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手書きSNS「Smoocy」が進化した。

昨年書いた『Smoocy』の雑感 兼 紹介記事が、情報が古いままに検索で「smoocy」と入れると上位に上がってきてしまうため、改めて2017年5月末現在の情報で新しく書き直しています。

過去の紹介記事(→)と内容が少し重複するかもしれませんがあしからず。

 * * *

『Smoocy』は、手書きコミュニケーションSNSです。

iPhoneやAndroidなどのタッチパネル対応機器で手書き感覚で投稿ができます。
現在アプリはありませんので、スマホやタブレットのブラウザからのみ使えます。

簡単に言えば「落書き感覚」で投稿ができるTwitterみたいな感じですね。
自分でも投稿できるし、好きなユーザーをフォローしてフォロワーの投稿を自分のタイムライン上に表示させることもできる。

Twitterのように「文字を打つ」「画像や動画を貼る」ようなことはできません。
でも、代わりに自分の手で字を書いたり、絵を描いたりできます。

実際の画面。

こんな感じで、四角いキャンバスに自由に文字や絵が描けます。

各投稿に「いいね」をしたり、コメント(これも手書き)をしたり、別のSNSにシェアすることもできます。
コメントも手書きなので、ちゃんと書けてないと意思の疎通が難しい(;・∀・)

使い方としては、下部メニューの【家マーク】でフォローのタイムライン。
【地球マーク】でsmoocy全ユーザーのタイムライン。
【羽ペンマーク】で投稿作成。
【虫眼鏡マーク】で投稿ユーザー検索。
【人マーク】で自分のホーム(上記画像のように自分の投稿が一覧表示)

全ユーザーのタイムラインがあるのが面白いですよね。
フォローしていない人のものも見られるし、新しいユーザーの投稿も見つけられる。

羽ペンマークを押すと……

こんな感じの画面が出て来て(スムー作成画面)、この正方形のキャンバスに指やタッチペンで自由に文字を書いたり絵を描いたりできます。

キャンパス下部の「羽ペン、消しゴム、スポイト、ペンの太さ、戻すボタン(最大5回まで)」を使って書き込めます。

そして、2016年8月から満を持して「色」が塗れるようになりました。

カラーパレットは上の□から開けます。
パレットからタッチして選択した色は□内に表示されるので、目当ての色が選択できるまで頑張って下さい(欲しい色がうまく取れない人より)。

デフォルトのペンカラーである黒は、パレットボタンの横の「黒」を押せば一瞬で戻せます。

カラーパレットは実装当初は隠し要素みたいになっていましたが、今はデフォルトで表示されています。ありがたい。

そして、色が塗れるようになってからほどなくして「スポイト機能」が実装されました。
こちらを使えばもう一度使いたい色をキャンバス上から拾えます。

ですが、あいかわらずSmoocy自体にはレイヤー機能はないので、お絵描きするならアナログよろしく油絵のように上から塗り重ねていくしかありません。
線画レイヤーなどないのです。
色塗りレイヤーも作れないのです。
加工も無理です。

デフォルトでは拡大機能もありませんので、普通のお絵描きソフトのように「ここだけ拡大して細かく描き込む」というのは難しいです。
タブレットのように画面が大きければ、キャンバスも大きくなるので別ですが……
(※ただ、画面が小さくても、ブラウザ側の「ピンチイン/ピンチアウト」の設定をすれば拡大して書くことはできるようです)
     

ですので、お絵描き用と考えるには、圧倒的に機能が足りません。

ただ、その反面、上記の文章を見て「レイヤー? なにそれ?」となるような、これまでお絵描きソフトに縁が無かった人にも気楽に『デジタル手書き』や『デジタルお絵描き』が楽しめるサイトになっていると思います。
色々機能がありすぎても意味わかんないし。
『Smoocy』は「レイヤー」とか「ペンの種類」とか「筆圧」とか、なにも考えなくていいんですよね。

機能があればあるほど凝ってしまって、とにかく時間がかかったり、使い方を調べなきゃいけなかったり、その途中で飽きてしまうことってありませんか?
『Smoocy』はその点、UIもシンプルでパッと見で使いやすく、機能が少ないのでとっつきやすいと感じます。

しかも、『Smoocy』はあくまでもサイトなので、スマホやタブレットをもっていれば新たにアプリを落とす必要もない。
SNSなので好きな投稿を眺めるタイムラインを作ることもできる。

