなく,
その子が楽しみにしていた特典や物を
取り上げることをペナルティとしています。

スルーが強化子ゼロだとしたら,
ペナルティは,強化子マイナスということです。

許しがたい行動をしたら,
メリットがマイナスになる。損をする。

だからもうやらないと,
子どもが思えるようにします。

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皆さんはアイスホッケーは好きですか?

私はめったに見ませんが,
アメリカではアイスホッケーは
アメフト,ベースボールに並ぶ,
ものすごい人気のあるスポーツです。

プロのアイスホッケーの試合では,
時折,選手同士がエキサイトして,
このような乱闘になることがあるそうです。

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やられたらやり返す。

手に付けているグローブを素早く外して
殴る練習をするチームもあると聞きます。

もちろんこれは反則です。
許し難い行動なわけです。

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許し難い行動をした選手は,
ペナルティボックスという場所で,
一定時間試合に出ずに,
じっとしていなければいけません。

野球やサッカーの場合は退場したら,
もうその試合には出ることができませんが,
アイスホッケーの場合は,
また試合に復活することができるルールだそうです。

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ちなみにペナルティボックスは
試合会場のここにあります。

ペナルティボックスにいる選手が
多くなればなるほど
プレイする選手が減って,
チームの損になるわけです。

だから,そのペナルティによって
反則をしないという行動を
コントロールしているわけです。

これをタイムアウトといいます。

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ペアトレでもタイムアウトをペナルティとして使う場合があります。

子どもが許しがたい行動をしたとき,
ペナルティの意味で,

みんなと一緒に遊べない。
楽しい時間が過ごせない。
一定時間つまらない時間を過ごす。

つまらない体験を味わってもらうために,
何もない部屋で,じっとしている罰を与えるわけです。

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ペナルティのつもりでパパやお爺ちゃんのところに連れて行くと,
パパがよかれと思って,
その子の相手をしてしまう。

そうなるとペナルティではなく,
逆にごほうびになってしまうこともありますので,
充分打ち合わせをしておく必要があります。

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ただし,「もう絶対一生やらない」
と思うまで凝りさせようと,
ものすごく厳しいペナルティを与えてはいけません。

ほどほどの厳しさのペナルティでよいので,
必ず実行することの方が大事です。

子どもが泣いて謝ったらペナルティなし,
情にほだされて許すのはダメです。

「泣いて誤れば,許してもらえる」
という駆け引きを覚えるだけです。

許しがたい行動はやめないでしょう。

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「叱る」ことは,ときには必要な方法ですが,
「怒る」ことは我々大人が,ただ単に頭に来て,
子どもに感情をぶつけている行為です。

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カッとなって怒っている場合,
子どもが謝っているのにも関わらず
「謝り方が悪い!何が悪かったかもう一度言ってみなさい!」
などと,さらに追い詰めてしまうことがあります。

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これは私の経験上言えることですが,
どんなに小さい子でも,
どんなに知的障害が重い子でも,
これだけはわかるのです。

「怖い,恐怖だ」という対象に対しては,
言うことを聞く,わがままを言わない。

ですが,それで良いのでしょうか?
子どもは人を見て,怖い人の言うことしか聞かなくなります。

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恐怖によって子どもをコントロールすることは
簡単です。

しかし,恐怖によって子どもを育てることは
決してできません。

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ほめるが80%,スルーが15%,叱るは5%
これくらいが理想でしょう。

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まずはついつい叱ってしなう現状から,
ほめるを増やし,
少しずつ割合を変えていくといいでしょう。

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ペアトレの手法は
子どもと私たちとの信頼関係が大前提です。

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もし,ペアトレをやってみようという方は,
このシートを活用して,
子どもの行動とご自分の対応を記録してみてください。

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みなさんがやってみた対応を
記録し,
チェックし,
自己評価をしてみてください。

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対応がうまくいったら自分に強化子です。
美味しいものを食べるのもよし。

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コンビニスイーツでも

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お買い物でも

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マッサージでも

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いやいや日帰り温泉でも,
とにかく,自分にご褒美をあげながら淡々と続けていくのがいいんです。

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改めて,1枚にまとめた図をご覧ください。
考え方はシンプルです。

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ここまでお話してきましたが,
ペアトレはあくまでもやり方の1つです。

「絶対にこの方法がよい」というのは思考停止と同じです。
その子に合わせて,
他のやり方も取り入れながら工夫することが大事です。

最後までお読みいただきありがとうございました。

ペアレントトレーニングについては,
今回,かなりのダイジェスト版になってしまいました。
こちらには,さらに詳しい内容が載っています。

第1回目,第2回目の講演は,こちらから読めます。


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