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「犬王」観ました&サイエンスSARUいいね!

話題の映画「犬王」ようやく観ました。アニメ「平家物語」のスピンオフ的作品と聞いていたので、絶対観に行かなきゃと機会を伺っていた。観てよかった~。
話題のライブシーンを楽しむことが第一の目的だったので、その点もう大満足。
でもそうした期待がなかった人は、ライブシーン長すぎと戸惑うかも…。ストーリーは、流布している前情報から大きな逸脱なし。お話内容の驚き展開を楽しみにしていた人は、感動が薄いかもしれません。
これは、ライブシーンを最高に楽しむ映画なのです。そういうの大好きって人なら観ないのは勿体ない。まだ観てないなら今すぐGO!なるべく音響がよい映画館で。
ライブ場面では、これは(映画)ボヘミアン・ラプソディ??って思える手拍子シーンがあって笑えます。でもこのリズムとノリは、ライブでみんなが盛り上がるときのお約束。もう世界的な共通語ともいえるものだからこれでOK。
音楽と美しい映像と通底するテーマ…この3つに十分酔いしれることができる。
犬王、というのは、名前だけは書物に記されているそう。後世に残らなかった歴史について、様々な想像が広がってきます。私たちもまた…日々考え選び行動していることのすべて…やがて歴史の中に埋もれていくわけで…。日本の風土の中で、生きてきたそしてこれから生きていく多くの人々の様々な思い。アニメ「平家物語」ともリンクしつつ、諸行無常の世界観に浸れる作品です。
犬王がダンスする足さばきは、「夜明け告げるルーのうた」の動きに似ていた…のは、同じ監督だからですね。
湯浅政明監督の名を初めて知ったのはこの「夜明け~」の作品でした。ねむようこ原案のキャラクターがかわいくて…。海辺の町の映像がとても美しい。作品全体を覆う“せつない“けど“明るい”感じが好みだなと思いました。「夜明け~」は制作時間を短くしスタッフの労働環境にも配慮されていた…という報道に好感が持て、この監督さんを応援したくなりました。これからの日本のアニメ業界、こういう職場でなきゃ。
もう一度「夜明け~」観たいなーと思って、制作会社の「サイエンスSARU」のHP見てみたら…。軒並み話題作品手がけている会社だったのね。好きな作品いっぱい…会社名をよく知らずに今まで観ていたものがいくつもあった…。
世界市場を見据えている、という会社の姿勢がいい。明るく風通しいい感じ。
これから、アニメ業界目指す人は、入りたい会社NO1になるんじゃないでしょうか。いや、もうなってるよね、きっと。

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