本当にシンプルに、ブラウザ上の機能だけで、カラーのお絵描きができます。

投稿されたこの四角いキャンバスを「スムー」といいます。
なんか、Twitterでいう「ツイート」みたいなもんです(たぶん)。

色々試してみて、私は最終的に「背景を描く」→「顔(肌)を描く」→「髪の毛を描く」→「服や装飾、髪の毛のハイライトを入れる」→「最後にペン入れ(輪郭をかたどる)」という、狂気じみた書き方に落ち着きました。

カラー実装当時、先に線画を書いて色を塗る、という塗り絵方式を試したところ、私のスマホ画面(Xperia Z5)では小さくて無理でした。
線が色塗りで潰れて、潰れた線を最後にまた書き直すのが面倒臭くて、むしろ線を最後にしたという。

あたまがわるい。

あたまがわるいので、背景を最初に頑張って描いても、上から塗りつぶされて見えなくなることにも気付いていなかった。

ホントはもっと星があったし、「mmc(モモチ)」って書いてたし、ちゃんと「Veronica」って書いてあった。
時すでに遅し。

       

ちなみに(あいかわらず、なのですが)キャンバスは実質透明だと思っておいた方がいいです。

例えば、コレ。

実際の投稿後の画面。

こちらは肌や髪の毛、飾りや手袋は塗っていますが、他はキャンバスの白地のままです。
で、この画像をブラウザ上から保存(普通に長タップで画像保存できます)。

そして、スマホのアルバムアプリから保存した画像を開くと……

!?

実はブラウザから保存できる画像データは「PNG」データになっていて、キャンバス自体は「透過」されております。
白に見えてるけど、実質は透明みたいなものですね(笑)

そんなわけで、スマホのアルバムアプリは背景が黒のため、このようなホラー画像に……
(こちらの画像はアルバム上で表示された画面をスクリーンショットして「jpeg」になってます)

透明のキャンバスに改めて「白」を塗っていれば白が見えますけど、黒一色でお絵描きするとデータは闇に沈みます。

Twitterと連携すると描いたスムーがTwitter上にも投稿されるのですが、こちらは「JPEG」ですので透過情報はなくなっております。
こっちは保存してもホラーにはなりません(ノ´∀`*)

 * * *

ちなみに、こちらのSNSは企業運営とかではなく、個人のかたが運営されております。

こちらが制作者さん(のひとり)のblogの記事→手書きメッセージオンリーsnsを作ってみた。

Webサービスに関しては不勉強なものでおおよそなに言ってるのか分からないんですが、とりあえずなんかすごいのは分かる。
メインで運営してるのはこの方かな、と思うのですが(Smoocyに個人のアカウントあるし……)。

サービスを個人が作ってる故の面白さ、っていうのがユーザー側にもあって、例えばスポイト機能はユーザーが「欲しい」と投稿に書いてたものでもあるんですよね。
カラー実装後にすぐそういう意見が出て、それからほどなくして実装されたので、そういうところでフットワークの軽さはあるのかなぁ、と思います。

運営さんの公式アカウント「にゃんた」くんは「こういう機能が足されるよ」という告知とか、「こういう機能は必要?」とユーザーへの質問とか、たまにユーザー投稿へのコメントもくれるので、謎の親近感もあります(笑)
マスコット的でかわいい。

2017.5.31現在の登録者数は1,660人程度のようです。ですが、今実際に投稿がある人はそう多くはないので非常にまったりしております(*´ω`*)

手書きってその人が如実に出るっていうか、同じツールを使っていても同じ文字が書けるわけじゃないし、誰かとまったく同じ絵も描けるわけじゃない。

誰にでも読みやすく、っていうなら、こういうフォーマットの整った誰にでも見易い画一化された文字で書かれた文章のほうがいいけど、手書きって読みやすくはないけど独特の味っていうか、その人が出るっていうか、なんというか。
面白いと思うんですよね。
それを気軽に書いて、ネット上で誰かへと共有できるって、いままでありそうでなかったんじゃないかと。
お絵描きチャットとかはあったけどね。

Web上のお絵描きツールも探せば、機能が多いものも色々あるけど、誰にでも取っつきやすいか、っていうとそうではない。
複雑ってことは、それなりの理解が必要ってこと。

Smoocyはそういうややこしいことすっ飛ばして、SNSで「手書き」を書かせてくれるな、と思います。

すごく気軽に遊べるサービスだなぁ、と思うので「是非!」というオススメ記事でした!

「Smoocy」

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